温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

山と温泉のきろく

温泉宿に泊まって「そんなサービスがあるのか!」と驚いた、忘れがたいサービスの宿5軒

「この宿すごいな」と感心してしまうようなサービスがあり、かつお湯が良い宿

温泉宿の宿泊記を書くときはいつも、★5つを満点として「部屋」「食事」「風呂」について自分なりに採点をし、最後に「再訪したい度」をやはり★を添えてご紹介するようにしています。

「また泊まりたいな」と感じる要素の多くは「部屋」「食事」「風呂」の3つの側面に集約されることが多いのですが、中には純粋に「サービス」の面で感動し、応援したいなと思ったり、またぜひお世話になりたいと思うこともあります。

f:id:happydust:20180623072252j:plain

今回は、私がこれまで泊まった宿の中でも忘れがたい、印象的なサービスを提供している宿5軒をご紹介したいと思います。もちろん、今回もすべて「わたし的にいいお湯だ!」と思えた宿ばかりです。

飲食物の持ち込み歓迎!「ただしできる限り温泉街で購入したもので」

「食事の提供を行っている宿には飲食物を持ち込んではならない」という不文律があるように思います。最近はほとんど見なくなりましたが、かつては「部屋の冷蔵庫は有料の飲料がぎっしりで、買ってきた飲み物を入れるスペースはない」ということもよくありましたね。*1

f:id:happydust:20180623130432j:plain

最近はこのタイプの冷蔵庫はかなり少なくなりました

とは言え、室内の冷蔵庫や、旅館内の売店や自動販売機では品揃えが常に良いとは限らないし、値段も市価より高いため「本当は持ち込みは良くないのかな?」と思いつつも、外で買ってからチェックインされる方も多いのではないかと。

私も、初めて泊まる宿のときは館内に自動販売機や売店があるかもわからないので、缶ビール1本とペットボトルのお茶ぐらいは持ち込んでしまうことが多いですね。チェックインしたら何もなかった!となるとつらいので、保険として。。。何も持たずにチェックインしたときに限って、館内では買えなかったりするんですよね。

f:id:happydust:20180623130613j:plain

スーパードライが苦手な私は、館内の自販機がこの状態だとちょっと悲しかったり……。
まあ「保険」と思って缶ビールを持ち込んだけれど、お部屋に冷蔵庫がなくて冷やせず……ということもけっこうあるので*2、本当に、諸刃の剣なのですが・笑

しかし、どうして旅館に飲食物を持ち込んではいけないんだろうか?と思ってググると、明確な理由はあるようです。

簡単に言うと食べ物に関しては「食中毒などが発生したとき、宿の責任か持ち込んだもののせいかわからなくなるから」で、飲み物に関しては「食事を出す旅館は飲食店と同じ扱いだから」ということだそうで。飲食店でお酒を出すときは当然、酒屋で売っている額より高くなるし、お酒を持ち込むなら持ち込み料がかかるよね?と。まあ、納得の理由ではあります。

でも最近は、飲み物についてはそこまで厳格な宿も少なくなって、チェックインの際に「部屋の冷蔵庫は空ですので、外で購入されたものを入れてください」と言われることもけっこうあります。

f:id:happydust:20180623130827j:plain

冷蔵庫は空だけど、グラスと栓抜きは置いてある親切な宿

でも大抵は、チェックインするまでどっちだかわからないんですよねー。
なのでちょっと後ろめたい思いを抱えつつも「1本ぐらいは一応買っていくか」と、ビールを1本だけ、バッグに入れた状態でチェックインすることが多いのです。
しかし、山形県米沢市の小野川温泉 うめや旅館さんは、ホームページにあらかじめ持ち込みについての記述があったのです。

温泉街の発展のために持ち込み歓迎な宿、小野川温泉うめや旅館

宿泊する前に公式サイトをチェックすると「館内へのお飲み物などの持ち込みについて」という但し書きがあり。

持ち込むなら持ち込み料いただくよ、というような内容かと思いきやそうではなく

「小野川温泉の温泉街で購入したものであれば、持ち込み歓迎」とあったのです。
温泉街の酒屋さんやお土産物屋さんにも、一緒に儲かってほしいから、という。泣かせるじゃないですか。。。

米沢の奥座敷とも呼ばれる小野川温泉は、小規模ながら温泉街が存在し、酒屋さんや雑貨屋さん、お土産物屋さんが数軒ずつ軒を連ねているので、滞在中に飲んだりつまんだりするものを仕入れるには十分でした。

f:id:happydust:20180623171035j:plain

その心意気に惚れて「絶対こんなに飲めないでしょ!」という量の飲み物を、温泉街で購入してしまいました。。。宿で飲んだのはビール1本とサイダーと日本酒の小瓶1本かな。あとはお土産にしましたが。

