【福岡】IT講師殺害 激しい殺意はどこから?

06/26 18:55 更新

福岡市でIT講師の男性が殺害された事件です。逮捕された男は数回男性を刺していますが、のども、胸も貫通していたといいます。一度も会ったことがないとみられる2人ですが、その激しい殺意はどこから来たのでしょうか。26日午後送検された松本英光容疑者(42)です。顔を隠すことなく、前をまっすぐ見ながら車に乗り込みました。松本容疑者はおととい夜、福岡市中央区の起業支援施設で、ITセミナーの講師として来ていた岡本顕一郎さん(41)をナイフで数回刺すなどして殺害した疑いがもたれています。逃げる岡本さんを松本容疑者は執拗に後ろから刺しナイフは胸や首を貫通しました。松本容疑者は福岡市内のアパートに10年以上前から1人で暮らしていました。警察によると福岡市内の大学を中退後、製麺工場に就職します。しかし7〜8年前に仕事を辞め、親の支援を受けながら生活していたとみられます。インターネット上では他人を中傷する「荒らし行為」を繰り返し「低能先生」と揶揄されていました。殺害されたIT専門家の岡本さんはネット上では「荒らし行為」を見つけ、サイト運営者に通報する有名ブロガーでした。そこで、容疑者の「荒らし行為」を発見したとみられます。岡本さんのブログには「低脳先生という荒らしがいる。私も低能先生に、お下劣な言葉を定期的に投げかけれているのだが、昨日は凄かった」と書かれていました。岡本さんは今月10日、さらに松本容疑者を挑発するような書き込みをしています。「一日中ネット漬けだった先生がネット弁慶脱出するとか言ったとして、男性一人殺せるような身体能力に一瞬で戻れるとは思えないんだけど」。「ネット弁慶」。ネット上では強気ですが実生活では臆病な人を指すネット用語です。そして24日夜の事件後。低脳先生のブログには「おいネット弁慶卒業してきたぞ。てことでこれから近所の交番に自首して俺自身の責任をとってくるわ」と書かれていました。この書き込みの約30分後、松本容疑者は近所の交番に出頭しました。松本容疑者は警察の調べに、「ネット上で恨んでいた」と容疑を認めていて警察は今後、ネット上の2人の書き込みを調べる方針です。