=====初心=====
あのころ、私は、普通のサラリーマンでした。
お客様、上司、同僚に恵まれ、自分に合った環境で、楽しみながら、がむしゃらに仕事をしていました。
政治に関心はありましたが、年金保険料やら税金やらの負担の重さに疑問を感じたり政治の腐敗に憤慨したりしても、飲み屋で息巻く程度で、「誰かが変えてくれる」と思っていました。
そんな時に起きたのが、阪神・淡路大震災でした。
緊急対策会議招集や自衛隊出動の遅れなど、当時の政府トップの鈍い動きに怒りを覚えました。結果的に、死者6千人以上、約25万棟の家屋の倒壊という規模にまで、被害が拡大するのを見て、ショックを受けました。
私の身の回りでも、役所の規制が邪魔をして、理不尽な思いをしました。民間のボランティアが海外の救助犬出動を手配しても、検疫の関係で速やかに入国させてもらえないなど、緊急事態における優先順位を無視した対応もありました。
この国を変えなければならない。しかし、それを他人まかせにしていたのでは、いつまでたっても今のまま。やはり、憤りを感じている自分がやるしかないのだと決意したのは、この時です。
翌春、私は会社を辞め、ほとんど収入のない50ヶ月の浪人時代を経て、2000年に初当選させて頂きました。議員生活5周年を迎える今年は、緊急事態特別委員会の理事を仰せつかっています。
この委員会は、地震などの大規模災害やテロ・武力攻撃があった場合に、国が速やかに対処するための基本的なしくみや、国民を守るためのルールを決めるのが主な役割です。そして、私の務める理事は、与党との交渉の第一線に立つ、大げさに言えば、国の進む道を左右するほどの重要な立場だと認識しています(ちょっと大げさ過ぎ? ちなみに、今回審議される緊急事態基本法は民主党が制定を要求し続けているものです)。
阪神・淡路大震災からちょうど10年後の今、与えられた責任に感謝するとともに、その重さを噛みしめています。
本日、第162回通常国会が召集されました。
今年も、あの頃の気持ちを忘れずに、国会の仕事に全力で取り組んでいきたいと思います。
メルマガ読者の皆様も、引き続きお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
民主党 衆議院議員 加藤公一
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