中古レコードが蘇る!BELLDREAM製の超音波レコード洗浄機『US-60V』(2018.06.22)

僕が買うレコードのほとんどは、60年代70年代にリリースされた中古盤だ。だからモノによっては、かなり汚れている(目に見えるホコリだけでなく、目に見えない指の脂やタバコのヤニなども)。いくら優良録音のマト1(マト1の意味は過去記事参照)でも、いい音で聴くためには汚れを落とさなければならない。古いレコードを集め始めた当初は、レコードクリーナー液をディスクに垂らし、専用のクロスで拭き上げていた。使用したのは、中古レコード店の大手・ディスクユニオンが市販している「レコクリン」(税込1512円)と「レコクロス」(税込648円)だ。拭いてみると、見た目は似たり寄ったりのレコードでも、クロスがほとんど汚れない盤もあれば、3回拭いても茶色い汚れ(推定ヤニ)がつく盤もあった。もちろん、こうした汚れがクロスにつかなくなるまで、何度でも拭く。このクリーナー液はディスクユニオンでも使用している商品であり、これで拭けば十分だと思っていた。
「レコクリン」と「レコクロス」。右は頑固な汚れ用に「レコクリン」と併用する「レコクリンプラス」(税込み1512円)。
ところが3年半ほど前に同店の系列店・オーディオユニオンで開催された、レコード洗浄機なるマシンのデモンストレーション・体験会に、僕をマト1の迷宮に導いてくれた会社の後輩・K君と参加して考えが変わってしまった。レコードを持参すれば洗浄→試聴も可能というご案内に、K君はイタリアのプログレッシブバンド、PFMの『Per Un Amico』を持ち込んだ。K君は僕とは違いとても几帳面で、すべてのアナログレコードをディスクユニオンで売っている固い紙を用いた「LPダイカットスリーブ」(レコード用保護プレート)に入れて、ジャケットとは別にして大切に管理している。そんなK君だから、レコードの洗浄も僕よりも丁寧に行っていることは間違いない。『Per Un Amico』は、そのK君が何度クリーナー液で拭いてもノイズがとれないという、困った盤だった。
僕は高価な盤のみで使っている「LPダイカットスリーブ」。1枚100円強。
まずはそのまま聴いてみると、相当ひどい。演奏とノイズの共演かというくらい、全編にノイズが入る。ところが洗浄機で洗うと、かなりノイズが軽減された。決して消えたわけではないが、ノイズだらけの音からまあこのくらいならよしとしようというレベルになったのだ。その変貌の度合いは、僕やK君には驚きだった。その洗浄機とは、メイド・イン・USAのKLAUDIO社製『CLN-LP200』、お値段は税抜70万円也!!! 水(精製水)を介した超音波洗浄(眼鏡屋さんのアレ)で汚れを落とすこのマシンは、デザインもいいし、多機能だし、洗浄後には乾燥までこなす。だがいくら僕でもK君でも、いかに効果に驚こうと、さすがに手が出ない。
帰宅後、もっと安いマシンはないものかとネットで探すと、あった。メイド・イン・ジャパンのBELLDREAM製超音波レコード洗浄機『US-60V』、税抜13万5千円なり。これは本体のみの価格だ。それぞれの役割は後述するが、他にモータードライブ(税抜2万4千円)、レーベルカバー(税抜5千200円)はマスト、予算が許せばブラシ(税抜3万8千円)も欲しい。そして同メーカー製のレコード乾燥台(11枚用 税抜5千円)まで入れると、合計で税抜20万7200円だ。デザインは無骨だし、乾燥機能もないが、70万円よりはるかに安い! とはいえ真っ当な人にとっては、レコードを洗う機械に約20万円も払う人の気はしれないだろう。だがマト1にはまってしまった人は、もはや真っ当ではないのだ。だから、買ってしまった(K君は超音波洗浄ではなく、もう一つの方式バキューム洗浄のマシンを購入)。
BELLDREAM製超音波レコード洗浄機『US-60V』と別売品。本体右上がブラシで、自分で取り付ける。中央手前がモータードライブ。これも自分で取り付けるが、保管場所の関係で、僕は使うたびに取り付け、取り外している。
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