うめや旅館さんは、心意気がすばらしいだけでなく、料理もおいしく、お湯もよく、食事は個室食で一人旅の初心者であっても宿泊しやすい宿です。米沢駅からバスが出ており、交通の便も良いですし。

こちらの記事で「一人旅初心者におすすめできる宿」としても紹介させていただきました。

以前宿泊した際の宿泊記録も書いています。

ただ実は、さっき久々に公式サイトを訪問したら、サイトがリニューアルされていて、以前は大きく書かれていた「温泉街で購入したものは持ち込み歓迎」という記述がなくなってしまっていたのです。

単にサイトに掲載するのをやめただけで方針は変わっていないのか、持ち込み歓迎という方針自体を止めてしまったのかはわかりませんが、まあ、旅館のサービスは水物ですので、変わってしまうことはもちろんあり得ますよね。素晴らしいサービスだと思ったので変わらずにあって欲しいなと思いつつ、こちらのお宿を最初にご紹介させていただきました。

セブンイレブンから商品をデリバリーしてくれる宿もあった

部屋でいただく飲み物やおつまみに関するサービスで、他に印象的だったのは長野県の上諏訪温泉 湖泉荘さんです。

大浴場から諏訪湖に沈む夕日を眺められるという宿です。お湯も上諏訪温泉には意外と珍しいかけ流し。

こちらのお宿、チェックインしたらこういう冊子が置いてありまして。

f:id:happydust:20180624192357j:plain

15時から18時までという時間限定ではありますが、飲み物やお菓子、おつまみなどセブンイレブンで売っている商品をデリバリーで購入できるというもの。

f:id:happydust:20180624192451j:plain

1回の注文が1000円以上という金額の縛りはありますが、こちらに載っていないものでも店頭に在庫があれば持ってきてくれるそうです。

コンビニじゃなくても、近隣の商店と提携するというのはありなんじゃないかなと思って。こういうサービスを提供するお宿がもっと増えたらおもしろいんだけどなー、と思いました。

送迎中に「チェックイン前にコンビニに寄りますか?」と聞いてくれた宿も

上諏訪のようにコンビニが近くにある温泉地はいいですが、温泉宿の周辺に買い物できるようなお店がない、ということもけっこう多いもの。たとえば、関東近県だと日光湯元温泉なんかも、旅館の数はわりと多いのにお店らしいお店はない温泉地ですね。

そんなとき、宿の自販機や売店の品揃えがそれなりに充実していれば救われますが、そうでもないときは「どうしよう……」となってしまいます。
ですが、そう言えば青根温泉の岡崎旅館さんでは、送迎車に乗った直後に「コンビニに寄らなくて大丈夫ですか?」と聞いてくれたことがありました。

青根温泉は、仙台駅から車で1時間ぐらいかかるのですけど、要予約で1日1往復のみですが、仙台駅から無料で送迎をしていただけるのです。本当にありがたいです。。。

私は毎回この送迎を利用しているのですが、仙台駅から送迎車に乗った瞬間に

「実は、宿の自動販売機にはソフトドリンクしか売っていなくて、ビールとかお酒が買えないんですよ。もし必要でしたらコンビニに寄りますけれど、いかがいたしますか?」

と聞いてもらえて、心底驚きました。

実は、そのときは送迎車に乗っている人数が少なかったんですよね。全部で10人近く乗れる車なんですけど、満員状態のときは同様の声がけはなかったので、毎回コンビニに寄っているわけではなく、少人数だったからこそのお気遣いだったのかも。

でも、その一言で宿の印象がめちゃめちゃ良くなったので、毎回言ったほうがいいと思います・笑

青根温泉岡崎旅館は、食事もおいしくお湯もすばらしく、昭和元年に建てられたという木造建築も見応えのあるお気に入りの宿で、何度もリピートしています。岡崎旅館さんは、じゃらんなどの宿泊プランのページにも

館内に麦酒の自販機がございません。
お部屋には空の冷蔵庫を設置し、お部屋での飲食分の持ち込み料も頂戴しておりませんので、途中でお求め頂く事をお勧めいたします。

ときちんと書かれていて、これだけで「いい宿だなあ」と思ってしまう単純な私です。いやでも、実際いい宿なんですよ!

