ASUS Chromebook Flip C101PAへの3つの期待
どうも、とむむです。
バタバタ続きでしばらく更新が滞っていた。そんな中見に来て頂いていた方々には、本当に申し訳ない。
ボチボチではあるが、8月から更新を再開する予定なので、今日はリハビリも兼ねてとむむ的に最近のホットな話題を取り上げたいと思う。
さて、今更ではあるが、何気にChromebookを愛用していたりする。
お試しで購入した初代Dell Chromebook 11を中古で購入してから、Chromebook界隈ではSSDの換装可能でかつ、ChromeOS以外も動かせる神機と謳われたAcer Chromebook C720への乗り換えた。
そして・・・現在はChromebook界で初のGoogle Play ストア対応のASUS Chromebook Flip C100PAを4GBモデルを安く入手するため、米国のAmazon.comで購入し、昨年の6月半ばから1年ちょっと愛用している。
そういう意味では、ChromeOSの中で1番長いのがChromebook Flipになる。
先週末にとむむの愛用するChromebook Flip C100PAの後継機種にあたるASUS Chromebook Flip C101PAの発表があった。
日本でも9月に発売する後継機種C101PAへのとむむ的な期待についてまとめておきたい。
Chromebook Flip C100PAの良いところを振り返る
あちこでも言われているので、とむむ的に気に入っている点を3つほど書いておく。
- 軽量コンパクトでカッコイイ
そもそも、米国ではChromebookは教育市場で受け入れられており、見た目や性能よりも価格が最優先されている背景がある。
そういった背景を考えると、仕方がないところだが、ChromebookというとDell Chromebook 11やAcer Chromebook C720のようなチープでかつ、少々無骨なイメージが先行する。
そんな中、Chromebook Flip C100PAは貧乏人のMacBook Airとも呼べるくらい見た目が良い。
しかも、1kgオーバがデフォルトとも言えるくらい重さに無頓着なChrombookの中で890gという軽量でかつ、10インチサイズの画面とコンパクトなボディ・・・小さいガジェット愛好家のとむむ的にも大満足のChromebookなのである。
- バランスの取れた性能
Intel CPUのChrombookの性能が非常に良かったので、ARMベースになることで若干もたつきなどの心配をしたが杞憂であった。
4GBのメモリがあれば、タブを30以上開いてもストレスなく利用できている。
バッテリの持ち時間も9時間とまでないかなくても、6〜7時間以上は使えているイメージだ。なので、外で持ち歩くときもACアダプタを持ち歩いたことがない。
- Google Play ストア対応
Chromebook Flip C100PAを購入した最後のひと押しがコレだった。
ChromeOSは基本的にWebブラウザのみで何とかしようという世界なので、多少の我慢と工夫、Googleへの強い依存が要求される。
そんな中、Google Play ストア対応で一部制限*1はあるももの、比較的自由にアプリがインストールされるようになり、Google依存から開放された。
特にAmazon kindleやMicrosoft Remote Desktopやfirefoxも入ったりするので、1台で色々と捗るようになった。
また、ブラウザでも使えなくはないが、アプリの方が格段に便利に利用できるサービスもあるので、そのあたりもアプリ版の利用ができるようになって、非常に助かる場面が多々ある。しかも、タッチパネルとAndoridアプリの相性は最高だ。
Androidアプリが利用できるChromeOSは選択肢が増えたことで、まるで二刀流にでもなった気持ちだ。
Chromebook Flip C100PAの残念なところを振り返る
こちらも、あちらこちらで言われていることと被るところも多いが、とむむ的に残念に思っている点を3つほど書いておく。
- 電源周り
CPUはARMで省電力、必要になる電力も多くない・・・なので、スマホやタブレットのようにmicroUSBなどで充電もできると思う。
にも関わらず・・・Chromebook Flip C100PAの電源端子は独自だ・・・。
しかも、microUSB-電源端子変換のケーブルの類も純正、サードパーティも含め存在しない。。。
更に、電源端子が弱い。。。
ブログなどを見ていると、購入して早速、ACアダプタの端子を折ったという書き込みを見たが、簡単に折れるんじゃないかと不安になるくらい微妙な端子である。
わざわざこんな形状にするくらいなら、なぜ、普通にmicroUSBにしなかったのか・・・疑問しか沸かない。
とにかく、Chromebook Flip C100PAの電源周りは残念なことのオンパレード状態だ。
- 液晶サイズと解像度
贅沢を言いだしたらキリがないのだが・・・今時のPCやスマホ、タブレットはベゼルレスな超狭額縁液晶を搭載している。
超狭額縁とまでいかなくても、もう少し・・・縁を狭くすれば、11インチ or 12インチくらいいけそうだと思う。
