ライフスタイルに合わせて変幻自在!ペップサイクルズの“ちょっといいチャリ”でこんなカスタムはいかが?
先日ご紹介したPep cycles(ペップサイクルズ)の『NS-D1』。税込9万9360円という“ちょうどいい“価格設定が初めてのスポーツ自転車として最適なだけでなく、“長く乗れる”というコンセプトの通り、気分や生活スタイルに合わせてカスタマイズできる拡張性を備えているのも大きな魅力だ。そんなわけで今回は『NS-D1』のカスタム車両を紹介してみたい。思った以上に見た目やスタイルが変わることに驚くはずだ。
タイヤを大きく&変速機をプラスしてロードバイクへカスタマイズ
まずは700Cタイヤと前2速×後11速の変速ギアを装着したロードバイク仕様のモデルから紹介しよう。
『NS-D1』の特徴の1つとして挙げられるのは、27.5インチという最近のMTBでは主流となっているタイヤ径を採用していること。街乗りでの漕ぎ出しが軽く、身長が小さい人でも乗りこなしやすいのがメリットだ。だがもし、より速いスピードで巡行したいと感じたら、ロードバイクなどに採用されている700Cと呼ばれる径のタイヤやホイールに交換するといいかもしれない。また、標準では変速機なしのシングルスピード仕様だが、『NS-D1』なら購入後に変速ギアを取り付けることも可能だ。
700Cタイヤを履いたこちらのカスタムモデルに試乗してみたが、標準モデルと比べて速度がかなり出しやすくなっている印象だ。また、スピードの維持がしやすいため、スポーツタイプの自転車に乗り慣れてきて、もう少しスピードを出してみたいとか、長距離のツーリングに行ってみたいと感じたら、このカスタムが面白いかもしれない。
続いて紹介するのは同じく700Cのホイールを装着するが、未舗装路を走るシクロクロスというレース向けにカスタムされたモデル。ギアは装着せずにシングルスピードのままとしている。ホイールとタイヤを交換しただけでも、かなり雰囲気が変わるのが面白い。
こちらの車両にも乗ってみたが、かなり面白い。ペダルをグッと踏み込んだ力がロスなく路面に伝わり、車体が軽快にスピードを増していく。シングルスピードのギアでも、十分に“速い”自転車に仕上げられることが感じられた。ペダルを踏んだ力が逃げずに推進力に変わる感覚は良くできた自転車の特徴だが、『NS-D1』も基本設計が優れていることが伝わってくる。
オフロードを100km走破できる性能を持つカスタム車両
次に紹介するのは、オフロード志向の太いタイヤを履かせ、マウンテンバイク(MTB)のようにオフロードも走れるようにしたカスタム車両。実はこちら、設計者である海老根さんの私物だ。アップダウンがあるオフロードを100km走破する「セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝(SDA王滝)」に参戦し、完走を果たしたものだという。『NS-D1』は、荒れた道をレースペースで100km走ったとしても音を上げないタフさを備えているのである。
MTBっぽく仕上げられた仕様はタイヤのエアボリュームが増していることで、乗り心地はかなり快適。実際にオフロードは走っていないが、安定した走行感は荒れた道でも不安になることはなさそう。普段はオンロード向けのタイヤで乗っていて、オフロードが走りたくなったらタイヤを換えるだけで対応できるので、遊びのフィールドが広がりそうだ。
街乗りに向いた“遊びチャリ”にもできる!
最後に紹介するのは、ハンドルをフラットなものに交換し、キャリアを前後に装着するなど街中での利便性を高めたカスタムモデルだ。上半身が起きたアップライトなライディングポジションとなるので、視界が広がり、ゆったりと街中を流すのに向いている。キャリアがあるので、通勤・通学に必要なバッグを載せたり、遊び道具を積み込んで出かけたりすることも可能だ。
このカスタム車両で交換されているパーツは、タイヤとハンドル、ブレーキレバー、それに前後のキャリアくらい(厳密にはサドルやヘッドパーツなども異なるが)。実際に乗ってみると標準仕様とはまるで別物な乗り心地。上体が起きたポジションはとても乗りやすく、太めのタイヤで快適性が高いので、ゆっくりとペダルを漕ぐのが気持ちいい。ゆったりと風を感じながら流すのが似合う仕様だ。その気になればレースで活躍できる性能を持ちながら、こうやってゆっくり走るのも気持ちいいのは、自転車の基本設計が優れている証拠だろう。
チャイルドシートを付けて子どもの送迎仕様にすることも
カスタム車両ではないが、このモデルが優れている点をもう1つ。それはチャイルドシートを装着して、子どもを乗せる仕様にできること。もちろんチャイルドシートを付ければ、大半の自転車は子どもを載せられるようになるが、そうではない。最近ではスポーツタイプの自転車に装着できるチャイルドシートが増えてきているが、ただ取り付けるだけだと不満が残る。なぜなら、チャイルドシートへ子どもを乗せたり降ろしたりする際に、スポーツタイプのスタンドでは不安定になってしまうためだ。この『NS-D1』なら、リアエンドにママチャリのような両足スタンドを装着することが可能。そのため、子どもの送迎が不安なく行える“パパチャリ”に変身させられるというわけだ。
乗る人の嗜好に合わせて変幻自在にカスタムできるのが『NS-D1』の魅力
ロードバイクでスピードを出すのが好きな人もいれば、アウトドアに持ち出して自然の中で乗るのが好きという人、また趣味や通勤などの足に使いたい人など、同じ自転車でもやりたいことは人それぞれ。また、乗っているうちに趣味や生活環境が変わることもよくある。そんな状況に合わせて、レース仕様から街乗りまで色んなカタチに姿を変えることができるのがペップサイクルズ『NS-D1』の最大の特徴だ。
これからスポーツ自転車に乗り始める人が、どんな乗り方をしたくなったとしても対応できる懐の深さがある。もし、初めてのスポーツ自転車を購入しようとしているなら、こういうモデルを選んでおくと幸せなサイクルライフが送れるかもしれない。
※取材協力:鳴木屋輪店
関連サイト
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