13時からチェックイン可能で「まだお湯がたまってないかもしれませんが」

「源泉かけ流し」を名乗る宿は数多いですが「かけ流しではあるけれど、浴槽のお湯を全部抜いて掃除し新しいお湯を入れるのは週に1回ぐらい」という宿もまた多いと思います。

源泉の量が豊富でなければ、一度お湯を抜いたら再びたまるまでかなり時間がかかると思いますし、そのせいで毎日の清掃時間が長くなってしまったら、連泊のお客さんに「せっかく連泊したのに昼間はお風呂に入れないの?」なんて言われてしまうこともありますよね……。

だから私も「温泉宿で毎日お湯を入れ替えない」ことはまあ、当たり前のことと捉えていました。かけ流しならそんなにお湯が汚くなることもないでしょうし……。

しかし、軽井沢駅からバスで20分ほどのところにある小さな温泉ホテルが、そんな私の常識を覆すようなサービスを提供していたのです。

部屋風呂も温泉なのに1泊2食付き1万5千円以下で泊まれる、小瀬温泉ホテル

軽井沢駅から草津温泉行きのバスに乗り、20分弱。賑やかな旧軽井沢や別荘地を抜けてしばらくするとバスは山道に入り「白糸ハイランドウェイ」なる有料道路の料金所手前のバス停が「小瀬温泉」です。バスを降りて徒歩2分で、目指す小瀬温泉ホテルにたどり着きます。

「こんなところに宿があるんだ!」と思うような静かな場所にあるのですが、この宿のお湯がもう、抜群に良いのです!しかも、冬はかなり空いている!

宿泊レポートも以前書いています。

まず、この宿はチェックインが13時から可能です。それが本当にすばらしいなと思って、いつも12時56分に最寄りのバス停に着くバスに乗って、13時ちょうどにチェックインするようにしていました。おそらく、バスの時間帯に合わせて13時からチェックイン可能としてくれているのではないかなと思っています。

駅からの送迎はやっていないのですけど、バスの本数もそこそこあるので不自由は感じません。そして、軽井沢に来るのに、そこまで「お湯めあて」の方はいないのでしょうね。13時でチェックインすると、いつも2時間ぐらいすばらしい内湯を独占できて、本当に幸せな気持ちになれます。

深夜も入浴可能な大浴場は、窓を開けて半露天のようにして楽しむこともできます。

さて、私が小瀬温泉ホテルについて「忘れがたい……」と思っているサービスは、あるとき、いつものように13時早々にチェックインをすると、フロントで

「今日は掃除の時間が少し遅れてしまって、お湯が完全にたまるまでもう少し時間がかかるかもしれませんが……」

と言われたのです。

ということはもしかして、お湯を毎日入れ替えているってこと?

気になって聞いてみると、まさにその通りで。10時で宿泊客がチェックアウトするとすぐにお湯を抜いて掃除をし、13時にはお湯がたまっているように毎日用意しているというわけです。そのため、小瀬温泉ホテルでは日帰り入浴の営業は行っていません。

「毎日換水して掃除している」ことをまったく打ち出さない奥ゆかしさに惚れた

私は、この宿が好きで何度もリピートしているのですが、毎日お湯を換えていることを知ったのは3回目に泊まったときでした。ホームページにも浴室にも、どこにも書いていなかったんですよ。
最近ホームページがリニューアルされて、浴室の紹介ページに

大浴場は13:00~翌日の10:00までご利用可能です。
10:00~13:00頃まではお湯を全部入れ替え、清掃を行っていますので予めご了承下さい。

という断り書きが小さく入るようになりましたが、それでも全然、その事実を誇っているような感じがしない、ごく控えめな記述です。
「毎日新しいお湯なの!すごいでしょ!」ではなく「入れ替えているので10時から13時までは入れないけどごめんね」なんですよね。

お湯を毎日入れ替えている宿、他にもいくつか知っているのですけど、大抵は脱衣所なんかに「毎日お湯を入れ替えている」旨が、少し誇らしげに書かれているものです。いや、誇っていいと思うんですよ、すばらしいことだもの……。

しかも、こちらのお宿、すべてのお部屋の部屋風呂にも温泉が供給されているんですよね。料金の高い特別室だけじゃなく、最もリーズナブルな、1泊2食付き1万3千円ぐらいで泊まれる部屋も、温泉が出ます。

ただ、一番安いお部屋の風呂は「ユニットバス」です。ユニットバスの蛇口からちゃんと温泉が出るのですけど「部屋風呂が温泉」を期待してくると、ちょっと雰囲気が異なるのでガッカリする人もいるかもしれません。大浴場に深夜も入れるので、個人的にはわざわざ部屋風呂にお湯をためることもないかなとも思うのですが、人によっては深夜の大浴場は気が進まない人もいるでしょうから、やはり部屋で温泉に入れるって贅沢なことだよなあと思うのです。