今の解像度も不満はないが、今時のスマホ、タブレットのことを考えるともう少し高解像度でもいけるのではないか・・・と思ってしまう。
例えば、DELLやHPのノートPCの場合は同一モデルでインチサイズが同じでも、高解像度な上位モデルが用意されていることもあるので、そういうラインナップになるといいなぁ。と思うが、PCに比べると一般市場での売れる台数が少ないChromebookに同様のことを期待するのは、現実的ではないような気はしている。。。
- 32bit ARM
購入した当初に、「あ、このChromeOSって32bitなんだ。」と思った。
Intel CPUを搭載したChromeOSは既に64bitだし、今時のAndroidも64bitが主流になりつつある。
そのあたりを考えると、数年先には32bit ARM向けのChromeOSのサポートが打ち切られるんじゃないか。。という懸念がある。
Chromebook Flip C100PA VS C101PA
前置きが長くなってしまったが・・・後継機種との比較を見ていきたい。
赤字が変更箇所で、良くなっているところは太字にした。
機種 | ASUS Chromebook Flip C100PA | ASUS Chromebook Flip C101PA |
---|---|---|
OS | Chrome OS | Chrome OS |
CPU | Rockchip Quad-Core RK3288C プロセッサー 動作周波数:1.8GHz キャッシュメモリ:1MB |
OP1, Made for Chromebooks, Hexa-core (RK3399) 動作周波数:2.0GHz キャッシュメモリ:1.5MB |
ディスプレイ | 10.1型ワイドTFTカラーIPS液晶 (LEDバックライト) 表面仕様:グレア |
10.1型ワイドTFTカラー液晶 表面仕様:グレア |
解像度 | 1,280×800ドット (WXGA) タッチパネル:搭載 |
1,280×800ドット (WXGA) タッチパネル:搭載 |
グラフィック | Mali-T764 外部ディスプレイ出力:最大1,920×1,080ドット |
Mali-T864 外部ディスプレイ出力:最大3,840×2,160ドット |
メモリー | 2GB/4GB LPDDR3-1066 |
2GB/4GB LPDDR3-1866 |
記憶装置 | eMMC:16GB | eMMC:16GB/32GB |
Webカメラ | 92万画素Webカメラ内蔵 | 92万画素Webカメラ内蔵 |
サウンド | スピーカー:ステレオスピーカー内蔵 (1.5W×2) マイク:マイク内蔵 |
スピーカー:ステレオスピーカー内蔵 (2W×2) マイク:デジタルマイク内蔵 |
サイズ | 幅262.8mm×奥行き182.4mm×高さ15.6mm | 幅262.8mm×奥行き182.4mm×高さ15.6mm |
バッテリー駆動時間 | 約9時間 バッテリー充電時間:約2.5時間 |
約9時間 バッテリー充電時間:約2.6時間 |
重量 (バッテリー装着時) |
約890g | 約890g |
無線LAN機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth機能 | Bluetooth® 4.0 | Bluetooth® 4.0 |
インターフェース | 外部ディスプレイ出力:microHDMI×1 USBポート:USB2.0×2 カードリーダー:microSDXC/microSDHC/microSDメモリーカード オーディオ:マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 |
外部ディスプレイ出力:- (USB3.1(Type-C)×2 と兼用) USBポート:USB3.1(Type-C)×2、USB2.0×1 カードリーダー:microSDXC/microSDHC/microSDメモリーカード オーディオ:マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 |
筐体は現行のC100PAを流用しているのか重さや液晶のサイズなどは全く変わっていない。
CPUは64bit ARMになり、コア性能、グラフィック性能共に向上している。
モデルによるのか、最大32GBのeMMCもあり、意外なところでスピーカーの出力が心持ち上がっていたり、後継機種として細かな改善点も見られる。
1番大きな変更箇所は、とむむ的にも大きなマイナスポイントになっていた電源周りと外部ディスプレイ出力のところで、最新のUSB-Cタイプを2個搭載することで、どちらのポートでもディスプレイ出力と電源端子の役割が利用できるようになる模様だ。
唯一、現行機種からマイナス点は充電時間だ。
例の独自規格の電源をType-Cに変更したためではないかと思われる。
だが、この変更で多少充電に時間がかかろうとも、デメリットよりもメリットのほうが大きすぎて、全く霞んで見えなくなる程度のマイナス点だと言えよう。
一応、本体レイアウトの変更点も見ていきたい。
