【芸能・社会】サザン、40周年イヤーキックオフ NHKホールで初単独ライブ2018年6月27日 紙面から
人気ロックバンド「サザンオールスターズ」がデビュー記念日の25日と翌26日、東京・渋谷のNHKホールで「ちょっとエッチなラララのおじさん」と題したデビュー40周年イヤーのキックオフライブを開催した。同所のステージに立つのは、1983年のNHK「紅白歌合戦」以来35年ぶりで、単独公演は初。2日間で7200人を動員。26日は全国131カ所でライブビューイングが行われ、約7万人が40年間の軌跡をたどる全25曲のヒットメドレーを楽しんだ。 NHKホールの収容人数は3600人。これほどの“小規模”会場は東京都内では83年の旧東京厚生年金会館以来だ。チケットはハンパない争奪戦となり、応募は1人1枚まで。隣の客は「初めまして」がほとんどだ。それでも開演前に客席でウェーブが巻き起こるなど、会場の一体感もハンパなかった。 「おかげさまで、40年でございます!!」。ボーカル桑田佳祐(62)のシャウトに祝福の拍手と大歓声がこだまする。1曲目はデビュー前に制作した楽曲「茅ヶ崎に背を向けて」。大サビ部分の歌詞を「♪おかげ様で40年 いつもいつもありがとう」と替えて、ファンに感謝を伝えた。 「いとしのエリー」「真夏の果実」「太陽は罪な奴」などの大ヒットシングルに加え、「SEA SIDE WOMAN BLUES」を14年ぶりに歌唱。「HOTEL PACIFIC」では、桑田がちょっとエッチにビキニ姿の女性ダンサーと戯れ、新曲「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」も初披露した。 5年間の活動休止、桑田の食道がん手術など紆余(うよ)曲折を乗り越えファンとともに歩んだ40年。ドラムスの松田弘(62)は「やっぱりサザンは楽しいね。目指せ50周年!」と早くも宣言した。 野沢秀行(63)は「このバンドに(自身が担当する)パーカッションいるのかなぁ?」と自虐的に疑問を投げかけつつ「サザンを最後尾から押していきます。支えていきます!!」。キーボードの原由子(61)も「もはや還暦を過ぎてバンドをやっているオバさんは私くらいですが、サザンが続く限り頑張ります!!」と生涯現役へ意欲を示した。 40年前、教職試験に合格し、進路を迷いながらサザンに加入したベースの関口和之(62)は「親に反対され姉にもなじられましたが、皆さんに言います。その後の僕の人生、幸せです」とニッコリ。 「みんなのうた」のイントロに入る前には、この日のために桑田が作った“即興ソング”の歌詞がスクリーンに映し出された。「♪6月25日にデビューしたサザンオールスターズ みんなの応援があり ここに立っているのさ 美しい思い出も大切だけど 人生はこれからを夢見ることさ みんなのうた」 最後はデビュー曲の「勝手にシンドバッド」で締めくくり、新たな歴史を刻むアニバーサリーイヤーをスタートさせた。
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