たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

【IYR】米国不動産ETFで米国リートをまとめて買える。利回りは3.5%~5%

【IYR】米国不動産ETFとは?

 【IYR】米国不動産ETFはブラックロック社のETFです。ダウジョーンズ米国不動産指数に連動します。米国有名リートの数々をETFという形でまとめて買うことができます。設定日は2000年6月からと、歴史あるETFです。 信託報酬はやや高い0.44%です。ちなみに2017年は0.43%でした。

 

 米国ETFの中ではやや高い信託報酬です。リートの特性上金融危機に弱く、米国の経済状況が厳しくなれば非常に影響を受けます。とは言っても、ベータ値は0.95ですからリート単体で持つよりはるかに値動きは小さいです。

 

 高分配金で利回りは市場にもよりますが、3%半ばから5%というところです。2015年後半から値動きが強くなり、分配金も好調です。ただ、利回りは過去に結構変動があります。例えば私が購入した5年前は3.5%ぐらいの利回りでしたが、2017年には5%台の時もありました。

 

 信託報酬が高めなので、配当と見比べて買い時期を決めたいETFです。

【IYR】米国不動産ETFのチャートと分配金

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※以下画像はブラックロック社から

 

 設定来2000年6月から分配金再投資をした結果です。

 10000ドルが17年で50000ドル。

 5倍のパフォーマンス。十分ではないでしょうか。リーマンショック時、S&P500連動のIVVは設定日から分配金込でおおよそ半値まで下がりましたが、IYRは設定日の値を割れていません。

 

 配当再投資が高率に効く分、下値が意外と強いところを見せています。

 

 次に直近の10年で見てみます。

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2006年3月 取引値73ドル 分配毎期およそ0.45ドル

2016年3月 取引値78ドル 分配毎期およそ0.90ドル

2017年3月 取引値82ドル 分配毎期およそ0.74ドル

2018年6月 取引値79ドル 分配毎期およそ0.61ドル

 

 10年の伸びでみると微妙になります。分配金は1.5倍から2倍ですが、取引値のほうはリーマンショックを受けて25ドル近辺まで下落した影響が残っていると言えそうです。この頃になってようやくリーマン前水準を常に上回るようになりました。

 

 いかにリーマンショックが異常事態だったか分かります。期間の区切り方で全然違う印象になります。とはいえ、この2年間の横ばいはS&P500やダウが好調なだけに引っかかりますね。

【IYR】米国不動産ETFの構成銘柄

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 利回り

 SPG 3.3%

 AMT 2.0%

 PSA 2.8%

 と意外と上位の各リートの配当利回りは意外と高くありません。米国リートも今は取引値がじわじわと上がってきています。必然、利回りは下がっています。ちなみにこれらの個別リートは日本の証券会社からも買うことができます。

 

 IYRは米国リートの多くを含み、リスクの分散が図られたETFと言えます。利回りも悪くありません。

 

 株式、債券、リートといった形でアセットを分散させる目的でポートフォリオに入れるならおすすめのETFということになります。ライバルETFとしては同じくリート系のRWRになりますね。

 

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