大阪府北部を震源とする18日の地震から1週間が経過し、さまざまな要因が絡み合う都市災害に特有の課題が浮き彫りになってきた。朝のラッシュ時を直撃した最大震度6弱の揺れで近畿の鉄道網は長時間乱れ、高速道路も閉鎖されたことで幹線道路で「地震渋滞」が発生し、緊急車両の走行や復旧作業を妨げた。災害弱者への対応にも不備があり、混乱をいかに回避するかが問われている。
「この踏切、もう2時間以上も開かないんですよ」。18日午前11時過ぎ、大阪府摂津市内で70代女性が…
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