「Pokémon GO」に「フレンド機能」「ポケモン交換」が近日登場。2つの新要素の詳細が語られたメディア向け説明会の模様をレポート
日本国内でも説明会が実施され,2つの新要素のゲームデザインを担当したNianticのUser Experience Designerである石塚尚之氏が登壇。“より人と人とをつなぎ,絆を深める”という新要素の詳細やその魅力を語った。
「Pokémon GO」公式サイト
新要素発表の前に,リアルイベント「Pokémon GO サマーツアー 2018」について紹介された。
現実世界で多くのプレイヤーが一緒に冒険する「Pokémon GO」ならではのユニークな試みであり,プレイヤー(トレーナー)同士のつながりを大事にしているという本作の施策の中でも重要視されている一つでもあるのが,リアルイベントの実施だ。
6月30日,7月1日にドイツのドルトムントで行われる「Pokémon GO Safari Zone Dortmund」を皮切りに始まる「Pokémon GO サマーツアー 2018」は,7月14日,15日にアメリカのシカゴで開催される「Pokémon GO Fest 2018:A Walk in the Park in Chicago」ほか,この先数か月にわたり世界各地でさまざまなイベントが実施されるという。
日本では,横須賀でイベント「Pokémon GO Safari Zone」の開催が夏に予定されているが,その詳細はあらためて明かされるとのことだ。
トレーナー同士の絆をより深める2つの新要素
「フレンド機能」「ポケモン交換」
トレーナー同士の親交をより深め,共に冒険を楽しむための新要素が,今回発表となった「フレンド機能」だ。
そして,その新機能の中でも重要な要素となるのが「ポケモン交換」。ポケモンを集めるため,トレーナー自らが現実世界を冒険することこそがゲームの大事な要素であるため,ただ交換して集めるだけのものとなってはゲームバランスが壊れてしまう可能性があった。そうならないよう“安全で,楽しく,違和感のない機能”にするべく時間をかけて作られ,このたびお披露目の時を迎えたようだ。
トレーナー同士の絆を強めるにはどうすればいいか。これは常にディスカッションを重ねているところでもあるそうだが,今回のフレンド機能追加に向けてたどり着いた一つの答えが「会話」と「コミュニケーション」。「Pokémon GO」に自然と会話が生まれる仕組み,その目標としてある“人の絆を強めるもの”になりえると考えたという。
ゲームのトップ画面に追加されるフレンドタグからリストを開いて,トレーナーごとに割り振られる12桁の「トレーナーコード」を入力することでフレンド申請ができ,相手に承認してもらえればフレンドになる。
フレンド機能で大切なことと考えられているのが,家族や友人といった近くの人と一緒に同じ冒険を楽しむのはもちろん,距離的になかなか会えない人と,それぞれの冒険を共有しあえるという点。フレンドになれる人数の上限はまだ調整中とのことだが,トレーナーコードが分かれば遠くの友人や知人ともフレンドになることが可能だ。
フレンド機能の要点は,“フレンドの冒険のアクティビティが見られる”“ギフトを贈りあえる(ギフティング)”“一緒にジムで戦うときにボーナスが得られる”という3つだ。
1つめの,「フレンドの冒険のアクティビティ」は,フレンドがいつ何を捕まえたか,その履歴を確認できることで「そのポケモンどこで捕まえたの?」といったトレーナー同士の会話が生まれやすくなり,コミュニケーションのきっかけになるのでは考えられて作られたという。
また,フレンドリストにある各トレーナーのプロフィール画面からは,トレーナーレベル,バトルの勝利数,歩数,捕まえたポケモンの数といった,各トレーナーの冒険のサマリーが確認できる。トレーナーレベルが同じくらいの相手とフレンドになると,「あの人よりももっと歩こう」「もっとポケモンを捕まえよう」という,ちょっとした競争心が湧いて,互いを高めあうものも生まれるようだ。
通常回したときの,自身がポケストップでもらえるアイテムに比べて少し良いものが入っており,その中の1つとして「7kmタマゴ」がラインナップされている。これはギフト限定の新たなタマゴで,ふかさせると「アローラのすがたのポケモン」が手に入るとのこと。ギフトは最大5個まで所持可能だ。
