『三国志スリーキングダム 第34話』孫策亡き後の家督争い

江東では、孫策がウサギ狩りをしている時に、刺客に襲われて危篤に陥ってしまいます。そして若き弟の孫権に兵符を譲る事にしました。しかし、孫策には若き息子もいた事から、江東では家督争いが起きそうになるので、詳しく紹介しましょう。

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『第34話 孫策、孤を託す』のキャスト

孫策が、弟の孫権に江東を委ねる『第34話 孫策、孤を託す』に登場する人物や声優さんたちは、以下の通りです。

  • 孫策(呉)/江東の小覇王(声:阪口周平)
  • 孫権(呉)/孫策の跡を継ぐ呉の君主(声:咲野俊介)
  • 大喬(呉)/孫策の妻(声:三石琴乃)
  • 呉国太(呉)/孫権の母親代わりになる女性(声:久保田民絵)
  • 張昭(呉)/孫権に早めに忠義を尽くす老臣(声:小川真司)
  • 周瑜(呉)/江東の一大事に動揺する将軍(声:小山力也)
  • 程普(呉)/孫権の命令を実行する将軍(声:里卓哉)
  • 黄蓋(呉)/役人の異動を実行する将軍(声:小山武宏)
  • 劉備(新野)/諸葛亮を師と仰ぐ皇叔(声:家中宏)
  • 諸葛亮(新野)/劉備に仕える賢人(声:堀内賢雄)
  • 関羽(新野)/諸葛亮を快く思わない将軍(声:田中正彦)
  • 張飛(新野)/関羽と共に行動する将軍(声:天田益男)

『第34話 孫策、孤を託す』のストーリー

劉備は、諸葛亮から天下三分の計を教えてもらいます。それは江東の孫子と和を結び、荊州を取り、蜀を治めた上で、魏と対決するというものでした。この計が上手くいけば、20年で天下を取れると言われて、劉備は諸葛亮に「先生を師と仰ぎます」とひざまづきます。所が、その間にも江東では一大事が起きていたのです。

孫策がウサギ狩り(起)

諸葛亮は、山を降りて劉備の軍師として仕える事にしました。それを見た水鏡先生は「孔明(諸葛亮)は君主を得たが、時を得ておらん、ほんに惜しいのぅ」とつぶやきます。その頃、江東では孫策が部下たちと共にウサギ狩りをしていました。しかし、思うようにウサギを仕留められず、ウサギは遠くまで逃げてしまいます。

そこで、孫策は部下たちに「ウサギを仕留めた者は褒美を取らす」と言ったので、部下たちは孫策から離れてウサギを追いかけていきました。そして、孫策は1人になってウサギを仕留めます。所が、それを林の中で刺客たちが弓矢を手に持ち、狙っていたのです。

不幸にも、刺客が放った弓矢は孫策の頬を貫き、顔から多くの血を流す中で、刺客たち数人は槍を持って孫策に襲い掛かります。孫策は重症の中で、奮戦しますが刺客の槍は孫策の腹部に突き刺さってしまうのです。その頃、張昭から漢王朝の歴史を聞いていた孫権の元へ、部下から君主孫策が襲われて重症に陥った事を聞きます。

孫権に託された江東(承)

呉群府に着いた孫権は、程普に「程将軍、全軍に伝えよ。君主は狩りで落馬したが、傷は浅い、あらぬ噂は流さないように」と命令して、黄蓋には「将軍府にいる役人を戻すのだ」と言い残しました。両将軍は、すぐに命令を実行する中で、孫権は危篤に陥った孫策の元へ赴きます。

孫策は「孫権か、江東の兵符を受け取るのだ。江東をその手で治めよ。母上を頼んだぞ」と言いますが、孫権は「私には荷が重すぎます」と断ろうとします。しかし孫策は「天下の諸侯と中原を争い領土を拡張する才は、お前は私に及ばん。されど、才ある者を用い江東を守る事は、私はお前に及ばない」と自分と弟の才能を冷静に比較します。

そして孫策は「孫権、お前を助ける者が二人いる。内政の事は張昭に尋ねよ、外交の事は周瑜に頼むのだ。それに母上がお前の力になってくれる」と言ったら、母代わりとなっている呉国太は「父上はお前の年頃に将軍になった。兄上が跡を継いだのはお前よりも若い」と言って、遂に孫権は兵符を受け取る事にしました。

