Findyでは「ハイスキルなエンジニアのプレミアム転職サービスFindy」を通してエンジニアの転職活動をサポートしたり、「フリーランス・副業エンジニア向け単価保証型の案件紹介サービスFindy Freelance」を通して、フリーランスや副業として働きたいエンジニアの仕事探しをサポートしています。
そんな中で見えてきたのがタイトルの通り、給与水準はもちろん大切ですが、それ以上に「どんな働き方なのか」に対するエンジニアユーザーの関心が非常に高くなってきていることです。これは、Web業界の給与水準がメガベンチャーを中心に一定水準以上に上がってきていることも影響していそうです。
実際に、エンジニアのスキルレベルが評価されて年収が高くなるという傾向もFindyの解析から出てきています。詳しくは「OSS活動は年収UPにつながる 〜Findy のエンジニアスキル偏差値とエンジニアの年収が相関した件について〜」の記事をご確認ください。
また、メディア運用や案件紹介をする中で「リモートOKかどうか」「時間の融通が効くか」「副業OKかどうか」「副業からのジョインが可能かどうか」等、「働き方」について説明がある求人票や案件の方が人気が高いという事実から、特に最近強く実感していることでもあります。
では、なぜエンジニアにとって「働き方」が大切な時代なのでしょうか?
目次
共働き・子育て世代や「やりたいこと」があるエンジニアに大切な「働き方」の存在
まず、働き方が重視されるようになった背景として20代後半以降のエンジニアの一部が共働きや子育て世代になっていることが挙げられます。GreeとDeNAを中心に新卒入社、第2新卒入社でWeb業界に入社した世代も、30歳前後をむかえています。
特に、子育て世帯については、物理的に子育てに時間がかかることから、 単純な給与UP だけではなく、どれだけ共働きをしながら仕事に楽しく続けられるかというところを強く気にしています。
また、仕事以外にも自らのスキルを伸ばしたり、あるいは健康を維持するためにやりたいことがあって、その上で仕事にも集中したいという方も増えてきています。前者ですとFindyでは、特に OSS 活動に取り組んでいるエンジニアの方などが特徴的ではないでしょうか。また、それ以外にも機械学習やブロックチェーン周りの技術の勉強を日頃からしている方、或いは月の一定期間は海外で過ごして先端の技術に触れながら自らの仕事の幅を広げている方などもいらっしゃったりします。
後者は言及しようか悩みましたが、Findy CTOですね。詳しくはこちら( @ma3tk )ですが常に筋肉を意識した日々を送っています。
つまり、ライフスタイルが多様化、或いは多忙化する中で、一つの会社の中だけで生活や自分の可能性を閉じたくない方が増えてきています。終身雇用の時代でもないですしね。
ではどのような働き方が重視されているのでしょうか。
リモートワークが可能かどうか
まず一つ目の論点として挙げられるのはリモートワークが可能かどうか、です。大企業の場合はテレワークという言い方をするのかもしれません。
リモートワークについても色々な粒度があり例えば以下のようなパターンに分けられます。
・週1~2回はオフィスで業務
・リモートがメイン(打合せのみオフィス)
・完全リモート(打合せもオンライン)
どの程度リモートワークできるかというのは、各社によって違いますが比較的リモートワークに対する理解がある会社の方が人気がある傾向です。実際に、中途版のFindy、Findy Freelanceともに正社員でもフリーランスでも、リモートが全部ではなくとも一部可能かどうかは、入社時の大きな意思決定要素になる方が増えてきているようです。
例えば、弊社のクライアントでもあるMisocaさんなどは本社が名古屋にあるということもありますが、完全リモートをいち早く導入しており、その結果、全国的に見ても採用競争力のある企業になっています。
普段からリモートワークに対する発信も代表を中心にされていますし、私も名古屋を訪れた際に見学させていただきました。こちらの記事もすごく参考になります。
時間の融通が効くかどうか
次に、時間の融通がきくかどうかについても気にする方が非常に増えてきています。例えば上述の通り、子育て世代の方であれば、保育園や小学校以降は塾の送り迎えなど家族との時間をしっかりと持つことができるかという点を大切にされている方は増えてきています。リゲインの「24時間働けますか?」というのは遠い過去の話になっています。
