焼けた炭の上をはだしで歩く参拝者=白石町の稲佐山玉泉坊

 真言宗に伝わる荒行「柴燈(さいとう)護摩法要」が28日、白石町の稲佐山玉泉坊であった。約250人が参拝し、祈願しながら焼けた炭の上を歩く「火渡りの行」にも挑んだ。

 法要では、高さ約150センチに組まれたやぐら「護摩壇」に火がつけられると、行者らは真言を唱えながら、参拝者から預かった護摩木と呼ばれる木札を火の中に次々と投げ入れた。護摩壇が崩れ炭になると、参拝者らは手を合わせながらその上をはだしで歩いた。約3メートルの炭の上を足早に通り過ぎる人や、一歩一歩踏みしめるように歩く人などさまざまだった。

 初めて参加したという荒木和哉さん(64)=白石町=は「気分爽快になった。金運アップと健康を願ったけど、かなうかな」と笑みをこぼした。