先日、どこにでもあるチェーン店のカフェでコーヒーを飲んでいた時の話。
私は隣に座ったおばちゃんに声をかけられた。
「お嬢さん、この辺で働いてるの?」
「まぁ、そうっすね」
「飲食店?」
「あらそうなの。綺麗だからお店で働いてるのかと思った。私、○○(大手保険会社)の支店長してるのよ。ほら、すぐそこのビルに入ってる」
「へー、すごいっすね」
「よかったらうちの営業にならない?うちも人手不足で大変なのよねー」
「いえ…営業とか向いてないんで」
「大丈夫。営業っていうのは第一印象が重要なの。お嬢さんみたいに綺麗なら向いてるのよ」
ものすごい勢いで喋りまくるおばちゃん。突然知らない人に話しかけられてビビる私。
その後、なんだかんだで結婚しているのか彼氏はいるのかと聞かれた挙げ句、今度会社で婚活パーティーをやるので来ないか、と誘われた。結婚願望はないので大きなお世話である。
おばちゃんはなんども「お嬢さん綺麗だから」「そんなに綺麗な人は営業向きで貴重だから」とものすごい営業トークでスカウトを始めたが、私は今の仕事に未練があるので断った。
名前と連絡先を教えてほしいと言われたところで、これはまずいと思い丁寧に断ってから急いでコーヒーを飲んで店を出た。
その前は、撮影スタジオが入っているビルでエレベーター待ちをしていたときに「もしかしてモデルさんですか?」と話しかけられたこともある。他のフロアに用があっただけなのだが。
他人の容姿を見て遠慮なく声をかけてくる人に出会うと、内向的な私にとってはものすごい恐怖である。
容姿を見て声をかけてくる人は信用ならない。そもそも街なかで声をかけられるのはたいていヤバイ人か道に迷っている人くらいなので、どっちにしろ関わりたくない。
服装はカジュアルで地味めにしているし、髪を伸ばして顔を隠しているのだが、それでも見ている人は見ているらしい。
見た目が良ければ人生安泰、という主張をよく見るが、内向的な性格だとそれがデメリットに感じるときもある。恋人がいて、結婚できれば人生全てハッピーというわけではないのだ。違う人生を望んでいる人もいるということだけ書いておこう。良い容姿を望む人も、望んでいないのにそれを持っている人も、所詮は無い物ねだりなのかもしれない。容姿が良くてそれを武器に世渡りしている人は、たまたま見た目と性格が会っていただけなのだと思う。容姿がいいということだけでは順調な人生は歩めない。
あれ、もしかして改善すべきは内向的な性格のほうなのでは?とこれを書いていて思った。
しかし性格を変えるというのは困難だし、内向的なことが悪いとも思っていない。
最近転職して、都内でも特にパリピが集まる街に出勤することになってから、知らない人に声をかけられる事が多くてビビっている。
私はただ、余計な人と関わらず平穏な生活を送りたいだけなのに。
○○(大手保険会社)は人手不足で、年中人募集して女性に声掛けてるから、その件については真に受けない方が良いぞ。
ほんそれ 生保は半年ごとに試験あるし、ノルマあるし 営業ツールは自腹で購入しての成功報酬型給料だし 相当な上昇志向がある人間だけできる仕事
今日も女は自分自慢
単に私に都合のいい人とだけ関わりたいっていつものの話じゃんこれ