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MMD杯ZERO告知と「なぜ伸びない!」の正体
というわけでトップバッター&黒コンテパートと
道中の一部をを担当しました。
いただいたVコンがこれ。
右は問い詰めもとい演出打合せ時の初期案
・黒バックミクさんバストアップ正面
・寂しそうに軽く周囲を見渡す
・もう誰もいないんだ的な
寂しさにおわせつつ目を閉じ、
小さくかぶりを振る
・場面変化
・草原を駆け出すサーバルちゃん
・追いかけ、追いつくカメラ
・カメラ接近で体全体で振り返り
両手を広げてわーいって表情
・ぐいっとパンして空を映して
タイトルロゴがドーン
6「要するに 陰 → 陽 の流れ?」
B「そう」
6「現状の暗喩?」
B「そう」
6「真っ暗ってより 世界は確かに存在してて
でもなんか納得いかねー 面白くねー みたいな」
B「じゃあそれで」
6666字コンテ(赤字は後日追加)
・街中 地面 小石 蹴り
・バストアップミク ぶすーっ と不機嫌そうに歩く
・横向きミク
・サーバル耳だけ映して右から左へかけていく
→バストアップくらい映す かばんちゃん追加
・ミクツインテ 風で揺れる
※存外にドラムロールからが短くてタイミングに苦労した
・ミク はっとして目で追う
→ かばんちゃん帽子飛ばされキャッチ
・走るサーバル後ろ向き 段々アップ
・背景 街中から草原へ
→入れ替え 帽子キャッチしてから背景変化
・サーバル振り返って手を振る かばんちゃんはおじぎ
・飛び上がったところでスロー 白フェード 次のカットへ
→ 飛び上がりを追い越して空映して終わり
※予定より2秒カット延長要求
B「帽子が余った 助けて」
6「頑張れ」
B「頑張る」
当該カットはこうした工程を経て作られました。
「きっちりやらなきゃ!」
と自分でプレッシャーをかけてしまう人の参考になればと思います。
フィーリングでいいんだよこんなもんは。
さて、本チャンは支援できるかわからないので(頑張るつもりですが)
ちょっとした攻略情報を書いてみたいと思います。
ずばり、「なぜ伸びない!」の正体についてです。
端的に言うと
「ヒット動画はぱっと咲いてぱっと散る」という推移を辿ります。
最初に急激に伸びてその後急激に伸びが止まります。
じわじわ伸びて何万再生なんて動画は少数派で、
伸びる為には「ぱっと咲く」工程が不可欠なのです。
なぜそんな忙しい推移を辿るのかというと
「初動でランキング入りし、
大量に客が流入し、ランク圏外になって客足が止まる」からです。
1万再生1000マイリス以上の動画は
たいてい一度はどこかの時間帯でランキング入りしています。
1万再生だったら8000再生くらいはランク入り期間中に稼ぐんじゃないでしょうか。
つまり、
「なぜ伸びない!」の正体とは「なぜランク入りしない!」だったのです。
こちらの方が比較的説明がしやすく見えます。
「ランク入りするだけの数字が足りないからランク入りしない」
これなら対策が見えてきますね。
ではランク入りに必要な数字とはどんなもんなのか。
新着動画が他のランカー動画にとって代わる為に決定的に不足しがちな数字、
それが再生数です。
ランカー動画はランキングページに掲載される事で
常にランキング視聴者の供給を受けている状態です。
ジャンルや順位によりますが、
上位は1時間あたり1000再生くらいは平気で回ります。
新着動画はそうした支援のない、ランカー動画よりも不利な条件で
中堅くらいのランカー動画を上回る数字を獲得しなければいけません。
(現行システムだと、一時的にランキング下位に食い込むだけではじり貧になります)
最も手軽な毎時ランキングから攻略し、
勢いを維持したまま24時間ランキングに食い込み、
「新着」である事を武器に一気に古い動画を抜き去っていく。
これが通常攻略ルートです。
初速でランカー動画を抜き去るだけの勢いがあるか否かが
「なぜ伸びない!」を打破するカギと言えます。
少し古いメソッドですが、初速の重要性を理解する為の例として紹介します。
毎時マイリスランキングが非常に強かった昔のニコニコでは
