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法華狼の日記

2018-06-20

[][]『権力の「背信」 「森友・加計学園問題」スクープの現場』のAmazonレビューがひどすぎない?Add StarBUNTEN630957544@twittersandayuu

id:tadanorih氏のツイートで、下記のような書籍を朝日新聞が出したことを知った。

そこで読もうかと考えて、必ずしも信用できないとは知りつつも、いろいろな参考のためにレビューに目をとおしたところ、惨憺たる光景が広がっていた……


いや、6月12日に発売されたばかりの書籍だから、Amazonで購入していないレビューが多いことは理解できる。

たぶん書店で買えば通販より早く入手はできるだろうし、星1でも実際に購入したらしい写真を添付したレビューもある。

報道のあり方とは?

本文中の曖昧な表現(〇〇ではないだろうか?)(〇〇であると感じた。)(〇〇とも受け取れる。等)を赤線で、引いていたが余りにも多いため途中で断念した。

決定的な物証、証拠も見つけられない、

朝日新聞の取材・調査力の低さをこの本で見せつけられた様で、

滑稽ささえ覚える。

しかし私は未読なものの、書籍内に公文書改竄スクープも記述されていることは内容紹介で説明されている。一方、このレビュアーが投稿しているレビューはこのひとつだけだが、実際に読んだことをうかがわせる具体的な指摘はひとつもない。


それでも上記のレビューは長文で主張しているだけ、他の低評価レビューよりはまともだ。なかには買っていないことを誇っているレビューもある。

フィクションは【スクープとは呼ばない】

一年以上(二年ぐらい?)も証拠の出てない案件に『スクープ』とは片腹痛い

【ドキュメント風のフィクション】と思って読めば

多少は楽しめるかも?


まぁ、俺は買う気がしませんが

もちろん無料で読める方法はさまざまあるだろう*1。しかし、この情報量で「86人のお客様がこれが役に立ったと考えています」というのは、レビュー以外の目的で役立ったとしか思えない。


サンプル品を提供されて先行レビューする「VINEメンバー」のレビューも、たった1文で皮肉を書いているだけだが、17人に評価されている。

がんばれ朝日新聞

正義と真実に負けることなく、経営破たんまでがんばれ朝日新聞!

これでは、破綻しているのは「Amazon Vine先取りプログラム™」*2ではなかろうか。いや、「否定的なレビューを投稿した場合でも、レビュアーランキングに影響は生じません」というAmazon側の説明が正しいことはわかるのだが……


ちなみに最初に投稿されたレビューふたつは長文で星5。それぞれ単行本とKindleで購入している。

「李下に冠を正さず」

満を持して出版された森友・加計学園問題の決定版

しかし37人と65人に評価され、ひとりはベスト500レビュアーに入っているのに、トップレビューに掲載されていない。

それぞれのレビューに反論コメントが投稿されているように、おそらくは多くの人に低評価された結果だろうが……

*1:「本屋で読んでみましたが、帯にもある通り「疑惑」なら何とでも言える。」とだけ投稿したレビューもあり、18人に評価されている。結局は

*2Amazon.co.jp - Amazon Vine 先取りプログラム

hokke-ookamihokke-ookami 2018/06/21 21:19 ちなみにKindleでちょろっと冒頭を試し読みしたところ、何度も取材に協力してもらった女性から情報が寄せられたことに始まり、直接の関係がない過去の蓄積をもって調査を開始したことがわかります。
もちろん、ひとつの題材にこだわって熱心な取材をつづける個人ジャーナリストもそれはそれですごいんですけどもね。「はあ~これがマスメディアの地力……」と感じました。毎日新聞の『発掘捏造』を思わせる雰囲気ですね。
しかしサスペンスフルな題材なのに、生真面目に「~した。~だった。」と過去形が連続する筆致のため、かなり淡々とした印象なのが面白いコントラスト。

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