本題に入る前に、、、
今日は娘の2年生としての最後の登校日。
こちらは日本のように、入学式や卒業式、始業式や終業式などはなく、あくまで普通の一日としてあっさりと終わる。
いつもと違うのは、校長よりママに成績表を渡されること。
ドキドキしながら覗いてみたら、、、なんとオール10!!!!!
私などもちろん取ったことなど無い。笑
いつも家では反抗しているけど、学校ではこんなに頑張っていた娘。
♡Bravaaaaaa amore♡
今日はおすしパーティーかな。
→すっかり親バカに。笑
さて、本題へ。
一昨日は、料理教室のみなさんが楽しみにしているワイン会だった。
講師はイタリアソムリエ協会で試験官までなさっていたこともあるかなりの実力派、牛尾有仁子さん。
牛尾さんについてはこちらより
今日のテーマは、私が愛してやまないアマローネ+α
この日を指折り数えていた私であった。
本日、牛尾さんがお持ち下さったワインは3種。
アマローネ、そして妹分のヴァルポリチェッラ、そして赤が3本だと飽きがくるからと白のソアーヴェ。
いずれもヴェネト州のワインである。
ヴェネトはイタリア北部、ヴェネツィアがある州である。
このヴェネト州。
イタリアで最もワイン生産量の多い州である。
しかも高品質のワインが多い。
ちなみにイタリアの総生産量の20%を占める。
→2位にはワイン蔵と呼ばれるプーリア州、3位にはエミリア•ロマーニャ、4位にはシチリアと続く。ただし2位のプーリアはモストと呼ばれる、いわゆる修正の必要なワインの生産が主で、高品質ワインは少ない。実際にDOCG やDOCはほとんど生産が無く、たいていは IGTと呼ばれる地酒となる。
イタリア全体のDOCGの数は74本、DOCは332本、このうちヴェネト州が占める割合はDOCGが14本、 DOC28本。
イタリアに21州あることを考えてみても、ヴェネトの占める割合が如何に多いかということがお分かり頂けるかと思う。
少し余談となるが、戦後、イタリアワインが世界(最初はアメリカ)に輸出されるようになった時、一番始めに持ち出されたのが赤はキャンティ、白はソアーヴェであった。
いずれも安価なワインである。
最初は、どうしても安いワインから輸出していく必要があったという。
日本にはしかし、赤のキャンティしか入らなかった。
そしてキャンティに続いたのが、ヴァルポリチェッラだった。
(ヴァルポリチェッラ、ソアーヴェともに村の名前である。)
DOC
Valpolicella (ヴァルポリチェッラ)
Valpolicella superiore (ヴァルポリチェッラ スーペリオーレ)
Valpolicella ripasso (ヴァルポリチェッラ リパッソ)
Soave (ソアーヴェ)
DOCG
Soave superiore (ソアーヴェ スーペリオーレ)
Recioto di Soave (レチョート ディ ソアーヴェ)
Amarone di Valpolicella (アマローネ ディ ヴァルポリチェッラ)
Recioto di Valpolicella (レチョート ディ ヴァルポリチェッラ)
DOC に 更にgaranzia(保証)がついたものが DOCG であり、もちろんアルコール度も高くなる。
ただし、DOCGが必ずしも良いということではない。
敢えて IGTにしている作り手も稀に存在する。
ヴェローナの北に位置する、ヴァルポリチェッラは3つの地域に分かれる。
Valpolicella classica ( ヴァルポリチェッラ クラッシカ)
Valpolicella pantena(ヴァルポリチェッラ パンテーナ)
Valpolicella orientale(ヴァルポリチェッラ オリエンターレ)
そして、クラッシカが一番良い地域とされている。
クラッシカも厳密には5つの地域に分かれる。
品種は
Corvina (コルヴィーナ)
Corvina Veronese
Cruina(クルイーナ)
Corvinone (コルヴィノーネ)
Londinella (ロンディネッラ)
Morinara (モリナーラ)→今は使用されていない
ヴァルポリチェッラ(DOC)の場合、
コルヴィーナ 45%〜95%
コルヴィノーネを使用する場合にはマックスで50%
ロンディネッラ 5〜30%
その他 15% (ただし一種は10%まで、なので2種以上)
Ripasso (リパッソ)方式
他の地域ではない方式で2000年から人気となる。
トスカーナ、キャンティ地方のゴヴェルノ方式と似ているが、こちらは今は廃れ気味とのこと。
ゴヴェルノが乾燥させた葡萄を使用するのに対し、リパッソは乾燥させた葡萄で一回ワインを作ったものを再利用。
そのため若干アルコール分も残っている。
また再発酵するため長くもつ。
またボディーが増し、酸味が抑えられるためまろやかになる。
バローロとバルバレスコが兄弟であるならば、アマローネとリパッソは一番上と一番下の兄弟ともいえる。
リパッソはヴァルポリチェッラにアマローネの葡萄の搾りかすを10%入れて作る。
口に入れた時のまろやかさから、素人でも受けがいい。
酸が抑えられているためでもある。
→素人は酸味やタンニンの強いものを嫌がる傾向がある。
試飲してみる。(実際の試飲はソアーヴェからでしたが、、)
アメリカンチェリーが奇麗に出る
甘い香り
コンフィ(ジャム)の甘さ
スパイス
皮 (毛皮のような)
プルーンや森の木の実(ブルーベリー)
パイプまではいかないタバコ
混ぜるとフルーツが消えカカオが、でもチョコレートまではいかない。(続)
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