おれは低能先生の側に立ちたいと思う。
(2018/6/25, 20:20)居合わせたひとりが、休み時間にHagex先生に興奮気味に言い募っていたとか。
*2:休憩中hagexさんはハイテンションで語る男性に捉まっていた。
18:45から休憩の予定が5分ほどオーバー*2
休憩が終わると前方右手にいた男性がひとり会場からいなくなっていた。
この思いが何に由来するのかは自分でもわからない。けれど無駄に読んだ本と歌とさまざまなものがおれに今回は低能先生の側に立てよと迫ってくる。
一時期、彼には、彼と僕との間で何とか話を成り立たせてみたいと思っていた。
「低能w」「ワンパターンw」「空っぽw」みたいにid:コールされたのだったと思う。通報はしなかった。それまでに一度二度したことはある。だがそんなことをしても彼の生には意味はない。僕の生にも意味が生まれない。「袖触れ合うも他生の縁」ということばがあって、低能先生と接点をもったのは何かの機縁だろう。
何より、かれのコメントは俺のある種のもっとも弱い自意識の「部分」を衝いていた。当たり外れはあった。だが多くの場合何かしらはっとさせられた。
そのたびにおれは褌を締め直し、自戒をつぶやき、営業資料を作り、客先へ出ていった。先生の寸言が俺のうぬぼれを戒め、寸でのところで踏みとどまり、営業成果を収めたことが数回、あった。上のコメントはそのうちの1回だ。営業を終えたおれはそのことを先生に知らせたかった。喜んでくれるか、いつもどおり、皮肉を効かせてきたにせよ、彼のことばには僕の喜びに共感が走った何かが現れることを淡く、期待していた。実際、先生からコメントをもらい、対話を試みた人たちは、何かの折に、彼との何か本質的な関係のTHEわれめDEポン的な深淵にそっと降り立った覚えがあるだろう。そんなコメントをこれまでに何度か読んだことがある。
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おれは同じ時代に生きていることは喜びなのだということを低能先生とそれがほんの欠片だとしても分かち合いたかった。「そんな程度に甘いからいつまでも低能でお前はお前なんだよw」と律儀に書いてほしかった。何度か、律儀さを感じさせる短文を寄せてくれたこともあった。どぎまぎはしたが、おれの無駄に鍛えた読解力は、おれに低能先生とコミュニケーションをとれと背中を絶えず押し、励ましていた。
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おれは低能先生の側に立ちたいと思う。
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おれには秋元康竹中平蔵をはじめ刺したいやつが何人かいる。死にものぐるいで虚しさを背負い金を稼いでいるが、派遣も、請負も、フリーランスも、00年代には経験したことがある。無職にならなかったのはただの運と世間様の学歴に対する勘違いにすぎない。「お前はワンパターンの低能だw」
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弁護士は国選だろうか。だれか、この断章を目に止めてくれた人が、弁護士先生に「松本秀光(被告/受刑者)と書簡を交わしたいと思っている人がいる」と伝えてくれないだろうか。おれには、彼と話したいこと、話さなければならないことが、たくさんある。
いちどだけ、梅木雄平の件で共同戦線を張ったHagexさんの冥福を祈りたい。「おまえなんで俺を刺すんだよバカじゃねえのか低能w」と、猫先生を通じてメッセージを送ってくれたなら。
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ものごとの結果を単純に善悪で二分できるなら小説は要らない。