【芸能・社会】鈴木敏夫、竜戦士よ楽しめ! 直筆の書でエール送った2018年6月23日 紙面から
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー(69)が22日、名古屋入りし、末次秀行・中日スポーツ総局長に「たかが野球 されど野球 龍を応援するなら中日スポーツ!」としたためた書の作品を贈った。中日ドラゴンズ選手には「勝利を考えてがんじがらめになっている。野球は楽しいのに」。自由に野球を楽しんでと熱く激励した。 書の作品は「言葉の魔法展」(23日~7月16日、松坂屋名古屋店南館の松坂屋美術館、中日新聞社など主催)に展示。同展では、鈴木さんの書いた書やジブリのポスター、名古屋市昭和区元宮町、東区東大曽根町、北区の黒川などで過ごした少年時代の愛読書、漫画などを紹介している。金城小学校6年時に編集にも関わった卒業文集も紹介。壁にずらりと並ぶ月刊誌「アニメージュ」は編集長を務めた徳間書店時代のものだ。奔放な筆運びの書や墨絵で若い世代に生き方などを伝授。独学だという。「千と千尋の神隠し」(2001年)の湯屋の模型もあり、鈴木さんとジブリの世界にどっぷり浸れる。 同展のキャッチコピーは「ジブリは、名古屋から始まった!」。「僕が名古屋出身ということで、一瞬で決まった」。「風立ちぬ」(2013年)に名古屋駅のシーンが登場するなど、ジブリと縁深いことからひらめいたよう。ドラが負けるとラジオを投げつけた父の代からの竜党で、1954年の創刊時から中スポを愛読。現在、読んでいる東京中日スポーツについても「良くなりましたよ。負けたってドラが1面で」とお褒めの言葉をいただいた。 ドラの全試合見ている鈴木さんは「交流戦はつらかったなー。ソフトバンク戦の後、吹き返すと思ったけど」とちょっと表情を曇らせたが、「松坂投手のいいところは野球を楽しんでいるところ。見習わなきゃ」とドラゴンズ愛と名古屋愛をさく裂させた。23、24、30日には「千と千尋の神隠し」に登場するカオナシが訪れ、先着順で一緒に写真撮影できる。金沢市では金沢21世紀美術館市民ギャラリーで7月27日~8月25日に開く。
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