「投稿1時間で300再生をあの手この手でかき集める」
というのが効果的な手段として機能していました。
良作といって良いラインであるマイリス率10%(できれば15%)の動画が
毎時ランキングに食い込める安全圏がだいたい「1時間で300再生」です。
マイリス率10%、つまり30マイリスなら
コアタイムで毎時80位圏内くらいが計算できたのです。
最初の1時間で300再生30マイリス、毎時ランク入り。
毎時に載るだけで500再生、マイリス率10%で50マイリス。
次の1時間でより上位にランク入りし1000再生、100マイリス、
さらに上位へとステップアップを目指す、というサイクルになります。
ちなみにこれだけだと次の1時間の再生数が確保できない為、
最初の1時間でランクイン
→次の1時間の分はランクインしてなかったので支援なし
→次の1時間は最初のランクイン客の流入で支援あり
という具合に隔時現象が発生してしまいます。
そういう時どうするのかというと
・コアタイム少し前の過疎時間帯に毎時マイリス集計の真ん中を狙って
1時間目150再生15マイリス、2時間目150再生15マイリスに分割し
両方の時間帯でギリギリランク入りを狙う
・ツイッターでの投稿報告を1時間遅らせ過疎時間帯の援軍とする
こんな感じの小細工がある程度通用していました。
していました。
つまり今では大して通用しないのです。
毎時ランキングの地形効果が激減しているので
初速だけでなく、ある程度長い脚が使えるような方策が必要となっています。
(故に固定ファンのいない新規勢が圧倒的に不利です)
現行システム下だと正直、効果的な方法は
「大量に広告を集められるような刺さる動画を作る」
「継続的に活動しフォロワー数を増やす」
つまり地道に面白い動画を作る、みたいな強硬策しかないのですが
「初速」の重要性は未だ揺らいでいないと思います。
というか、必要な初速が以前よりも大きくなっただけですね。
初速を稼ぐ為の積極策は制作スタイルそのものに影響する為
普遍的な攻略法になりづらいのですが、
初速を損なうようなダメなパターンは普遍性があります。
これを避けるだけでも手痛い失敗をある程度は防ぐ事ができるでしょう。
順に挙げていきます。
〇初速を損なう危険性の高い、避けるべきパターン
・深夜にアップする
深夜とはいえランキングは回り続けるわけで
ランキング上位層はランキングページから視聴者供給を受け続けます。
かなり勢いは下がりますが、それでも受け続けます。毎時数百再生くらい。
かたや新着勢は支援なし。
この時間帯は新着勢にとって絶対的にブーストが足りません。
「過疎時間帯の方がランクインに必要なポイントが少なくて有利では?」
という論もあるかもしれませんが、過疎時間帯でランクインしても恩恵が少ないです。
特に過疎時間帯の毎時ランキング下位50番くらいは勢いに波があると
次の時間で圏外、みたいな事故が平気で起こります。
同じ理由で早朝アップも微妙。
ただし、ジャンル次第ではアクティブ時間帯が変わる可能性は考慮すべき。
たとえば「家事がひと段落した主婦層が昼間に動画をチェックする?」
みたいな可能性は女性向けジャンルなら一考の余地ありでしょう。
(あくまで可能性ですが)
結局何時にアップするのが手堅いのかというといろいろ流派があるとは思いますが
「一番人が多い時間帯に良い位置にランクインできている事」がひとつの目安になります。
手堅くいくなら21時付近、
クオリティに自信があればもう少し早仕掛けで20時くらいとなります。
これらの時間帯は後々の24時間ランキングで
新着赤文字付きで最大ポイントに到達する頃にちょうどコアタイムを迎える
という点でも無難な選択肢です。
MMD杯ZEROは21時スタートなので早仕掛けはできませんが
初日アップを逃したなら投稿時間は吟味してみましょう。
・タグを人任せにする
投稿直後の新着勢にとって検索タグは数少ない視聴者の流入経路です。
というか、ツイッターもやらねえ、ウォッチリストもいねえという新規勢にとっては
唯一の動画への入り口です。
極論、タグから来る人が20人しかいなければマイリス率50%の超良作だって埋もれます。
