こんばんは。
いよいよ大詰め、ガジロウさんの制作記。
先送りに次ぐ後回しにしていた、一番苦手な所が本体の最後に残ってしまいました。
今までにも何度かこぼしたことがありますが、なんでも手を出してしまう私なのに、とても作りたいのに、いま一歩踏み出せないものがあります。
それはフィギュア。
美少女物でも男性キャラでもリアル系でも、フィギュアの塗装は楽しいだろうなと思うのです。(実際ガジロウさんもめちゃくちゃ楽しいし)
なのに、何故手を出さない(出せない)かというと、、、
私、目の塗装が全く上手く出来ないのです。*1
ですから、今まで制作記に上げたフィギュア達は、チェストバスターにエレキング、どちらも目が無いんです。
クリーチャー系のガジロウさんですが、この人は目が付いてるので、苦手意識が拭えない私は、ついつい後回しにしてしまいました。
ま、塗らないわけにはいかないので、始めましょう。
でもって、目の塗装、これまたかなり悩みました。
いったい河童の目玉って、どんなのなの??
制作中のガジロウさんに限って言えば、身体はアカハラを参考に塗装したので両棲類。
両棲類の目玉、パッとイメージが湧くのはカエルでしょうか?
瞳孔は横に走っています。
ちょっと緊張感のない、ぽわっとした印象です。
もしくは、ヤモリ等には黒目がちな、くりくりしたかわいいイメージもあります。
しかし。
甲羅を背負っている特徴を考えると爬虫類系?
クサガメは斜め上に瞳孔が走っていて、カエルよりはちょっとやる気が見られます。
カメレオンの様に特殊なのもありますが、私がパッと思い浮かぶイメージは蛇やトカゲ等の縦に割れたような、冷たく怖いイメージです。
このガジロウさんは両棲類と爬虫類のハイブリットなので、どうしましょう。
ネット上で見かける多くの作例は縦の瞳孔で塗装されているので、最初は変わり種で横に走らせようか と思ったのです。
でも色々考えると、もともと河童はお尻から手を突っ込んで尻子玉を抜き取ってしまうようなおっそろしい妖怪です。
やっぱり凄みが欲しいな と思い、縦から行く事にしました。
しかも、蛇などの様に綺麗に縦に割れているタイプではなく、ヤモリ等に良く見られる全閉状態で縦に3つ黒い開口部があり、それが細い線で結ばれているタイプ。
私が一番 おっかねぇな と思える目を描き込む事にしました。
と言っても、私にはそこまで細かく描き込むことは出来ませんでした。
何とか頑張ってこんな感じ。
アップのでかい写真を載せるのは恥ずかしいのですが、まぁ、出来の悪いのもちゃんと見せないと。
ベースは黄色をタミヤのアクリルで塗って、上から同じくタミヤの茶色をぼやぼやと乗せました。
瞳孔はファレホの黒で描き込みましたが、縦線はもっともっと細い方が良かったですね。(これ以上シャープに出来なかった、、、残念)
最後にクリアレジンでコートしてヌメッとさせました。
口のマスキングも剥がして、舌をペロッと出した状態です。
瞼は身体を塗装した時に、一周ぐるっと黒くボカシて塗装しておいて、目を塗った後で、瞼の内側に当たる部分は眼球の形を整える様に、もう一度黒を筆で入れました。
いやーーー、やっぱり目は難しい。
未だにどうやったらそれっぽくなるのか、手掛かりさえつかめていない状態です。
だれか教えてくれないかな。
ガジロウさん制作記、今日はここまでなのですが、今まで塗装の時にはいつも 塗料皿に塗料を置いてゴニョゴニョ としか説明が出来ていませんでした。
今日は塗料の事も含めてもうちょっと頑張って説明をしてみます。
模型に使われる塗料にはいろいろな種類があります。
ラッカー系、エナメル系にアクリル系、画材になりますが油絵具、ガッシュ、等々。
これらの塗料の使い分けでよく言われることは、塗膜の強さを考えて使い分けるという事。
ラッカー系は塗膜が強いので、例えば可動部分のあるものや、完成後も手で触れる事が多い物に使われるでしょうし、一番下に塗装されて、塗り重ねる塗料にラッカー系の塗膜を侵しにくいエナメルやアクリルを使い分けたり。
私もそういった使い分けをしますが、塗膜の強さでは無く、隠蔽力を基準に使い分ける事も多いです。
隠蔽力、文字通り塗り重ねる事で下地を隠してしまう力ですが、これは強ければよい というものでもありません。
例えば、ガジロウさんの場合では、舌などは何度も色を重ねながらも下地の色が透ける事を利用して生物感を表現しようとしたので、隠蔽力の弱い塗料を使いました。
一般的に、国産メーカーの模型用のラッカー系やアクリル系は隠蔽力は弱く、エナメル系は強いと言われていると思いますが、私が感じる所では、日本製の塗料は隠蔽力が弱く、外国製の塗料は強いように思います。*2
ガジロウさんの舌に使ったのは、タミヤのアクリル系です。
色が無い場合はクレオスのラッカー系も使いました。
少しくらいならアクリルの上にラッカーを乗せても大変な事にはならないので、私はあまり気にせず使います。(同じ塗料皿の中に置いて使う事も多いです)
さすがに、ラッカーとアクリルを混ぜてみたら、ダマになってしまい使うのはやめましたが、状況によってはそれも面白い表現に使えるかもしれません。(なんでも試してみるタイプ)
逆に岩を塗装した時は、塗り重ねた時に下地が透けるような事になっては硬い雰囲気を出すのが難しくなりそうなので、隠蔽力の強い塗料を使ってカチッとした塗装をしました。
下地が透けると重さを表現するのも難しくなります。
使用したのは外国製のファレホ(アクリル系)です。*3
この岩の塗装で龍王石の特徴、色の境目を塗装する時の説明が酷かったですね。
いつも使っている塗料皿は、昭和なモデラーならみんな知ってるこのタイプです。
こんな感じで必要な塗料を一つの塗料皿にちょっとずつ出して使っています。(写真は灰色の塗装をするつもりで、黒と白を出しています)
で、ゴニョゴニョというのはこんな感じにその場でちょっとずつ混ぜながら陰影をつけて塗っています。
そのうちに全部が混ざってしまったら、その色を塗り終えたら一度皿を洗って、必要ならば、もう一度同じことを繰り返します。
龍王石の筋は塗料皿の上でちょっと混ざってマーブルみたいになっている所を、それ以上混ざらないように筆ですくい取って、、、
そのままその境目を塗装するパーツに置いてくるような感じでスーッと筆をひいて塗装しました。
(結局わかりにくいな、、、)
いつもこんな感じでテキトーーーにゴニョゴニョやって塗っています。
わざわざ写真に撮って説明するほどの事では無かったかもしれませんが、それくらい簡単に出来そうというのが伝われば良いな と思います。
今日のところはこのへんで、、、
次回の制作記、最後の最後に残ったあのパーツを塗って、そのままがんばって最後まで行けるかな?