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【大相撲】

武蔵川部屋に織田&徳川パワー

2018年6月19日 紙面から

万松寺の史跡を見学する力士たち=名古屋市中区で(志村拓撮影)

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 元横綱武蔵丸が師匠を務める武蔵川部屋が、新たな名古屋場所(7月8日初日・ドルフィンズアリーナ=愛知県体育館、中日新聞社共催)の宿舎を、名古屋市中区の大須商店街にある万松寺に構えた。第67代横綱が、年間1500万人を超える集客を誇る大商店街とタッグを組み、弟子18人の部屋の飛躍を目指す。

 浴衣姿の力士の歩く姿とほのかに漂うびん付け油の香りに、買い物客たちが次々と振り向く。先乗りして宿舎を整備している若い衆たちは「まだ落ち着かないけど、注目されて気合が入る」と口をそろえた。

 寺に隣接する公園に土俵が完成するのを前に、早くも横断幕がお目見え。28日の餅つき参加や30日の激励会が決定。商店街挙げての歓迎ムードが高まっている。

 力士たちが寝泊まりする万松寺は、験の良さで部屋を後押ししそうだ。織田信長の父信秀が織田家の菩提(ぼだい)寺として開き、徳川家康が幼少期の3年間、織田家の人質として暮らしたとされる。

 愛知が生んだ戦国の英傑たちとの縁に、武蔵川親方は驚きながら「うちのお相撲さんが、一番上を目指してやってくれれば」と期待を口にする。

 「こっちも人気商売だから、応援してもらえるようにやらないといけない」と地元との連携にも意欲。大須商店街の熱気と天下取りの歴史を力に、部屋が独立後で初の関取誕生の土台を固める。 (志村拓)

 

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