カテゴリタグとMikuMikuDanceタグだけ設定してあとは放置、ではなく
キャラタグやモデルタグ、動画ジャンル等のページビューの多いタグを中心に
出来る限り登録すべきでしょう。(もちろん無関係なタグは厳禁)
といっても最近はタグ検索数を知る手段がなくなったので
効果的なタグを吟味するのが困難です。
ただ、伝統的に「モデル配布あり」や「モーション配布あり」みたいな配布系タグは
供給が少ない割にページビュー数の多い強タグでした。
配布できる物があるなら配布した方が若干得かもしれません。
MMD杯ZEROタグの効果は未知数ですが、予想ではかなり強いと見ています。
強制じゃ無くともしっかり登録しておくのが無難です。
・サムネをフィーリングで決める
これひとつで1ページ語れるくらい奥が深い上に正解の無い話。
ヒット動画の中にも良いサムネと通常なら避けるべきサムネが存在していて
考察を困難にしています。
ひとつ言えるのは「サムネは芸術作品では無い」という事。
「視聴者が実際にクリックする」のが良いサムネで
一枚絵としての完成度を重視するのは自己満足です。
もっと言うと、ほっといても伸びる強者の特権です。
迷ったらキャラのアップ。
遠景にキャラがぽつんといるみたいなのは避けるのが無難です。
これだけで少なくとも「〇〇のキャラ、モデルのファン」を逃すリスクが避けられます。
・1コメ、1マイリスをしない
0コメの動画に一番乗りでコメントをつけるのは勇気がいるものです。
1コメを人任せにするのはやめましょう。私はおまじない程度に「.」と打ちます。
(「1」と打つのは厳禁。点呼が始まる。)
それと動画の数字はそれ自体が誘因力を持っていて
「100再生0コメ0マイリス」と「100再生7コメ18マイリス」だったら
何も見なくても後者が「強そう」と判断できます。
そして「100再生7コメ18マイリス」が「100再生8コメ19マイリス」になると
もっと強そうです。
このように最初期のタイミングでは1コメ1マイリスの価値が跳ね上がるのです。
たかが1コメ1マイリスと思っていると大損します。
また、そのような基本を放置していると
「こいつ初心者だな」→「つまり面白くなさそうだな」みたいな非情な判定を食らいます。
・クレジットを書かない
マナーの問題と捉えられがちですが、
基本クレジットは書いた方が投稿者にとって得です。損する要素が無い。
「あの動画のあのエフェクト何だっけ」という視聴者が継続的に1再生回してくれたり
あるいはメモ代わりにマイリスしてくれるかもしれません。
こちとら猫のマイリストも借りたいほど初速をかき集めなければいけないのですから。
特にガチ系のPVは道中にコメを打ってくれる確率が下がるので
クレジットタイムはコメを集めるには重要な時間です。
「面白かった!コメントしよう!…あ、終わっちゃった…もういいや…」
こういう非情な視聴者をゼロにする為にも十分な時間を用意しましょう。
それと地味にツリー登録も大事です。
「子動画の通知は必ずチェックする」という聖人がそこそこいます。
直ちに登録作業を終えられるよう、あらかじめまとめておくのがベストです。
・予防線を張る
「〇〇してみた」「〇〇のテスト」みたいな本気じゃないですよ系のタイトルは
「あ、これ見なくていいやつだ」と非情判定を食らいます。
むしろ自信満々に煽った方が遥かにクリック率は高いでしょう。
【調教すげぇ】とか有名ですね。
投コメについては非表示がデフォで
しかもタグ検索のデフォルトが4面表示になったので
投コメがダイレクトにクリックに影響するのはランクイン後となります。
視聴者が投コメを目にする時点でもうある意味勝っているわけで
気を付ける必要性はさほど無いのですが
それでもネガティブな要素は避けたいところです。自信を持って書きましょう。
・動画が始まるまでが遅い
よく「視聴者は30秒以内にブラバするか決断する」みたいに言われますが
今時の感覚だと全然遅い。5秒くらいと覚悟しておいた方がいいでしょう。
その5秒を説明文や予防線みたいな真っ黒テロップで満たすのは考え物です。
