熱海版 2018年06月21日
熱海市を会場に開かれる熱海国際映画祭(28日~7月1日、実行委員会主催)を盛り上げようと、今秋「熱海怪獣映画祭」を企画する市民らの有志が30日、中央町の熱海芸妓(げいぎ)見番歌舞練場で、同映画祭のプレイベントを開催する。熱海にゆかりの特撮映画関係者が「熱海と怪獣」をテーマにトークショーを繰り広げる。
熱海市では1962年公開の「キングコング対ゴジラ」で、熱海城が最終決戦の場所になった。67年の「大巨獣ガッパ」ではホテル街を破壊するなど、熱海を舞台にする作品が多いという。
田原本町の飲食店に集まる仲間らで昨年10月、怪獣映画祭を企画した。12月頃、熱海国際映画祭の話を知り、同映画祭の一環として、期間中にプレイベントを組んだ。
トークショーには、テレビ版「うる星やつら」などを担当した脚本家の伊藤和典さん、円谷プロダクションの作品で脚本を担当する長谷川圭一さん(ともに市内在住)、ロックバンド「ヒカシュー」の元メンバーで音楽家の井上誠さん(湯河原町在住)が出演、熱海と怪獣・特撮映画との関わりなどを語る。午後7時~8時半。入場料は100円。
本編の映画祭は10月27日、かつて東宝映画館があった国際観光専門学校で開く。伊藤さんが脚本を手掛け、長谷川さんが装飾スタッフで参加した96年公開「ガメラ2 レギオン襲来」を上映する。ほか怪獣ヒーローショー、怪獣に関連したコスプレ撮影会、怪獣マップの発行などを予定している。
同映画祭実行委員会の関沢江美代表、井上さん、サポーターの稲村千尋市議ら7人が20日、市役所で会見した。関沢代表は「市民と移住してきた人たちがタッグを組んだときに、市政がもっと変わっていくのではないかと思った。新しい資源として怪獣映画をとらえていけたらと思う」と話した。
【写説】怪獣映画祭のポスターやTシャツを紹介する実行委員会のメンバーら=熱海市役所