全く同じ角度の写真がなかったのだが、左側がC101PAで、右側がC100PAだ。
赤丸の4箇所が本体の側面右側の変更点になる。
- 手前の変更点
USB3.1(Type-C)端子、ヘッドフォン端子 ← microHDMI、USB2.0(Type-A)
- 奥の変更点
USB3.1(Type-C)端子 ← ヘッドフォン端子
本体側面左側の変更点は、C101PAであの悪評高い電源端子が廃止されたのみで、それ以外の電源ボタン、ボリュームボタン、充電時のLEDや通電時のLEDの位置などは変わらずだ。
ASUS Chromebook Flip C101PAへの3つの期待
現行機種の振り返り、現行機種との比較、変更点などを見てきたので、ようやく本題である。
この期待は、買い替えすべきかどうかを悩んでいる現行のC100PAユーザの皆さんにも、是非とも参考してもらいたいと考えている。
- 正統進化による変わらない満足度
見た目がほとんど変わっていない点も含め、キーボードのキータッチやトラックパッドの使い勝手などは、現行機種と同等であって欲しい。
C100PAの若干皮肉った褒め言葉として、貧乏人のMacBook Airという表現を使ったが、長らく本体の筐体のデザインが変わらぬままディスコンになった11インチ MacBook Airのように、今後もこのまま変わらなくてもいいのではないかというほどに、C100PAの完成度は高いと思っている。
だからこそ、変なところでコストダウンしたり、コッソリ変更したりして満足度を下げるようなことはないように期待している。
- Google Play ストアへの対応
とむむも、日本での発表があってから改めて調べて知ったのだが、以下のブログに記載されているように今年の5月末に開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2017に、Chromebook Flip C101PAがヒッソリと展示されていたらしい。
一応、COMPUTEX TAIPEI 2017の記事などはザックリと目をとしていたので、一般のメディアは一切報じていなかったのではないだろうかと、、思っている。
このブログ記事によると・・・
Upcoming support for the amazing Android apps
展示された本体の横に上記のような説明があり、5月末時点ではGoogle Play ストアが未インストールの状態だったようだ。
さすがに3ヶ月も経っているので、そろそろ対応しているのではないかと思いたいところだが、発売日までに間に合ってくれることを期待したい。*2
- OP1, Made for Chromebooksの進化
さきほどのブログにも書かれていたが、C101PAにはRK3399が搭載されている。
ASUSのホームページを見ると、本体の型番には「RK3399」が含まれているが、スペックシートのCPUの項目には「OP1, Made for Chromebooks」という記載しかない。
OP1, Made for Chromebooks って何なの? と調べてみると、以下の記事が詳しかった。
Mystery solved: OP is a trademark owned by Google, and bestowed on SoCs that meet a Google spec for a good Chrome OS device. Basically, if a Chromebook has an OP processor, it means that Google certifies that it’s been optimized for Chrome OS.
謎解き:OPはGoogleが所有する商標であり、良質のChrome OSデバイスのGoogle仕様を満たすSoCに付与されています。基本的に、ChromebookにOPプロセッサが搭載されている場合、Chrome OS用に最適化されていることをGoogleが証明していることを意味します。
ということなので、GoogleがChromeOS用のSoCとしてお墨付きを与えたプロセッサがOPシリーズを名乗ることができるようだ。
であれば・・・Google自身もChromeOSへのOPシリーズの最適化を積極的におこなっていきそうだし、OPシリーズの第1世代にあたるOP1搭載のChromebookを選んでおくことである程度長く使っていける可能性を秘めている。
始まったばかりでうまく行くかどうかも分からないところもがあるが、OPシリーズが盛り上がっていくことを期待したい。
ASUS Chromebook Flip C101PAは、買いか?
もちろん、その答えはYESである。
C100PAの時は国内での4GBモデルの発売が遅く・・・しかも、値段が高くキーボードも英語キーボードという・・・海外版をそのまま持ってきただけという状況だったので、C101PAも状況が変わらなければ、今回もとむむは米国のAmazonなどで、英語キーボードの4GBモデル(選べるのであれば、eMMCは32GBかな)を購入すると思う。
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