シークされるなんてのはまだ優しい方で、非情な視聴者は即閉じします。
待つより他の面白い動画を探しに行く方が効率的だと判断するわけです。
非情な視聴者すら味方に変えるなら
すごいモーションが上手いとかすごいエフェクトが綺麗とかで
5秒以内に「こいつ…できる!」と思わせるべきです。
・必要以上に高解像度
良い画で見せたいという欲求は痛いほどわかるのですが
たとえば私の環境だと1080Pは読み込み間に合わずにぶちぶち止まります。
仕方なく読み込みバーが貯まるまで待つ事になるのですが
何をトチ狂ったのか今のニコニコは再生しながらでないとバーが満タンにならないので
高解像度の動画は完走するのに工夫がいります。
死ぬほど大事な初見の印象がこれです。
そういう層もいるという事です。
さて、思いつく限りずらっと並べてみましたが、いかがだったでしょうか。
上記は実はイベントが半分くらい解決してくれる話だったりします。
開始時間もタグも指定だし、何より大事な初速が手に入ります。
「さあ動画をたくさん見るぞ!」という頼もしい視聴者が
スクラムを組んで待ってくれています。
こんなシチュそうそう無いので「なぜ伸びない!」に悩む人は
少し気合を入れて準備してみてはどうでしょうか。MMD杯ZERO 開催告知
http://ch.nicovideo.jp/BeamManP/blomaga/ar1564283
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MMD杯三大方針は存在したのかについて
http://ch.nicovideo.jp/narupajin/blomaga/ar1448248
まず、多大な労力を払って意見をまとめてくださったナルパジンさんに感謝します。
未読の方は先にそちらをお読みください。
記事中の「ヘイトを自身に集中させる事が目的だった」というくだりについてですが、
これについてはここで書くべきでない事項含みますので
別口で伝えます。
本題です。
先の記事内にMMD杯三大方針という言葉が出てきます。
> MMD杯三大方針
> 1.テーマに沿った動画を投稿する
> 2.マイリスト数の多寡で順位を競う
> 3.未公開作品のみを杯動画として扱う
そもそも私はマイリス決着肯定派です。
また、テーマも廃止しろってんじゃなくて適当に決めるなってだけです。
未公開作品のみ扱う事には反対する人はいないでしょう。
つまり、仮に三大方針が事実でも根幹でも私はそれはそれで構わないのですが
聞き込みを行った結果、どうもその存在が微妙な感じでした。
〇1~4回運営のかんなさんのツイート
「第一回~第四回開催まで、『MMD杯三大方針』なるものは制定していませんし、
存在すらありません。」
〇12~13回メンバーのカツオ武士Pさんも「聞いた事が無い」とツイート
〇マッシュPさんのツイートより、どうやら16回くらいの頃には明文化されている
で、5回~8回運営メンバーの匿名希望の方からの聞き込みが下記。
(文面を見せて掲載許可はもらってます)
Q 「MMD杯三大方針」とはいつごろ制定されたものか
A 制定という形で決まった物ではない
「こういう感じで」と進めたのが時間の流れで掟みたいになったのでは。
そういう意味ではひな形が作られたのは第5回となる。
しかし、12-13回メンバーが知らないなら正式な制定はそれ以降だと思う。
Q 「MMD杯三大方針」というものがおぼろげながらもあったとして
それは当時から絶対不変の骨子として制定されたものか
(変更したらMMD杯では無くなるというくらい芯になる方針か)
A そんな力強いものではない。
「MMD杯動画として扱っていいの?」といった動画がアップされた時の
判断の指標くらいの意味合いだったと思う。
つまり、MMD杯三大方針は概念として存在こそしていたものの、
最初期からの絶対不変の根幹ルールでも無ければ
改革を不可能とする言い訳にできるような物でも無いという事です。
多大な労力を払って意見まとめてくださったナルパジンさんに申し訳ない感じです。
何で貴重な意見表明の機会でこんな事になるのか。
MMD杯三大方針は辛うじて存在していました。
