6月1日にLINE Pay(ラインペイ)の2%ポイント還元がなくなり、「最大2%」となったことにがっかりした人も多かっただろう。前回の記事のように、楽天や住信SBI銀行のブランドデビットカードに戻ったりした人も多かったのではないだろうか。
Kyashリアルカードの登場
その日の1週間後。再び2%還元を売りにする「Kyash(キャッシュ)」のリアルカード(Visa付プリペイドカード)が登場した。今までは利用者間での無料送金、アプリ上に表示されるクレジットカード番号でのネット決済ができるアプリに限ったサービスだったが、6月7日、これにリアルカードが登場したのだ。
失ったと思っていた「還元率2%」の決済手段が再び登場したため、注目度はかなり高い。発表日から即時に申し込みが多かったことも影響しているのか、申し込んで2~3日後にカードを手にした人、同じに日に申し込んだがいまだ手元に届かない人がおり、過熱ぶりを想像させる。
このKyashは、送金や決済などお金に関して特化したアプリで、LINEのように他者とコミュニケーションをとるツールはない。送金できる相手を友達として登録する程度だ。
違いを少し比較してみよう。
表のように、利便性は若干異なるようだ。
チャージはLINE Payほどの便利さは感じない
チャージは、コンビニチャージはLINE Payと変わらないが、他はPay-easy(ペイジー)とクレジットカード(VISA・MasterCard)でのチャージとなる。Pay-easyでのチャージでは、やや手間がかかる。入金手続きをしてから、銀行のATM、もしくはモバイル口座からPay-easyの支払い手続きをしなくてはいけない。
クレジットカードチャージはVISA・MasterCardに限られており、VISAデビットカードからもチャージできる。ほかのプリペイド型のカードはチャージできない。ただ、チャージとはいっても金額を指定してチャージできるわけではなく、カードと紐づけることで利用時に自動チャージされる仕組みだ。LINE Payのオートチャージのように決まった金額がチャージされるわけではない。つまり、Kyashを介してカード決済を利用しているようなものなので、Kyash側の1日利用上限額はあるものの、予定より使いすぎたということも起こりやすい。気を付けたい点だ。
Kyashは制限が多い
2%還元は魅力だが、いろいろと制限も多いKyash。ウォレットでの保有限度額は1000万円以下としながらも、カード有効期限の5年間での利用上限額は100万円まで(上限を超えて利用する場合はカードの更新が必要)とするところには矛盾を感じる。1日3万円、1カ月12万円という制限も、メインカードとして使うことはためらわれる要素になる。その点、LINE Payは1回100万円、月間利用額の制限なしと、上限額が大きくて使いやすかった。
送金には1回あたり3万円の上限が設けられているだけで、1日当たり、1カ月あたりの上限は設けられていないので、そのために保有限度額が多額に設定されているのかもしれないが。
Suicaのチャージも、6000円以上チャージした場合が還元の対象。こういった制限やチャージにかかる手間を考えると、やはりLINE Payは使いやすかったと思わされる。しかし、利用者が多少の手間をかけていくことが、高還元率を維持するための秘策なのかと考えると、少し我慢もできるかもしれない。
(横山光昭)
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