登山口まで車で送ってくれて登山後の入浴も無料

浅間山の外輪山である黒斑山の登山口から徒歩30分ほどのところに、すばらしい温泉が湧く秘湯の宿、高峰温泉はあります。

何度か泊まっているのですが「登山口近くの温泉宿」の見本のようなサービスを提供されているよなあと、いつも思います。

お湯や食事についての詳細は、こちらの宿泊レポートに詳しくまとめていますが、今回取り上げたいのはサービスについて。

夜食に五平餅をいただけたり、山岳写真の無料講習会的なイベントをしょっちゅう開催していたり、というようなサービスもあり、それはそれですばらしいのですが、泊まってみてありがたかったのは

「朝、登山口まで車で送ってくれて」
「登山中の荷物は預かってくれて」
「下山後の入浴も無料でOK、宿泊者専用のお風呂にも下山後に入ってOK」

ということでした。

麓の温泉宿に泊まって登山をされたことのある人は「いや、そんなのけっこうよくあるサービスじゃない?」と思われたかもしれません。たしかに、他の宿でもやっているサービスではあるのですけど……。

でも、1人で泊まっている私に、さりげなく翌日の予定を聞いてくれ
「それなら登山口まで車でお送りしますよ」
「お弁当は用意しなくて大丈夫ですか?」
「山を下りられたら、どこでも好きなお風呂に入ってかまいませんからね」
と、こちらから聞かなくてもちゃちゃっと段取っていただけたのが、非常にありがたかったです。
登山の前泊で泊まったときに「登山口まで送っていただけますか?」って、自分からは聞きづらいんですよね。1人泊のときはなおさら「私1人のために申し訳ないわー」と思ってしまって。マニュアル通りの対応だとしても、私はありがたかったです。

ただし高峰温泉は「駅まではバスを使って」と。実はそこも良い!

実は、高峰温泉は「登山口までの送迎サービス」はやっているけれど「最寄り駅までの送迎サービス」は行っていません。

現在、1日2往復という少ない本数ではありますが、在来線の最寄り駅である小諸駅と、新幹線の最寄り駅である佐久平駅を経由するJRバスが運行しているため、バス便がなくなってしまうことのないように、なるべくバスを使って欲しいとのことだそうで。

f:id:happydust:20180625220659j:plain

雪がない時期は、高峰温泉がJRバスの始発のバス停になります。

もちろん、宿で駅まで送迎するにはかなり距離があるから大変、という事情もあるんだろうとは思いますけど「駅までの送迎はしません。バスの運行がなくなると困るのでバスを使ってください」とはっきり言ってくれるのもそれはそれでいいなと思いました。

たしかにバスの本数は少ないですが、16時17分にバスが高峰温泉を出るまでの時間は、館内のカフェでビールなど飲んで過ごせますし。

f:id:happydust:20180625220837j:plain

「オラホビール」なる地ビールを生でいただけるのが最高においしかったです。ああ、また行きたい……。

ちなみに、帰りのバスが着いたら高峰温泉のスタッフの方が、私の荷物をバスの中まで運んでくれて、すごい恐縮しました・笑

朝5時に温かい弁当を手渡してくれ、登山口まで車で送ってくれた

もう1軒登山口の宿を……。
日本百名山の一つにも数えられる会津駒ヶ岳の、最もメジャーな登山口が「檜枝岐温泉」なる温泉地にあります。駒ヶ岳登山の前泊に泊まることが多いのですが、その中の旅館ひのえまたさんのサービスが、ちょっと忘れがたいです。

宿泊レポートも書いています。

会津駒ヶ岳の登山口近くの温泉宿、旅館ひのえまた

宿泊レポートのタイトルにもどーんと書いていますが、こちらの宿に初めて泊まった際「朝5時」というかなり早朝に宿を出たんです。日帰り登山だったので、あまり時間に余裕がなかったんですよね。

山小屋ならともかく立派な旅館ですから、おそらく「前夜のうちに精算をすませて、朝は勝手に出ていってね」ということになるのではないかな、と思っていました。これまで泊まった山麓の温泉宿の多くはそういう対応でしたし、それが当たり前だろうと。食べることのできなかった朝食はお弁当にしていただけるよう、予めお願いしていましたが、それも前夜のうちに手渡されるだろうと思っていました。それが普通の対応ですから。

しかし、旅館ひのえまたさんは違いました。
前夜に「5時にチェックアウトする」旨を伝えると、5時には宿の方が出てきてその場で精算し、まだあたたかいお弁当を手渡してくれたのです!

f:id:happydust:20180625223104j:plain

しかも弁当は(後で山中で食べましたが)、めちゃめちゃ豪華でおいしかった!!!