ただし、
>この3つはMMD杯の根幹となる三大方針で、絶対に変更出来ない。
>これを変更したければ新たにMMD杯以外のイベントとして外部で立ち上げる必要がある。
このような性質を持つ物では無いのではないでしょうか。
贔屓目に見ても「最初期ではなく途中で追加されたもの」、
厳しく見るなら「批判が強まった頃に後付けで追加されたもの」です。
話の大前提でこういう事があると
今後の意見交換が難しくなったと言わざるを得ません。
今からでも撤回、もしくは訂正した方が良いのではないでしょうか。
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ベホイミさんとカツオ武士(P)さんへのレス
まずいち早く意見表明いただいたベホイミさんに感謝いたします。
見てもらいたいという話、まったく同意見です。
私が競技性にうるさいのも
「見てもらう」という事を手っ取り早く実現する手段だと信じるからです。
ニコマスのイベントの話も大変面白かったですが
ここまでやるよりかは
「期日までに有利な状況を作っておく」事自体が許容されるルールの方が
「見てもらう」に関してはより理に叶うかなとも思います。
(一番数字の伸びる方法がそれだと思います)
カツオ武士(P)さんもありがとうございます。
わかる話とわからない話がありましたので遠隔レスにて失礼いたします。
(基本、下で触れてない話に関してはわかったという事です。
また、意見いただいた事には本当に感謝しています。)
集中的な投稿がニコニコに負荷をかけるという話。
現行ルール化でも既に100件以上が初日の21時台、
半分近くが0時前には投稿されているのはご存知の通りです。
12回では200件以上が21時台でした。
つまるところ一斉投稿の負荷は我々が心配する話では無いと思います。
(もし過去に問題が生じた結果今の運用なのだとしたらすみません)
また、なぜこんなに集中するのかというと、競技者目線ですが
数字を伸ばすなら開幕待ちの人が多く集まる時間帯、
つまり開幕ダッシュが最善だからです。
あえて開幕ダッシュしない場合があるとしたら
「21時は競争率高いから馬群のばらける21:05くらいにしよう」とか
「0時を回るくらいなら翌日コアタイムに回そう」とか
投稿者は当然それくらい考えます。(痛い目に合う人もいますが)
マイリス監視時間があらかじめわかっているならそれを元に戦略を立てるはずです。
(単に数字を気にしない人もいるでしょう)
だからその時間帯をあえて外す人からは文句は出ないだろうと書いたのです。
トロフィーについて、
制作者としては受賞者以外に渡って欲しくないという話、こちらは納得しました。
ただ、「誰でももらえるものであるならトロフィーの価値がなくなってしまう」という話、
こちらは私はそうは思いません。
(表彰形式はやめて全員平等に〇〇賞を送ろう!みたいな話ならこの限りでは無いですが。)
ボクシングのチャンピオンベルトとかも
戯れに他の人が巻いてもらったりする事がありますが
それによってその人が「自分が勝ち取ったベルトだ!」と自分で思ったり
他の人からチャンピオンだと思われたりするような事は無いのではないかと思います。
ベルトが3Dデータみたいにいくらでも複製可能で誰でも入手できる状態になったとしても
そのベルトの正当な主はチャンピオンのままだと思います。
誰でも入手できる事がトロフィーの価値を減じさせるとは私は思いません。
むしろ、せっかく綺麗なモデルなら実際に手にとって見れた方が
「正当な形で勝ち取ってみたい!」と思ってくれる人が
わずかでも出てきたりはしないでしょうか。
選考委員について、
これについては閉会式でも結果がわかりきった総合部門よりも
選考委員賞発表があたかもメインイベントのように捉えられていた経緯があります。
「競争はおまけ」と同様に理念と実態が離れた例だと思います。
(私自身、第10回は思い出深い回です。)
運営賞と競争性について。
競争性について運営内外でほとんど話を聞かなかったというのは
ちょっとこれ勘違いじゃないでしょうか。
極論、「MMD杯に競争性がある」と思っている人が一人もいなければ
