「スター・ウォーズ」登場マシンたちの空力特性をマジメに計算してみたら……【動画】

映画やアニメに登場する飛行機や宇宙船などのメカニックには、一見リアルに見えて実は非現実的なデザインになってしまっているものも多い。YouTubeで公開されている動画『Star Wars Aerodynamics』では、風洞実験シミュレーションソフト『Autodesk Flow Design』を用いて、映画「スター・ウォーズ」シリーズに登場する主要なビークルの空気力学的な特性を検証している。

5分以上あるやや眺めの動画なので、内容をかいつまんでまとめてみよう。まずスター・ウォーズに登場する戦闘機の代表格『Xウイング』は、旧三部作に登場するモデル「T-65B Xウイング」だとほぼ球体に近い抗力係数0.45だったが、「フォースの覚醒」以降に登場する最新の「T-70 Xウイング」では抗力係数が0.24にまで大幅に改善されたという。

これが偶然なのか、それともきちんと計算された上でのデザインなのかは不明だが、Xウイングの空力特性は新型化によって改善されたということになるようだ。

一方、抗力係数においてかなり苦戦を強いられることになったのが、帝国軍の戦闘機『TIEファイター』。こちらの抗力係数は0.98とのことで、航空機というよりは「空飛ぶレンガよりはちょっとだけマシな程度」と酷評されている。動画中では、この他にも惑星ナブーのスターファイターや、『Aウイング』『Yウイング』、TIEファイターのバリエーション機などの空力特性がシミュレーションされている。

とはいえ「スター・ウォーズ」は、現代の地球とは比較にならないほど科学文明が発達した銀河系が舞台。もう空気力学なんて関係ないくらいに技術が進歩していそうな気がするし、そもそも宇宙空間での戦闘では空気抵抗は関係ないのか。今回の動画も、風洞実験シミュレーションを用いた知的お遊びということでライトに楽しむのが正解なのかもしれない。

関連サイト

Star Wars Aerodynamics – YouTube