トップ > 福井 > 6月21日の記事一覧 > 記事

ここから本文

福井

コウノトリひな1羽死ぬ 越前市の飼育ケージで誕生

 越前市中野町の飼育ゲージで5月に生まれた国の特別天然記念物コウノトリのひな4羽のうち1羽が死んでいるのが20日、確認された。死因は分かっていない。同じケージ内にいる他の3羽や両親は元気な様子だという。

 県自然環境課によると、20日午前9時ごろ、巣の中で死んでいるのを確認した。監視ビデオには19日午後9時25分ごろ、突然倒れる姿が映っていたという。外傷や動物が侵入した様子はなかった。

 死因を調べるため、県は岐阜大獣医病理学研究室に病理解剖を依頼。県の担当者は「誕生から40日過ぎ、事故が起こりにくい状態になっていたので残念。残る3羽を見守っていきたい」と話した。4羽のひなは県が飼育する「ふっくん」を父親に、「さっちゃん」を母親に持つ。県内で産まれた卵から誕生した54年ぶりのひなだった。愛称の募集を予定通り22日から行うかどうか、県で再検討している。

 (尾嶋隆宏)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内