阿部さんの会社、アナグラムがやってるオウンドメディア「Marketeer(マーケティア)」でインタビューしていただきました。
ノープランなインタビューだったのでどうなることかと思ったのですが、そのおかげで過去になく技術的なアプローチについての話になりました。
「最愛戦略」などの講演をしていると、ついつい「人間性を前面に出してマンパワーでブランド力向上!」みたいな受け取られ方をすることがあるのですが、そういう理想論っぽい話は心意気としては重要である一方で、スタッフのコミュニケーション力頼みになるのは危険です。人は疲弊しますからね。
だから「現実的な理想論*1」としてはスタッフに依存しすぎない範囲でやることが大事だし、スタッフの負担を軽減するためにも技術の活用は大事だと思っています。
技術で解決できることはないのかをまず考える
ぼくは自分のことをエンジニアとしてはへっぽこだと思ってるし、お金をもらってプログラムを書くことはいまはこわくてやってません。昔は単純な案件は受託開発してたんですけどね。
ただデータを集計したり、APIを叩いてごにょごにょするみたいなことは自分が所属した企業やコンサル案件でもやってきたし、自分の会社では唯一のエンジニアとして日々プログラムを書いています。日々といいつつ毎日ではないけれど。
いろいろやってきて断言できるのは、「愛用されるシステム(機能)を構築することができたら、コンテンツを更新し続けるよりもコスパがいい」ということです。
それこそAmazonのワンクリックなんてマーケティング的にもすばらしい特許ですしね。
だからまず考えるべきは「超強力無人君の開発」であって、次善策として「人力でがんばる」があることを忘れてはいけません。
(いうまでもなく技術のみで解決されることはほとんどなくて、裏側ではたくさんのスタッフが支えていることも付記しておきます)
「技術で解決」というとエンジニアの仕事みたいに思われるかもしれないんだけど、「こういうことできないかな?」と考えることはマーケターの仕事だとぼくは思います。「どう解決するか」の具体的な方法論はエンジニアの方々に頼らざるを得ないにせよ。
「ソーシャルメディアの使い方」みたいなのもいいんですけど、たとえばアクティブサポートのようなマンパワーに依存する施策を考える際に、APIを活用したりして技術的にどうやって現場の負担を軽減できるか、お客さんにより満足していただけるかということはあわせて考えたいものですね。
ちょっとだけ宣伝
「最愛戦略」について講演をはじめたのは2011年のことでした。
先日のセミナーでも話したのですが、あれから7年経過して、SNSが普及したり、サブスクリプションモデルが増えてきたことによって、最愛戦略の旬はむしろいまだと感じています。
いまは積極的にコンサルティングの仕事を請けてるわけではありませんが、ご相談があれば対応していますのでお気軽にお問い合わせください。最愛に向けてなにができるかをいっしょに考えましょう。
個人的にはお城のある地方の企業からの相談があるとうれしいです。
*1:この「現実的な理想論」ってぼくは気に入ってる言葉なんだけど、ぜんぜん浸透しなかったなあ。