自殺装い弟殺害 “毒姉のウソ”とばら撒かれた怪文書の中身
大阪府堺市で3月、練炭自殺を装い、建設会社社長で弟の足立聖光さん(40)を殺害したとして、別の建設会社社長で姉の足立朱美容疑者(44)が20日、大阪府警に殺人容疑で逮捕された事件。聖光さんに睡眠薬を飲ませ、昏睡状態のままトイレ内で練炭を燃やし、一酸化炭素中毒死させた疑いが持たれている。
事件後、聖光さんの自宅周辺では、親族らを誹謗中傷する「怪文書」がバラまかれていた。文書はフリーライターが取材した体裁で、聖光さんの会社の幹部や妻が自殺に追い込み、同社を乗っ取ったとする内容。聖光さんが亡くなってから、ちょうど1カ月後の4月27日に配られ、そこには次のように記されていた。
「足立氏を自殺に追い込み、まんまと会社社長の座を手に入れた。男性幹部が入れ知恵したのだろうという声が多く、その人をよく言う人がいないことに驚いた。人を見下す、寝返るという声が多く、奥様の評判も二面性を持っていた。お姉様の会社をつぶすのが目的で、お姉様を犯人に仕立て上げようとしたと考える人たちも多い。ただ、お姉様は司法書士の資格もあるほど頭のいい方だそうで、何か策を取るだろうとの見方もあります。お姉様が犯人の可能性はない。(犯人扱いには)皆憤る」