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お金を貯めている人がやっている「買い物」「保険」「投資」の新習慣

お金を貯めている人がやっている「買い物」「保険」「投資」の新習慣
Image: Talaj/Shutterstock

こんにちは。家計再生コンサルタントの横山光昭です。

お金を貯めている人には、自分なりの習慣があることが多いようです。実際にお話を伺うと、買い物の仕方、保険の入り方、投資のことなど、それぞれの考え方でお金を貯めるためによい方法を考え、実践しているようです。今回は、その取り組み方について考えてみましょう。

横山光昭(よこやま・みつあき)

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家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、これまで1万人以上の赤字家計を再生。書籍・雑誌への執筆、講演も多数。著書は55万部を超える『はじめての人のための3000円投資生活』や『年収200万円からの貯金生活宣言』を代表作とし、著作は累計270万部となる。また、お金の悩みが相談できる店舗を展開するmirai talk株式会社の取締役共同代表も務める。

節約術でお金を貯める「買い物」の習慣

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Image: nanami7/Shutterstock

買い物の仕方は、個々のクセがありますが、共通して意識しているのは「節約」です。買い物の回数を少なくし、購入前に時間をおいて考えたり、クレジットカードや電子マネーの使い方にこだわる人もます。特にカード払いには気を使っていて、次のことを実践しています。

  1. クレジットカード払いをしたら、その分の現金を口座に入金する
  2. デビットカードを使う
  3. オートチャージの電子マネーではなく、プリペイド型のカードを使う

1はクレジットカード払いの金額を、購入後に支払い用の口座に入金するやり方です。少し大変ですが、支出額がシンプルでわかりやすくなります。2は決済後すぐに利用金額が口座から引き落とされるデビットカードを利用することで、現金と同じようにやりくりできます。3は使い過ぎを予防するために、利用上限額がチャージした分だけなるプリペイド型カードを使い、支出をコントロールすることです。

また、やりくりのコツとして何にでも使っていい「浪費」用の財布をつくる人もいます。浪費はいけないと思われがちですが、実はやりくり上手な人ほど、きちんと上手に浪費をしています。浪費だと意識して浪費するのです。そうすると、ストレスも発散でき、お金との付き合いも上手になります。

お金を貯めている人は、こういう買い物の仕方をしています。これらは私も共感できる方法です。

保障別に加入してお金を貯める「保険」の習慣

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Image: Blan-k/Shutterstock

家計費のなかで「保険料」は、毎月一定の支出が続く固定費。つまり一度見直すと、それ以降は何もしないで削減効果が維持できる支出の1つで、お金を貯めようと行動する人は、見直しをしていることが多いものです。

ただ、保険については正しく理解していないことにより、間違いを起こしがち。そのよくある間違いは、貯蓄型の保険の過信。つまり、個人年金保険や学資保険といった貯蓄型の保険を利用することがよいと思っていることです。

正しく理解している人は、「貯蓄は貯蓄、保険は保障」と切り離すことができているのですが、そうではない人も多くいます。というのも、たとえば営業の方に「保険料の総額は300万円ですが、30年後に解約すれば解約返戻金330万が受け取れますよ」と言われ、その増える30万円のために契約をします。確かに満期が来ると330万円になるのですが、時とともにお金の価値が下がるインフレリスクがあり、受け取るときには330万円以下の価値にしかならないかもしれません。

また、もし満期になる前にお金が必要になり、解約して準備しようとすると、元本割れになることも忘れてはいけません。つまり、流動性がないお金となってしまうのです。

また、医療、死亡、貯蓄性をパッケージ型にした保険を良しと考える人もいますが、正解とは言えません。ワンパック型の保険は、死亡も医療も貯蓄性もカバーしている割には、保障内容が十分ではない場合があります。また更新型の保険は、保障が一番必要になる年齢で保険料の負担が大きくなるため、必要な時に保険料の負担ができず、保障を下げざるを得ないケースも出てきます。

いずれも保険料が高めのことが多いので、死亡は死亡、医療は医療と、保障別に単独で加入する方向で考えるべきです。

保険の加入や見直しを検討するときは、「子どもが大学を卒業するまでは、毎月の生活費が保障される保険にしよう」「毎月払える保険料は、2万円以内に収めよう」など、自分にとっての必要な保障、払える保険料を考えて選んでいける人が、貯金ができる人だといえます。

リスク管理してお金を貯める「投資」の習慣

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Image: phoelixDE/Shutterstock

メガバンクで1年満期の定期預金に100万円を預けても、その利息はわずか100円ほど。預貯金でお金を増やすのが難しい現在、「投資」に挑戦したい人が増えていますが、お金が貯まる人は、投資をはじめる段取りができています。

  1. まずは貯金。キャッシュを貯めてから投資スタート
  2. 運用はプロにおまかせの投資信託からはじめる
  3. とにかくリスク分散

1で必要と考える貯金額の理想は、月収の7.5か月分。「生活防衛費」として貯め、それ以上の「余裕資金」で投資します。もしくは貯金をしながら投資を少額ではじめる”並走”もよいでしょう。投資はリスクととなり合わせ。万が一マイナスになっても大打撃にならないやり方をするべきです。

2の投資信託は、多くの知識と時間、強運が必要なFXや仮想通貨などとは違い、運用をプロにおまかせできるので、投資をはじめるベストな選択といえます。

3については、「資産の分散」「地域の分散」「時間の分散」の3つのポイントでリスクを分散させましょう。国内外の株式や債券を日本、アメリカ、ヨーロッパなど幅広い地域で、毎月積立る方法がおすすめ。今話題の「つみたてNISA」や「iDeCo」は分散しやすく、はじめやすい投資制度だと思います。

最後に、お金を貯めている人がやっている、もう1つの習慣をお話ししましょう。

それは「健康」を大切にすること。健康でなければ、お金を貯めるためのさまざまな行動ができないばかりか、体調を崩すことでお金がかかることもあります。お金を貯めている人は、しっかり食べ、しっかり運動し、ストレスを貯めないように気分転換もしています。お金お金とやっきになる前に、毎日の生活を豊かに過ごすことが、お金を貯める第一歩といえるかもしれません。

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横山光昭

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