東名事故デマ拡散11人書類送検
去年、神奈川県の高速道路で夫婦が死亡した事故をめぐり、起訴された男とは無関係の北九州市の会社が男の勤務先だなどといううその情報がインターネット上に拡散した事件で、警察は、書き込みに関わったとして11人を名誉毀損の疑いで書類送検しました。
去年6月、神奈川県の東名高速道路でワゴン車がトラックに追突され夫婦が死亡した事故で、加速や減速を繰り返す危険な運転でワゴン車を妨害したとして福岡県中間市の建設作業員石橋和歩被告(26)が、危険運転致死傷などの罪で起訴されました。
この事故をめぐり、警察は、被告とは無関係の北九州市の建設会社、「石橋建設工業」について、「被告の勤務先だ」などといううその情報をインターネット上に書き込み会社の名誉を傷つけたとして、福岡県久留米市の男など11人を名誉毀損の疑いで19日、書類送検しました。
うその書き込みで、会社にはいやがらせの電話やメールなどが相次ぎ、警察によりますと、11人はいずれも「インターネット上のうその噂を信じて被告の勤務先だと思い、許せないと思って書き込んだ」などと容疑を認めているということです。
ただ、一番最初にうその情報を書き込んだ人物は19日までに特定できなかったということで、一連の捜査は終結する見通しです。