また,ギフトには,どのポケストップで取得したかが分かる「絵はがき」が同封される。どんな冒険のどんな過程で手に入れ,そして贈ってくれたか。そういったトレーナーの気持ちを大切にし,贈る側と受け取る側でその冒険を共有できるように考え,この新要素を追加したようだ。
3つめの「フレンドボーナス」は,おもに近くの仲間との絆を強める要素だ。フレンドと一緒にジムで戦うと,ポケモンの攻撃力が上がるアタックボーナスがつくというもので,一緒にレイドバトルに参加すれば,勝利報酬の「プレミアムボール」を多くもらえるようになる。
この3つの要点のほかに「仲良し度」が追加される。これは,フレンド同士の親密度を表すもので,一緒にジムで戦ったり,ギフトを贈ったり,ポケモンを交換したりすると「知り合い」「友達」「仲良し」「親友」「大親友」という風に,レベルが上昇していく。トレーナー同士の絆の深さが感じられるものだけではなく,バトル時にさまざまなボーナスが発生するといった利点もあるようだ。この仲良し度は,「大親友に到達するのは容易ではなく,けっこう大変」とのこと。
フレンド機能の特徴である「ポケモン交換」は,なるべく交換できないポケモンは作りたくないということで,幻のポケモンとタマゴの状態以外であれば,すべてのポケモンを交換できるという。
その交換も簡単にできる形を目指しつつも,これまでの冒険の楽しさを壊さない形にするためのルールを設けられている。
その中でも主となるのが“近くにいるフレンド同士でしか行えない”“お互いのトレーナーレベルは10以上”“交換には「ほしのすな」が必要”という3つだ。自分の図鑑に登録されたポケモンは,交換に必要なほしのすながあれば1日に何度も交換が可能だが,伝説のポケモンや色違いのポケモン,自分の図鑑に登録されていないポケモンといったトレーナーにとって“特別なポケモン”は,1日1回という制限が設けられている。
また,特別なポケモンの交換は,より多くのほしのすなが必要となる。お互いにほしのすなを消費することになるので,どちらかが足りない場合は交換が行えないということだ。フレンド同士の仲良し度が高いと,必要なほしのすなの量も少なくなるとのことなので,ここでもトレーナー同士の交流や絆が重要となりそうだ。
「このタイトルでしかできない交換にしたい」という思いで作られたというポケモン交換は,どこでポケモンを捕まえたのか,お互いのポケモンを捕まえた場所にどれだけの距離があるかといった情報が表示されるという。ポケモン交換時にアメが1つもらえるが,この距離が遠ければ遠いほど,距離ボーナスとしてアメが追加でもらえるという,本作ならではの要素もあるようだ。
また,トレード時のポケモンのCP(強さ)やHPは,トレーナーレベルに合わせて数値が変動する仕様となっているという。これは交換したポケモンがいうことを聞かなくなるのを防ぐためでもあり,「どのように変化するかは実際にプレイして確かめてほしい」とのこと。
フレンド機能とポケモン交換は今週(6月18日の週)中に実装される予定で,今後もこういった協力プレイやトレーナー同士のコミュニケーション機能は増やしていきたいとのこと。フレンドやトレード要素となると,複数アカウントでプレイする人,不正や犯罪行為といった対策について気になるところだが,こちらは近日中にあらためて明かされるそうだ。
“世界を新しい目で見てその素晴らしさを再発見し,人々がつながりコミュニティを作る”。ゲームとしての楽しさはもちろん,それらを手助けするツールとしての役割も担う「Pokémon GO」の今後の進化も見逃さないようにしよう。
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(C)2017 Niantic, Inc. (C)2017 Pokémon. (C)1995-2017 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
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