輸入車のメリット・デメリット

pedal.JPG車を選ぶとき、国産車と輸入車の差がどんどん少なくなっています。でも、実際のところどうなのかと聞かれると、歴然とした差があるのも事実です。今回はそこら辺を正直にお話をしたいと思います。
 
1.コストの事
まず、車両販売価格はどうかと言いますと、全体的な印象としましてはイタリア・フランス車は比較的本国との価格差が少ないようです。和泉石材店で使っている車達(カングーやパンダ)も、為替の状況にもよりますがかなり差が少ないです。それよりも大切なのは買った後のお話しで、補修パーツの価格がどうかという事。これはインポーターの体質にも関わるお話しなのでしょうが、輸入車は全般にハイコストです。和泉石材店の社用車ですと、ルノーとフィアットでもかなり差があります。特にルノーは高い。カングーの消耗品なんか、純正品はちょっとした高級車並み。それを避けるにはどうしたら良いかと言うと、個人で輸入するしかありません。これが出来るとかなりのコストダウン。もちろん、不良品のリスク等は個人で背負う事になります。
 
2.故障の事
気になる故障の事ですが、国産車より遙かに壊れます。これは否定のしようがありません。和泉石材店のブログでも数々の故障取り上げてきましたが、これからも続くと思います。ただし、走行距離の多い方は、大半のトラブルは保証期間内に起こると思われます。それさえ過ぎれば天国が待っています。やたら壊れたカングーは、今はもう絶好調。走行距離13万kmになりますが、ヘタリはかなり少ないです。それでもやはり日本の車より確実に維持費がかかります。
 
3.では何で輸入車なのか
購入の動機は人それぞれでしょうが、和泉石材店の場合、荷物を積む事(仕事で使う事)と人を運ぶ事を高い次元で両立している車を求めています。カングーもパンダも、本国では郵便局が使っていたり、配送業務で使われていたりしています。つまり、相当ハードな使い方が想定されているため、日本ではちょっとオーバースペックな所があります。そこが私たちが気に入っている所。年間走行距離約3万km。荷物も人も運べるマルチパーパスな車。比較的大きなサイズであればカングーが、小さなサイズだとパンダが、それぞれ私たちの使途にピッタリだったのです。日本の商用車と言えば固い板バネの跳ねまくる車ばかり。荷物の運搬には良いのでしょうが、安全性は二の次な仕様しか選択肢がありません。働く人の為の本当に良い車は、やはり輸入車が有力。特にカングーとパンダはベストセラー。世界中で愛用されるにはそれなりに理由があります。
 
4.実際に困る事は無いのか。
販売拠点が限られる上、保証の関係上正規ディーラー以外のメンテナンスを禁じている所もあります。ですので保証期間内はどうしても正規ディーラーが必要になると思います。愛知県の場合、正規ディーラー網は割と多い方。そういう意味では恵まれているのかも知れません。また、方向指示器のレバーが左側になります。ちなみに右ハンドルの大先輩であるイギリス車は左側。どうなってるのというお話し。密かに個人的に輸入車で一番困った所はペダルレイアウト。写真の新型トゥインゴはペダルが大きく左にオフセット。そもそも右ハンドルの事を設計段階からまともに考えていないのでしょう。それ位右ハンドルマーケットはちっぽけなんです。
 
5.輸入車の意外なメリット
壊れる事への不安感を払拭する為か、メーカーサイドが用意している保証内容が意外や手厚いのです。VWなんかは3年間走行距離無制限の保証。フィアットは3年間で10万kmの保証。ちなみにトヨタ自動車は3年間で6万kmが一般保証となります。(エンジンやギヤボックスなどは特別保証として5年/10万km) という訳で、意外と過走行な方に輸入車は向いているかも知れません。特に私たちのような田舎で渋滞の無い所を走っていると、車の劣化はかなり抑えられます。正直パンダなんかは以前乗っていたワゴンRよりもタフで高燃費で動力性能も安全性も高く、故障も少ないのです。一概に外車は壊れる説は語れません。
そんな事で、輸入車と国産車を同列に並べて比較すると面白いと思います。日本の車の良い所、輸入車の良い所、それぞれ一長一短ありますので、そこら辺を楽しめると良いのではないでしょうか。

 

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