本日はiOS向け音楽再生アプリ「Neutron Music Player」の使用記事となります。
◾️アプリ特徴
本アプリは720円の有料となります。また機能特徴ついてはストアの説明が全て英文のため、私の気になる部分のみを下記に要約しました。
※翻訳・認識には間違いがあるかもしれません
・32/64ビットでの音楽再生機能により高音質である
・DSP機能は多機能でカスタマイズ性も高く高品質である
・DLNA、NASなど多様なネットワーク再生に対応している
・DSDファイルはDoP、DXD再生に対応している
・Chromecast等無線接続でのワイヤレスハイレゾ再生に対応している (周波数に上限はある)
・本アプリはHi-Fi/ハイエンドオーディオ機器での再生に最適である
・バグはどしどし報告して欲しい
◾️再生機器環境
・プレーヤー: Apple iPad Pro 2nd 12.9 256GB (iOS11.4)
・アンプ(USB-DAC): マランツ HD-AMP1
・スピーカー:ダリ ZENSOR1
◾️画面構成
本アプリは調整機能が豊富すぎるため今回は私が使用した一部機能のみを紹介いたします。
再生画面での機能や情報に不足はなく、この画面からは普通のプレイヤー感が漂います。
画面タップすることでアルバムジャケットのみの表示も可能です。
再生画面にて下部トラック名をタップすると表示される再生リストです。iPad Proでは文字が大きい気がします。設定より「フォントサイズ」を変更してもこの画面には反映されませんでした。
再生画面の上部左端ボタンは、イコライザー等音質調整へのショートカットとなります。
再生画面上部の赤いアイコン群はショートカットボタンです。デフォルトでは左から「スリープタイマー」。
「ウェイクアップタイマー」設定。
「再生ゲイン」設定。
「歌詞」設定。
「無線接続先と接続時の音質」設定。
「楽曲検索」と思われますが、私のiPad Proではなぜか文字が入力できません。
「設定」の「ユーザーインターフェイス」より赤色ショートカットボタンの割当は変更可能です。
楽曲の管理画面ですが、今一つ洗練されていません。
再生画面の右上にある歯車アイコンが「設定」となります。このアプリの真髄はこちらに詰まっており、あまりに設定可能な項目が膨大なため、今回は一部機能のみを紹介いたします。
「イコライザー設定」。プリセットイコライザーやバンド数なども変更可能です。
「再生モード設定」。何気に便利な機能かと思いました。
「再生品質設定」。私の再生機器iPad Pro 2ndなので、これらの設定はとりあえず全て最高音質設定にします。
「DSPエフェクト」の設定メニュー部分。
「DSPエフェクト」の各パラメーター調整画面(一部)。
イコライザーのパラメーター調節画面です。調節方法がやや面倒です。この画面で調節したいバンドを選択し、、、
別画面に遷移後にスライダーで調節します。30バンドを選択したらこれを30回繰り返すのでしょうか。
USB接続したアンプ(DAC)情報と設定です。
マランツのアンプに接続時、PCM楽曲は全て384kにアップサンプリング出力され、DSD楽曲もそれぞれ2.8,5.6,11.2MHzまで正常に認識・再生されました。DXDについてはアンプが非対応のため再生確認はできませんでした。
◾️個人的感想
・本アプリは音質調整や再生機能が豊富なため、音質を自分ライクに細部まで調整したい、又は機能に熟知したユーザーに特に向いている (正直に申しますが、私ごときには手に負えない難解な詳細設定がてんこ盛りです)
・アップサンプリングなどの高音質化機能や接続性はマランツのアンプと相性が良い
・音質については音の分離も良く、高音から低音まで綺麗に再生できており、個人的にはとても好みの音質だが、イコライザーを調節をすると音割れが発生しやすい
・楽曲再生開始時と曲遷移時、または再生終了時に盛大なノイズが入ることがある
・アプリの動作はiPad Proですらやや「もっさり気味」
・画面デザインと操作性は是非改良してほしい (後述)
◾️画面デザインと操作性は改良してほしい
本アプリは調整機能が豊富故にメニュー体系が複雑化してしまう事を考慮しても「ユーザビリティが良くない」と感じ、少なくとも私が今まで使用したどのハイレゾ再生アプリよりも操作性が低いとも感じてしまいました。
勿論私以外で使用されるユーザーにより本件は気にならないかもしれません。しかし私はIT業界で複数のハードやソフトのユーザビリティ検査経験もあるためか、本アプリの操作性の悪さはとても気になりました。例えば気になる2点を挙げてみます。
・機能調節画面にタイトルがなく不慣れなユーザーは何を調整しているのかが解らなくなる可能性がある
・個別の機能調整に入る時と出る時の操作方法・操作回数が統一されていないため、操作性が著しく低く感じてしまう
残念ながら私には音質以前の問題が多過ぎて、このアプリを使う気がまったく起きません。
◾️最後に
本アプリはiPadに対応しているハイレゾ再生アプリの中でも、おそらくは最多の調節機能が用意されているのではないでしょうか。パラメータ調整をして音を追い込みたい人には非常に楽しいアプリかと思います。
しかし私はiPadでのハイレゾ楽曲再生時「ある程度高音質で聴きたいが手間はかけたくない」と考えていますしので、このアプリが第一選択肢となることはないと思います。
本日は以上となります。