ロッテは23日、大嶺翔太内野手(26)から、金銭トラブルが発生したことから任意引退の申し入れがあり、受理したと発表した。

 大嶺翔は球団を通じ「今回、自分のプライベートな部分でいろいろな方にお金を借りて返せないという金銭トラブルが発生し、多くの方にご迷惑をおかけしてしまったことを深くおわび申し上げます。こんな自分を応援していただいたファンの皆様、そして期待をかけていただいた井口監督、再三、注意と指導をしてくださった球団の皆様の思いを裏切る形となってしまい大変申し訳ありません。全ては自分のプロ野球選手としての自覚のなさから出たものだと思います。これを受けて、今、自分に出来ることは環境を変え、気持ちを入れ直すことだと決断しました」とコメントを発表した。

 会見を行った林球団本部長は、借入先についての質問に対し「(反社会的勢力など)そういったものではない」と説明。借り入れの理由についても「違法的なものではない。法律に違反することに使われることではない」とした。

 球団は、プロ野球選手として生活を立て直すよう説得に努めたが、本人の意思が強かったという。同本部長は「大変残念です。お金の状況というよりも、本人の環境を変えて一からやり直したいという思いの強さが一番のポイントだったと思う。一社会人としての責任を成し遂げられるようにバックアップすることも大事だと思っている。(球団側も)指導力不足だったのではないかと反省している。こういうことがないよう(選手の)教育、指導をこれまで以上に強化していきたい」と話した。