日本で地震、子供1人と成人男性2人が死亡 負傷者は数百人に
日本の大阪で18日午前8時前、震度6弱を観測する強い地震があった。この地震で子供1人を含む少なくとも3人が死亡し、200人以上の負傷者が出た。
近隣の空港は数時間にわたって閉鎖され、鉄道各社も運転を見合わせたほか、工場の操業停止が相次いだ。
津波警報は出されず、関西電力管内の稼働中の原子力発電所は通常運転している。
日本は地震が多発する地域として知られ、世界中のマグニチュード6以上の地震の約2割が日本で起きている。
18日朝の地震で、9歳の女の子が学校で崩れた壁の下敷きになり死亡。このほか2人の男性の死亡が確認されている。
NHKによると、80歳の男性が外で崩れてきた住宅の外壁の下敷きになって死亡したほか、85歳の男性が自宅で本棚の下敷きになり、病院に運ばれたものの死亡が確認された。
「これが最後かと思った」
震源に近い大阪府茨木市に住む研究者、横井惇さんはBBCの取材に対し、地震が起きたときのことをこう語った。「地震で目が覚めた。強い横揺れを感じて、それが5秒くらい続いた。(揺れが)収まるまでじっとしていた」。
家族や友人にメッセージを送ったあと、研究室に損害がないか確認しに行ったという。
「大方の公共交通機関はまだ麻痺していたが、バスは運行していた。余震の危険がないとはっきり分かるまで、予定されていたすべての実験が中止か延期になった」
横井さんはツイッターに、「大阪で地震がありましたが、自分は無事です。だけど、仕事場の私の机の周りにあったものはさらにちょっと乱雑になった(写真のiMacは床に落ちていたけど壊れてなかった)。聞いた話では、研究所施設の一部が損傷を受けた」と投稿した。
同じ茨木市に住むグロリア・ランドリアミハジャさんも、地震で目が覚めたという。ランドリアミハジャさんはBBCに、「(揺れは)わずか1分だったけれど、とても長く感じた。アパートの中はめちゃくちゃで、割れたガラスが床に落ちていたり、冷蔵庫のドアが開いてしまったりした」
「建物全体が揺れていた。すごく怖くて、『グロリア、これが最後。時間切れ』と自分に向かって言っていた。ようやく(揺れが)止まった」と話した。
運転が止まったエレベーターに人が閉じ込められたり、道路がひび割れたり、地中の水道管が破裂するなどした。
英字紙ジャパン・タイムズによると、停電の発生で約17万戸が影響を受けた。また10万戸でガスが止まった。
震度は、立っていることが困難になる6弱だった。
通勤時間帯に起きた地震の影響で、新幹線や在来線が運行を停止した。
地震は京都や奈良、兵庫、滋賀の各府県にも影響を及ぼした。
気象庁は、「地震発生から1週間程度、最大震度6弱程度の地震に注意」するよう呼びかけている。
また、土砂災害の危険から、雨の状況にも十分注意するよう求めている。
大阪府内にあるパナソニックやダイハツ工業など工場が操業を停止している。
(英語記事 Japan earthquake: Child and two men dead and hundreds injured)