江東の小覇王、ここに死す(転)

孫権が兵符を受け取ったら、孫策は「これでひと安心だ、大喬を呼んでくれ」と言います。孫権は、部下に兵符を持たせて、文武百官の前に姿を現します。それに家臣たちが動揺する中で、張昭が「老臣張昭、主君に拝謁致します」と言って文官がひざまづいて、それを見た程普も「主君に拝謁致します」と言って、武官たちもひざまずきます。

孫権が兄に変わって跡を継ぐ事を宣言したら、程普が「今後の事を周瑜将軍にお任せすべきです」と進言したら、張昭が「何?」と睨みつけます。それに程普は「いや、周瑜将軍には、主君の補佐を任せるべきです」と弁明しました。孫権はすでに周瑜を呼びつけている事を言って、文武百官は納得しました。

その頃、孫策は妻の大喬に「自分の息子は幼すぎる、江東の地は弟の孫権に託した。これからは江東の大局に重きを置くのだ、江東こそ我が命」と私情を挟まぬように厳命します。そして、江東の小覇王とまで呼ばれた孫策は、西暦200年にこの世を去ります。

孫権が家督争いを鎮める(結)

孫策が亡くなったら、葬儀中にも関わらず、大喬をかついで孫策の息子を君主にするように進言する家臣たちが現れます。しかし、夫から厳命されていた大喬はそれに返事もしません。次に張昭が葬儀に参列して、大喬に「漢王朝が衰退したのは先帝の多くが幼くて、皇后が政に当たって奸賊たちが権力を握った。今の呉も同じ」と進言します。

張昭は「このまま大喬様やご子息がいては、呉が混乱します」と進言して、大喬はそれを静かに聞き入ります。周瑜が着いたら、武官たちを従えて「先君、この周瑜、程普・黄蓋・韓当らと共に若君を助けて、命をかけて江東を守ります」と孫策の位牌にひざまずき頭を下げます。

それに孫権は「この孫権も霊前で誓おう、諸兄らと共に大業を成し遂げる」と宣言します。そして大喬はわずかな者と一緒に舟に乗り呉群府を去って、争いを未然に防ぎました。そして、西暦208年になる頃には、関羽や張飛たちが諸葛亮への不満が高まっていきましたが、今後の天下はどうなるのでしょうか?

『第34話 孫策、孤を託す』の感想

孫権が多くの身内や重臣たちの助けを借りて、家督争いを鎮めていく『第34話 孫策、孤を託す』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。

三国志の名言『天下三分の計』

諸葛亮が、天下三分の計を進言しますが、これは魏の曹操・呉の孫権・蜀の劉備で天下を3つに分けた後に天下を取るというものでした。しかし、この天下三分の計を超える計略を唱えた者たちが江東にあって、それが周瑜や魯粛たちでした。

周瑜や魯粛たちは、荊州を攻めた後に蜀と取り、北の魏と南の呉で天下を二分しようとしていました。さらに魯粛は孫権に「皇帝になるべき」とも進言していたのです。これから中国は南北朝の時代もあったので、魯粛には先見の明があったのでしょう。

『第34話 孫策、孤を託す』の残念な所

孫策が刺客に襲われる経緯が省略されていて、あれでは誰の手の者に襲われているのか分からないストーリーになっていました。三国志を詳しく知っている方であれば分かるかと思いますが、もう少し丁寧に、刺客が孫策を襲うまでの経緯があっても良かったのではないかなと思いました。

『第34話 孫策、孤を託す』の見所

孫策が亡くなった後の家督争いが、丁寧に演出されていて、このような事が起きていたのだなと思えて、見所の多い回でした。しかし、若き孫権の力だけでは家督争いを鎮める事ができなくて、呉国太が周瑜を説得したり、張昭が大喬を説得したりしていたのは印象的でしたね。

ただ、惜しい事に孫権は亡くなろうとする時に、暗君になってしまい尊い忠臣を次々に失ってしまいます。そして呉は未曾有の家督争いが起きてしまって、晋の侵攻を許す事になった事を考えたら、孫権は孫策を見本として欲しかったですね。

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