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アリゾナ州の警察当局が担当者のフールー視聴記録を入手
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衝突は「完全に回避可能」だったと報告書で結論
米ウーバー・テクノロジーズの自動運転車に歩行者がはねられて死亡した事故で、緊急時のバックアップのために乗車していた女性担当者が事故発生直前に人気テレビ番組「ザ・ボイス」を携帯電話端末で視聴していたことが、アリゾナ州テンペの警察当局の調査報告書で明らかになった。
この事故は3月に起き、ウーバー車が夜間に道路を渡っていた女性をはねて死亡させた。乗車中だった担当者ラファエラ・バスケス氏は米運輸安全委員会(NTSB)の調査官に対し、事故当時に携帯端末を使っていなかったと語っていた。
318ページから成る同報告書によると、警察はバスケス氏が利用していた動画配信サービス「フールー」の視聴記録を入手。事故が起きた3月18日夜に同氏が「ザ・ボイス」を42分間視聴していたことが分かった。視聴をやめたのは午後9時59分で、エレイン・ハーツバーグさん(49)が、自動運転モードで走行中のウーバー車にはねられた時刻とほぼ一致する。
警察の報告書は衝突が「完全に回避可能」だったと結論づけ、バスケス氏が自動車運転業務上過失致死傷罪で起訴され得ると指摘した。
バスケス氏から現時点でコメントは得られていない。ウーバーの広報担当者は、独自の安全性レビューを行いながら継続中の調査に全面的に協力しているとし、同社の方針では自動運転車の運用時の携帯端末利用を禁じていると説明した。
原題:Uber Operator Watching ‘The Voice’ Before Self-Driving Crash (1)(抜粋)
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