地域によっては補助金だけでなんと303万円!
何と! 燃料電池車トヨタMIRAI(ミライ)が、1300ccクラスのコンパクトカーより安く乗れるようになっていた! トヨタは今年の春から4年リースの残価を50%に設定したからだ。ご存じの通り、燃料電池を買うと東京都であれば、合計303万円の補助金も出る。すなわち車両価格の50%から、さらに補助金も引いた金額を払えばOK!

月額いくらかといえば、超破格の2万4100円です! 乗り出し価格200万円の新車買い、4年乗って70万円で手放したときの毎月の負担額と同等と言えば、何となく理解できるかもしれません。つまり1300cc級のセカンドカーを買う予算で、723万円のMIRAIに乗れるのだった。デビュー当時にMIRAI買った人はビックリです!

ここまで読んで「そんな良い条件なのにトヨタはなぜ宣伝しないのか?」と思うかもしれない。その通りで、キッチリとアピールしたら、相当売れると思う。トヨタの関係者に聞いてみたら、逆説的ながら、売れても困るし、安いということもあまりアピールしたくない、というとても不思議かつ微妙な状況になっているようだ。
まず「売れても困る」というのは、依然として生産規模が小さいためである。2000台受注したら、またしても納期1年近くになってしまい、顧客に迷惑を掛ける。「適度に売る」というのは確かに難しい。「安いアピール」も、大々的に行ってしまえば、最初に買った人が不快になる。これまた顧客第一主義のトヨタからすれば難しい。

そこでディーラーにだけ通知を出し(調べてみたらそれすら知らない営業担当が大半)、口コミで売ろうという方法を選んだ次第。とはいえクルマ好きからすれば、MIRAIに魅力的な予算で乗れる素晴らしいチャンスである。以下、次世代パワーユニットを味わってみたい人のため、MIRAIの購入ガイドをお届けしたい。
まず条件だけれど、MIRAIの車両価格723万円の50%に相当する361万5000円を4年間で支払う。この金額から次世代エネルギー車に対し交付される202万円の補助金を引く。東京都であれば101万円上乗せされるため、303万円。残額何と58万5000円である! これに諸費用として54万8599円掛かり113万3599円。48カ月で割れば2万4100円だ。

私がMIRAIを買った東京トヨペットの井荻店に聞くと「4年後に返却して頂くときの車両の状態ですが、走行4万8000kmまでは走行減額ありません。車両の損傷減額も150点以内になっているため、前後バンパーを破損して交換+ドア1枚に大きなキズを受けた程度までカバーします。普通に乗っていれば150点までは行かないと思います」

今や水素ステーションの数も99カ所に増え、関東と中部、関西ならあまり不便なく使えるようになった。何よりMIRAIというクルマの乗り心地や仕上がりや質感が素敵である。トヨタ車の中で一番良いと思う。もし気になるなら、台場のメガウェブに行けば気軽に試乗できます。詳しくは近所のトヨタで聞いてほしい。

ちなみに都道府県によって補助金の状況は異なる。愛知県の場合、毎月の支払額は3万7000円程度になるという。それでも4年間の支払額は177万円で、アクアなどより安いほど。MIRAIに興味あるなら、今年度の補助金予算が無くなる前にどうぞ。