作品概要
《アリスマティック・コンポジション》は、画家のテオ・ファン・ドゥースブルフによって制作された作品。制作年は1929年から1930年で、オランダに所蔵されている。
主題
《アリスマティック・コンポジション》はオランダの建築家、美術家、そして画家でもあったテオ・ファン・ドゥースブルフの作品である。
斜めの対角線上に大きさの違う正方形が並べられ、この大きさの違う正方形をいくつか画面に置くことで遠近感を表現したものだと考えられる。
また、彼の作品は新造形主義者と同年代に活躍した抽象絵画らの作品と類似するものが多いのが特徴である。
全ての作品が原色、政治的根本主義、デザイン、建築、美術などからインスピレーションを得て制作されている。
時代背景
ファン・ドゥースブルフは、デ・ステイルの創設者として良く知られているが実は、画家になる前に彼は演技と歌を短期間ではあるが練習していた時期があった。
演技と歌の経験を経て、彼は画家になる事を決心したといわれている。1908年、ファン・ドゥースブルフが25歳の時に、自身初となる展覧会を開催している。
当時、彼は現代画家であると考えられていた。しかし初期の作品は、アムステルダムの印象派画家フィンセント・ファン・ゴッホの影響を受けていたのだが、彼の画風は突然変貌を遂げることとなる。
変貌後、つまり本作品が制作された頃には絵画は日常生活から生まれたものではなく、心から生まれたより霊的な抽象画こそが唯一論理的なものであると彼は認識するようになっていった。
そんな抽象絵画や非具象芸術の発展に努めた彼の思想が、この作品からも十分に理解することができるだろう。
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