今回の料理:「アジの塩焼きパクチーソース」
薬味たっぷり、爽やかに
枝元 お魚屋さんの前で、このアジが私を「買って」って呼んだの。
西原 うん、これは誘っていると思う。このきれいさだもん。生で良し、焼いて良し、煮ても良しですね。そしてこのシイタケも立派なこと。
枝元 付け合わせで焼こうと思います。私、今このシイタケにハマっているんだ。うちのエンゲル係数が上がったのはこのせいだ。
西原 ははは、憎いですね。
枝元 アジは普通の塩焼きにするんですけど、今回は腹に刻んだパクチーの根を詰めます。ショウガやハーブを入れてもおいしくなります。焼くときにちょっとオリーブオイルを付けると焼き色がきれいになる。
西原 なるほど、なるほど。
枝元 焼いている間にパクチーソースを作ります。そういえば、何の魚をタデで食べるんだっけ?
西原 アユですね。
枝元 そのタデの代わりにパクチーということで。
西原 脂ののった魚に合いそうですね。イワシとかクエとかにも。
枝元 刻んだパクチーに混ぜるのは、ナンプラーとレモン汁、サラダ油は上質の生で食べられるようなものがいいですね。刻んだショウガと青唐辛子も。青唐辛子は買ってきたら洗ってすぐに冷凍庫に入れるといいですよ。切りやすいし、赤唐辛子よりもフレッシュです。
西原 うまい! このソースは刺し身につけてもおいしいし、ゆで豚とキュウリにかけてもいいですね。
枝元 爽やかですよね。
西原 アジの塩焼きってしょうゆで食べてもおいしいんですけど、どうしても飽きるんですよね。この薬味いっぱいのソースって、要はカツオのたたきと一緒。高知のたたきって、そこらへんの薬味を全部生で入れたのを上からぶっかけて食べるんですけど、そのように食べると全然飽きないんですよ。
枝元 エヘヘ、やったあ。アジがおいしい季節はぜひパクチーソースを。シソでもネギでも応用できます。
西原 もう冷蔵庫にある青いもの、何でも入れちゃいましょう。
【構成・矢澤秀範、写真・手塚耕一郎】
アジの塩焼きパクチーソース
材料<2人分>
- アジ 2匹
- シイタケ大 2個
- パクチー 30グラム
- ショウガ 1かけ
- 青唐辛子 1~2本
- A(ナンプラーまたはしょうゆ・サラダ油・レモン汁各大さじ1と1/2)
作り方
- アジはぜいごを取り、えらと内臓を除く。全体に軽く塩をふり、10分ほどおく。腹に刻んだパクチーの根を詰める。シイタケは食べやすい大きさに切る。
- パクチーソースを作る。パクチーとショウガ、青唐辛子はそれぞれ細かく刻み、Aと合わせて混ぜる。
- 魚焼きグリルで(1)を中火で両面こんがり焼いて火を通し、器に盛って(2)をかける。
西原理恵子と枝元なほみのおかん飯、単行本第3弾が発売中!
この連載の単行本第3弾「おかん飯3 てんこもり編」が毎日新聞出版から2017年3月11日に発売されました!フライドオニオンのせ肉豆腐、餅豚キムチーズ、伝説の西原家からあげなど、西原画伯に「うますぎてあかん飯」と言わしめる極旨料理45品掲載。もちろん「名言特盛り描き下ろしマンガ」も掲載しています。
「記念日は揚げ物」「何も足さない、何も引かない」「炭水化物は嗜好品」など名(迷)言続出。ミュージシャンの矢野顕子さん、西原家(おばあちゃん、おにいちゃん、息子)も登場! 一家に一冊の爆笑料理本。
オールカラー128ページ、1,080円(税込み)です。
みんなのごはんでも紹介してきた人気レシピの数々。ぜひ、手に取ってご覧ください!
リクエスト募集します!
【西原理恵子の「おかん飯」with枝元なほみ】では、全国の読者の皆様、生産者や食に関わる方々から、「この食材でレシピを考えて」「ぜひ食べてみて」というリクエストを募集します。野菜、魚介、肉、加工食品、調味料など食材のジャンルは問いません。自慢の一品を「おかん飯」でアピールしてみませんか。
応募はメール(onna@mainichi.co.jp)か、郵便で、〒100-8051(住所不要)毎日新聞生活報道部「おかん飯」係まで。