その日はなぜか朝8時ちょうどに目が覚めた。
虫の知らせとはこのことか。伊豆もちょっとは揺れて、それで目覚めたのだろうか?
起きると必ずスマホをチェックする癖がついている。
緊急連絡が入っている可能性があるからだ。
そこに地震の報。
途端に血が凍った。
実家ドンピシャやないか!
地元には父と母、妹と甥と姪が住んでいる。
しかし阪神大震災を経験し、東日本大震災とは7年も付き合ってきた人間としては、落ち着くしかない。
自分でも意外なくらい落ち着いていた。
まずTVをつけた。
TVは広範な情報を提供してくれるが、即時性はない。
即時性と言えばTwitterだ。
普段は2ちゃんねる化や運営の杜撰さに辟易しているが、こういう時は実に役立つ。
その空気で解った。
思った以上に被害はなさそうだ。
ここからが難しい。
家族にいつ電話するかだ。
こういう時、被災地の回線はパンクする。
すると救急など緊急連絡の電話を妨害する恐れがある。
だからできればSNSなどで連絡するべきなのだ。
妹とはFBで繋がっていたので、動向を見ていた。
しかし何のポストもない。
しょうがないから一回だけ電話をかけて、不通ならしばらく置こうと考えた。
一回かけて、すぐ繋がった。
家族全員の無事を知った。
これでようやくひと安心。
しかしまだふた安心はできない。友人知人界隈はどうだ?
ここからはLINEやFBなどを駆使した。
時間をかけて、いろんな人の無事を知った。
長年震災と向き合った経験は結構役に立つものだ。
同時に、この経験をこんなにも使う機会があるのだということに、改めて震えを覚える。
何度も言うが、今日明日は巨大な余震が来る可能性が高い。
地元の方々は充分に用心してほしい。