2018.06.24 Sun posted at 15:42 JST
ニューヨーク(CNNMoney) フランスの高級ファッションブランド「シャネル」は24日までに、昨年の決算を発表し、売上高は約100億ドルなどだったと報告した。決算の公表は1910年の創業以来、初めて。
これまで高度な機密事項となってきた同社の決算を公にした理由は不明。報道担当者はコメントを拒んでいる。
ただ、他の企業による買収の可能性に触れた憶測を打ち消す狙いがあるとの指摘もある。シャネルの財務責任者は声明で、同社は独立を保ち続け、長期戦略に注力していると述べた。同責任者は米紙ニューヨーク・タイムズの取材に「社の姿をありのままに示すべき時期が来た」と語った。
ファッション業界のメディアは今年、同じ高級ファッションブランド「LVMH」がシャネル買収に動く可能性について報道していた。
シャネルの決算報告書によると、昨年の売上高は前年比で11%増。最も売れたのは創業者の名前にちなむ「ガブリエル」ブランドの香水とハンドバッグだった。
ロイター通信によると、LVMH傘下のルイ・ヴィトンの2017年の売上高はアナリストの推定で約93億ドルとなっている。
シャネルはまた、1950年代以来となる大規模な社内体制の改革を今週発表。抱える主要な系列企業全てのブランド品の統一化などを図り、連結企業の名称を「Chanel Limited」にするとした。
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