また、台風や電車遅延の日に、頑張ってオフィスに向かわなくても、カフェで仕事してよいという考え方が浸透している会社の方が、気持ち的にも働きやすいのではないでしょうか。
もちろん、フルフレックスという会社もあるかと思いますが、上記のように時間に対する考え方が柔軟である点が評価されているようです。
実際に、私自身もユーザー登録しているハイスキルなエンジニアの方にインタビューをさせていただいたのですが、人気企業のエンジニアを中心に時間に対しても自由なせいか、仕事終わりの遅いではなく、出社前の小一時間や或いは14時〜15時の眠くなって集中力が切れる時間にインタビューに受けていただく方もいらっしゃいました。
つまり時間のコントロール権が会社ではなく、個人に移っているという点で働きやすい場所とも言えそうです。
副業OKかどうか
次に、最近は話題になることも多いですが副業が OK な会社かどうかという点です。前職のレアジョブ時代に人事を担当していましたが、副業を OK にした最大の理由は、新しく面接をしていたすごく採用したい若手達が、副業が OK どうかを入社するかどうかの意思決定要素になるぐらい気にしていたことです。
(正確には 就業規則上も副業は禁止していなかったのですが、表向きに副業がOKであるということを特に言っていなかったので、改めてオープンにしたような形です。)
やはり優秀な方ほど、本業でも時間内に成果を出しており、また同時に好奇心が強い方も多いので、本業だけだと物足りないというケースも多いようです。また、副業に取り組むことで本業に対する新たな技術や経験を手に入れられるというメリットもあるようです。
こちらも「働き方の自由さ」という意味合いと近いのですがあえて副業を禁止している企業は時間で人を管理していこうとスタンスが見え隠れするため、あまり人気がなくなってきているようです。
DeNAやソフトバンクといった大手企業でも当たり前のように副業を OK にする時代、一定規模以上の企業で副業禁止とし続けるのは採用情報かなりデメリットになりそうです。
副業からのジョインが可能かどうか(特に大手とスタートアップ)
逆に副業からのジョインが可能かどうかという点についても、新たな働き方という意味では重要な要素になってきています。
特に、最低1回以上転職している方については1回目の転職について良かった部分、悪かった部分含めて色々な感想をお持ちで、次こそはより自らに合った、かつ活躍できる場所を求めて転職したいと考えている場合が多いようです。
そのため、可能であれば本当に自分に合うのかどうか事前に確認したいという方も増えてきています。働き方の部分で自分と相性が良いのか、また提示されている給与水準は妥当なのか、さらには今後その企業が成長するのかどうかを、内部から見た上で判断したいという方も増えているのではないでしょうか。
こうした副業からの参画についてはスタートアップで始まっているのはもちろんのこと大手企業のデジタル部門や新規事業部門でも増えてきているようです。
以前に営業先であった自動車販売系大手所属のエンジニアの方は、元々フリーランスのアプリ開発エンジニアとして、参画しそのままその企業のミッションに魅了されて ジョインしたとのことでした。今後はそういった形で事前に自らの目で働き方を見たうえで、参画をするケースは増えていきそうです。
ちなみに、「フリーランス・副業エンジニア向け単価保証型の案件紹介サービスFindy Freelance」ではスタートアップや大手の副業案件もご紹介しているので興味のある方はぜひご登録ください。
自由と責任は隣り合わせ
もちろん働き方の自由が認められるということは同時にアウトプットに対するコミットが減るということではありません。やはり、自由さと裏返しの明確なアウトプット、それもプロセスではない目に見える成果というものを求められるのは当然ではありますが、それも含めての「働き方」に対する関心が上がってきている時代と言えます。
以上、いかがでしたでしょうか。
もちろん、「働き方」だけで転職の意思決定をできるものではありません。しかしながら、給与水準が一定以上に改善されてくる中で、上に書いてきた「働き方」に対するエンジニアの関心が高まってきているのは間違いありません。ぜひ、エンジニア採用に苦戦している企業は上記の導入を考えてみてはいかがでしょうか?
また、エンジニアで転職を意識している方、採用にお困りの方はぜひぜひ「ハイスキルなエンジニアのプレミアム転職Findy」もご活用ください。(企業様のお問合わせはこちらです)
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