悪徳商法?マニアックス ココログ支店

悪徳商法総合情報紹介ページ ~騙すなら、素敵にだまして~  本家「悪徳商法?マニアックス」は、こちら

« [備忘録] 高プロ制度の年収基準は下げられるか? | トップページ

2018.06.27

Hagex こと 岡本けんいちろう さんとのこと

Hagex こと、元ハッカージャパンの編集部員の岡本さんが、何者かに刺殺されました。
「闇ウェブ」専門家刺され死亡 福岡繁華街、男出頭

岡本さんと私が出会ったのは、2004年に、悪マニ vs ウェディング・グーグル八分事件が起きた時のことでした。悪マニが3000万円の損害賠償を求められ、グーグルとも戦って行くために、顔を出して支援を求めていこうということになり、初めてリアルで開いたセミナーに来てくれました。岡本さんは「インターネットで発信することは訴訟リスクが付きものなのに、みんなそれを知らなすぎる。自由に表現するために、前提となるリスクを伝えていきたい」と、いつも言っていました。

岡本さんとは戦友であり、その後、ハッカージャパンには「ホームオブハート事件(X Japan のToshiが洗脳されたやつ)」や「らーめん花月・日本平和神軍事件」のことなど、表現の自由に関する記事を何度も書かせていただきました。平和神軍からは、執拗にクレームの電話があったそうで、ハッカージャパンはクレームに日和ることのない本物のメディアでした。ハッカージャパンが休刊した後も、岡本さんが立ち上げたネット上のメディアで、表現の自由や裁判についての記事を書かせてもらうことになっていました(原稿はあげたのですが、タイミング的に未掲載です)。

岡本さんとリアルで会うときは、笑いながら「Beyondさん、まだ刺されてないっすか?」「刺されてたら、ここに居ないから!」と掛け合うのが、いつものことでした。

岡本さんとは、プライベートでも、何度も泊りがけでBBQしたり、那須のアルパカ牧場に連れて行ってもらったりしていました。私のTwitterのアイコンは、その時に撮ったアルパカの写真で、携帯の待ちうけも、その時の写真です。いつも、私のことを心配してくれていました。ちなみに、岡本さんとは同郷で、岡本さんの方が5つくらい年下です。

いつかは「メイドいちご狩り」にも連れて行ってくれました。地元の女子高生(?)と一緒のところを撮ってもらったチェキがまだ残っています。また、富士山の自殺スポット(?)に行った時は、結局怖くて中には入れませんでした。掛川花鳥園に連れて行ってもらった時は、たくさんの鳥に囲まれて、とても楽しい時間でした。ハリスホークが餌を捕る様子は、大迫力でした。富士山の近くのロッジに泊まりに行った時は、朝の富士山を見ながら羊に餌をやりまくりました。

岡本さんは、サブカル映画に詳しいけどマニアになりきれてないとツッコマれたり、微妙なアフロヘアをして来てはツッコマれたりと、いつでもみんなの中心にいるような人でした。

岡本さんについてのネットの評判を改めて見ると、すごく仕事が出来る人だったようですが、私にとっての岡本さんは、ハッカージャパンの飲み会で「新しい人が入ってこないので、いつまでも下っ端なんですよ」と言いながらライターさんにビールを注いでまわったり、会計やらなんでもやらされている人でした。ハッカージャパンの原稿も、字数以外の指摘や修正をしてもらった覚えがなく、新しい企画の打ち合わせも飲み会のついでに「次、こんなのどうっすか?」と1分くらいで終わるような適当な感じでした。他のライターさんも「好きに書かせてもらえて、最後の責任は取ってくれる」みたいなことを書いていたので、自分の見る目を信じて、とことん信頼することのできる人だったんだと思います。

岡本さんが Hagex と同一人物であることは、今回はじめて知りました。でも、結構私は適当なので、言われたけど忘れているだけかもしれません。「え?前に言いましたよ」とまた言われてしまいそうです。

岡本さんは、冷静に傍観しつつも、弱きを助け強きをくじく正義感を常に心に持っている人でした。何かに追い詰められて人を刺すような加害者に対しても、「なぜ追い詰められたのか」とか「追い詰められる人が減るよう、自分に何か出来ることはないか」と、真剣に考え続けるような人でした。

まだ、岡本さんは死んでいません。なぜ岡本さんは刺されなければならなかったのか、裁判を傍聴することなどを通じて考えていきたいと思っています。そして、刺す人刺される人を一人でも減らすにはどうすればいいのか、誰かを追い詰めている大きな何かを無くすにはどうすれば良いか、ブログなどで発信していきたいと思っています。

2018 06 27 | 固定リンク このエントリーを含むはてなブックマーク

コメント

コメントを書く