その後、宿の車で登山口まで送っていただき、さらに、下山まで預かってもらうつもりでいた「着替えなどの登山に不要な荷物」も、ひのえまたさんよりも登山口に近い別な民宿で、預かってもらえることになりました。

登り始める前は正直なところ「ありがたいけど、そこまでしてもらわなくても大丈夫では……?」なんて思っていたのですが、いざ登ってみると、残雪期の会津駒ヶ岳は思った以上に時間がかかり、下山するのは帰りのバスに乗れるギリギリの時刻になってしまいました。

f:id:happydust:20180625223517j:plain

「登山口までの送迎」「登山口に最も近い宿での荷物預かり」など、ひのえまたさんの手厚いサービスがなかったら、バスに乗り遅れていたかもしれません。。。

思い出すと本当にありがたいなと思うし、また泊まりに行かなくては!と考えてしまうのです。

夕食後に姉妹館のお風呂に送迎してくれる&しかも姉妹館があの鶴の湯

最後にご紹介するのは、秋田駒ヶ岳の山麓にある温泉地「水沢温泉郷」にある、駒ヶ岳温泉です。

こちらの宿にも、秋田駒ヶ岳登山の折に宿泊したのですが、この宿で印象に残っているのは、登山絡みのサービスではありません。

宿泊時のレポートはこちらです。

食事も風呂もいい上に、プラスαのサービスもある駒ヶ岳温泉

実は、駒ヶ岳温泉さんは、かの有名な乳頭温泉郷の鶴の湯さんと同じ系列の宿なんですよね。

鶴の湯さんは本当に人気の高い宿なので、予約の難易度もなかなか高いですし、いわゆる「秘湯」ですので、浴室にシャワーなどの設備はなく、設備的な面での割り切りはどうしても必要になります。もちろん「そこがいい!」ポイントでもあるわけですが、登山後はやっぱり、お湯が出るシャワーでざばざば頭を洗いたい……。

駒ヶ岳温泉は、鶴の湯とは異なり近代的な設備を揃えた建物も浴室も新しい旅館です。

f:id:happydust:20180625224656j:plain

浴室は、最近新築されました。

しかも、宿泊者のみ空いていればいつでも無料で使える貸切露天風呂もあり、かなり至れり尽くせりな宿と言って良いと思います。

f:id:happydust:20180625224721j:plain

駒ヶ岳温泉の温泉だけでも十分にすばらしいのですが、私が忘れがたいと思っているサービスは、夕食後にあります。

夕食を食べた後、希望者は宿の車に乗って、夜の鶴の湯温泉に送迎していただけるのです。

f:id:happydust:20180625224929j:plain

夕食後は、鶴の湯に泊まっている方もお部屋で休まれている方が多いのでしょう。日帰り入浴の時間帯も当然終わっていますし、かなり人が少ない状態で、鶴の湯のすばらしいお湯を楽しむことができました。

f:id:happydust:20180625224823j:plain

鶴の湯温泉も、一度は泊まってみたい憧れの宿ですが「一粒で二度おいしい」駒ヶ岳温泉のサービスが気に入っているので、やっぱりまた、駒ヶ岳温泉に泊まってしまうのです……。

同じ宿に再訪するかどうかは、サービスにかかっているのかもしれない

温泉宿が大好きな私は、日々「どこかにいい宿はないかしら」と考えています。

できればまだ泊まったことのない新しい宿に泊まりたい!という気持ちはもちろんあるものの、気がつくと繰り返し泊まっているリピート宿は何軒もあって。今回ご紹介した宿はすべて、二度三度と繰り返し泊まっている宿ばかりでした。

そう考えると「お湯が良い」「食事がおいしい」ことはもちろん大切ですが「リピートしたい!」と思わせる宿って、何か自然と居心地が良かったり「心意気」のようなものがいいなと思える宿なんだな、と思いました。

この宿にいつまでもここにあってほしい、ずっとすばらしいサービスを提供し続けてほしいと思う気持ちが「またあの宿に泊まろう」という思いにつながってくるのでしょうね。

*1:瓶や缶を抜くと「購入した」と自動的に判定されちゃうやつです。

*2:だから宿泊レポートには必ず、部屋の冷蔵庫の有無を記載しています