市が英ガーデン売却方針固める
松江市は、市が所有するイギリス式の庭園「松江イングリッシュガーデン」について、具体的な事業計画などの提案を募る「公募型プロポーザル方式」で民間に売却する方針を固めました。
松江市西浜佐陀町の「松江イングリッシュガーデン」は、平成13年に松江市が誘致した美術館との複合施設としてオープンしましたが、平成19年に美術館が撤退したあとは、市が庭園を指定管理者制度で民間に委託して運営し、現在、無料開放されています。
松江市はこのほど、「松江イングリッシュガーデン」について、具体的な事業計画などの提案を募る「公募型プロポーザル方式」で民間事業者に売却する方針を固めました。
売却対象は庭園と美術館跡地を含むおよそ2万3000平方メートルで、公募は来月から始め、対象は松江市内の企業に限定したうえで、最低10年間は庭園の運営を継続するなどの条件を付ける方針です。
松江市が売却に踏み切る背景には、指定管理料が年間、およそ9000万円にのぼり、大きな財政負担となっていることや、現在、公共施設の総量を減らす適正化計画を進めるなかでの判断があったものとみられます。