サッカーW杯・各テレビ局のテーマソングを徹底比較
RADWIMPSとは真逆なSuchmosのNHK・W杯ソング! 愛国に絡め取られず「血を流さぬよう歌おう」「武器は絶対にもたない」
NHKのサッカーW杯テーマソングはSuchmos(「NHKスポーツオンライン」より)
RADWIMPSの「HINOMARU」の歌詞が「右翼的」「まるで軍歌」だと炎上した問題。本サイトは先日の記事で、こうした歌詞が生まれた背景に、同曲がW杯中継番組のテーマソングのカップリング曲として制作されたことがあると指摘した。
日本ではW杯について「国の威信をかけて戦う」「国を背負った魂の戦い」などと、やたらナショナリズムを煽る勇ましい文言が飛び交う。W杯や五輪のテーマソングも愛国ナショナリズム的空気をまとったものが少なくないし、W杯や五輪にかかわることで、浅薄なナショナリズムに絡め取られていったアーティストは少なくない。
今回のW杯でも、各局テレビ中継にRADWIMPS(フジテレビ)のほかに、Suchmos(NHK)、NEWS(日本テレビ)、EXILE(TBS)といった人気アーティストたちがテーマソングを提供しているが、どういう曲になっているか気になったのでチェックしてみた。
まずフジテレビが起用した、問題のRADWIMPS「HINOMARU」のカップリング曲でもある「カタルシスト」。〈気高きこの御国の御霊〉〈日出づる国の/御名の下に〉〈僕らの燃ゆる御霊〉などと歌った「HINOMARU」ほど軍国主義に満ちた曲ではないが、とはいえ、「カタルシスト」も、〈勝たなきゃ始まらにゃーなこともあるワケであるのだからさ〉〈今は御託並べずにがむしゃらに勝ちに行く時〉〈敵は強く見えるもの〉といった好戦的な言葉が目立つ。「HINOMARU」が本物の特攻隊なら、こちらは特攻服を着た暴走族レベル(たとえが古いか)だが、やはり、“国の威信をかけた戦い”というW杯や五輪テーマソングの定型からは逃れられていない。
続いて、日本テレビの中継テーマソングは、同局のワールドカップメインキャスターを務める手越祐也が所属するNEWSの「BLUE」。そもそもNEWSといえば、歌詞がどうこう以前に、小山慶一郎、加藤シゲアキ、手越祐也と4人中3人のメンバーが未成年女性との飲酒を報じられたばかり。小山はそれを理由に日テレのニュース番組をはじめ活動自粛となっているのに、手越がまるで何事もなかったかのようにワールドカップのキャスターを務めているのも甚だ疑問だが、歌詞もヒドイ。〈吠えろニッポン いざ行こう/立ち向かえ希望へ/攻めろニッポン さあ行こう/灯せ青い炎〉と手垢まみれの言葉が並ぶ日本代表応援歌。言うまでもなく、W杯に出ているのは日本だけではないし、日テレだって日本戦以外のワールドカップ中継もするのに、そのテーマソングが“日本だけを応援する歌”って。日本選手が絡まない試合もそれなりに視聴される数少ない競技であるにもかかわらず、どれだけ島国根性なんだと言いたくなる。
そして、TBSの「2018 TBSサッカー中継テーマソング」は、EXILEの「Awakening」が選ばれている。「Awakening」は「カタルシスト」や「BLUE」とは違い、ことさらに敵愾心を煽ったり、愛国風味の日本応援ソングにはなっていない。〈ドロだらけで追いかけたボールをただ必死にあのネットの向こうへと〉と、サッカーのテーマ曲らしい描写がありつつも、〈この人生に誇れることがあるなら/たった1つに全て懸けてきた日々〉と、「サッカーを通じた自己実現」といったテーマに落とし込まれており、なんとも体育会系なLDHらしい曲となっている。
EXILE「Awakening」のようなスポーツと自己実現を重ねる歌詞も、「カタルシスト」や「BLUE」のような戦闘姿勢や国家意識を強調するような歌詞も、いずれもW杯や五輪テーマソングの定番である。少し前は前者の自己啓発系が主流だったが、最近はそこに愛国要素を加えた後者のようなものが増えてきた。
その最たる例が、2014年サッカーワールドカップでNHKの中継テーマソングとなった椎名林檎「NIPPON」だろう。この曲で椎名は〈この地球上で いちばん 混じり気の無い気高い青〉〈our native home〉〈我らの祖国〉といった純血思想をことさらに強く歌いあげた。特に、〈噫また不意に接近している淡い死の匂いで/この瞬間がなお一層鮮明に映えている/刻み込んでいるあの世へ持って行くさ/至上の人生 至上の絶景〉の部分は特攻を美化するかのように読める。
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