電子の海でダンスを

ライターの雑記帳。仕事じゃないのでゆるーく書いてます。

hagexさんの事件と、他者を侮るなと私をいさめた父の忠告と。

fujipon.hatenablog.com

上記のブログをつらつら読んでいました。

hagexさんというブロガーが刺殺された、という事件のお話です。

 

私はずっと昔、何かの拍子に、かなり調子に乗って、父にいったことがあります。

「もう私、どんな人も怖くない、この手段とこの手段を使って、こういう風にしておけば、どんな人間とも戦えるし勝てる!」

みたいなことを言ったんですよね。かなりぼかしてますけど。あとかなり若い時の話なので発言のイキり具合は見逃してくださいね…。

 

その時初めて父がぐっと真面目な顔になって、

「お前は何もわかってない。お前のルール外でいきている人間は思っているよりたくさんいる。軽い気持ちでそんな風に思っていると、本当に刺されてから後悔する羽目になる」

といったのです。

 

「やくざにお前の調子で喧嘩を売ってみろ。法的には勝っても、あとで刺されるなんて本当にあることだ、子分みたいのがお前ひとり刺したって普通に社会に出てくるくらいの制裁しか受けない。

それにやくざじゃなくたって、この世の中にはお前が思っているよりもおかしな人間、損得を考えない人間、変な人間というのは大勢いる。お前の言っていることがいかに社会的、法的に正当でも、そいつの機嫌を損ねたら、本当に夜刺される、なんてことはあるんだ。

 

確かにお前は正しいが、正しさを振りかざして人と戦いすぎれば、痛い目にあうぞ。

気に入らないもの全部を叩き潰そうとするな。自分の中で本当に戦わなきゃいけないものとだけ戦いなさい。

そして、お前がやっていることが、もし正当なことだと思っても、相手を追い詰めすぎるな、やつけすぎるな、おかしな人間とは極力関わるな、戦わずに済むならそれに越したことはない。

いいか、世の中には恐ろしいほどのバカがいるんだ。そしてバカは社会のルールや常識を超えた行動をする。下手をすれば殺されるし、馬鹿は死ぬほどしつこい。どんな人間も侮るな、こんな小物が、と思っている人間が、とんでもないことをしでかすことはたくさんあるんだ。

殺されたら、それでおしまいだ。どんな利益も、死んでしまえばチャラだ。

何かやるときは、身辺に気を付けること、戦うときは、よほどという相手とだけにして不用意に人に喧嘩を売らないことだ。よく覚えておきなさい」

 

父がこんなことを言ったのは、昔の不動産関係という仕事柄、反社会的勢力と本当にやりとりすることもあったからだと思います。

常識のルール外、という点でいえば、fujiponさんが、『反社会的勢力がやったのでは』というようなことを書いていますが、それはちょっと納得できるのです。常識のルール外の暴力を用いるのは、彼らの常套手段で、世の中の狂人を疑うより、そちらかな?と思う方が常識的だと私も思います。

……まぁ実際は、狂人の犯行だったようですけれども……。

 

人を侮るな、面子をつぶした人間が常識のルール外であることも考えろ、そしてそれは、思っているより多いんだぞ。

そして、下手をすれば、殺されることだってあるんだぞ。

 

と父は私に忠告しました。

そんなことを思い出しました。

父の言っていることに納得している部分もあり、反発を覚える部分もあります。

でも、確かに本当にさしてくる人はいるんだ、と事件を見て思いました。

 

たかが面子のために、人を殺してしまうなんて、許し難いと思います。

私の常識とも、きっと世間の常識とも違う。

しかし、そう言う人が、本当にいるんだ……。何て言っていいかわからないですけれども……。

 

hagexさんのご冥福をお祈りいたします…。

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