毎回のように工作やジャンル対立で荒れたりしないですよね。
実態として、相当数の人に「競争性はある」と見做されていたと捉えるのが自然です。
一度たりともその話題になった事は無かったのでしょうか。
実際に競争性がある事に目を向けず、
ルールの整備ではなく賞の運用でバランスをとろうとしていたのなら
そこに歪みが生じていたように思います。
運営が受賞者を決めるという事は
受賞者とそうでない人の線引きに責任を負わされるという事です。
原則1品の選考委員賞とは違って数量も運営の裁量になってしまうのです。
あくまで事前のルールに則って機械的に決めるのであれば
「なんで〇〇が無冠なんだ!」みたいな
運用への文句も生じなかったのではないでしょうか。
それとどうにも腑に落ちない点として、
カツオ武士(P)さんは
「誰でももらえるものであるならトロフィーの価値がなくなってしまう」
とおっしゃっていますが、
これは杯運営が競争性を重視しなかったという話と衝突しませんか。
(競争が重要で無いならトロフィーの価値を担保する必要は無いですよね)
前者がカツオ武士(P)さんの見解、後者が杯運営の見解という事でしょうか。
私も勝ち負けを「決める事」自体を目的にする必要は無いと思います。
(ニコマスのイベントの話はとても面白いとは思いますが)
あくまで、競争があるから頑張る、頑張った結果面白い動画になる、
面白いから大勢の人が集まるイベントになり、結果として全体が潤う。
つまり、競争は大事ですが目的ではないです。
目的はイベントが盛り上がる事、結果として参加者が潤う事だと思います。
だから適切な競争ルールについて向き合って欲しかったのです。
最後に「だったら運営やれや」という話。
正直、思います。
これは私が参加者でいたかったからとしか言えません。
今までの動画の事を振り返るとどれもこれも日数的にギリギリでした。
私が運営入りしていたらいずれの動画も期日には間に合わなかったと思います。
着手すらしなかったかもしれません。
事務作業者や告知作業者としての私が
投稿者としての私に勝てたかと言うと微妙だと思います。
離れて以降はあるいは「うるせーOB」の謗りを恐れず
さっさと意見するべきだったのかもしれません。
ただ、カツオ武士(P)さんが感じた「だったら運営やれや」という気持ち。
現行運営も同じ事を思うのではないでしょうか。
参加者でも無いのに意見したらなおさら思う事ではないでしょうか。
私自身は運営を殴っていいのは参加者だけ、とは言わないまでも
運営が「大変さ」を支払っている以上、
意見を言う側もその「大変」を支払うべきだと思っていました。
(19回の告知動画が叩かれたのも支払われるべき「大変」が足りなかったからですが。)
言われる側の「大変」と言う側の「大変」が釣り合っていないから
言われる側がますます意固地になるという悪循環があったように思います。
それに、今殴られている部分。
態度がクソだとか人格がクソだとか
私が殴りたいのはそこじゃないという思いが強かったです。
現在まで運営が問題なしとして運用しているルールにまで踏み込んで殴る以上、
なおさら対価となる「大変」も大きくなければならないと思いました。
いざ参加する事を今までずるずる引っ張ってしまったのも
言いたい意見に対して支払える「大変」がまるで無かったからです。
時間もモチベもありませんでした。
ニコニコやMMD杯がこの調子で、作りかけの好きなジャンルがこの有様で
今を逃すとたぶん二度と本気になれないという酷い条件がつくまで動けませんでした。
言われる側の現行運営が「まだ足りない」というのなら応じますが、
個別連絡があるはずなのでまずはリアクションを待ちたいと思います。
それと、
今まで「大変」を支払ってきた人たちに対して口が悪かった点はお詫びします。
外部の人達ではなく、見知った人達、発言力ある人達に
こうなる前に殴って欲しかったという思いから
感じの悪い書き方になってしまいました。すみません。
ただ、言いたい事は一緒です。
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