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出版された「冬のソナタ」
写真:共同通信社
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日本に大旋風を巻き起こした「ほほえみの貴公子」

2004年(平成16年)4月3日、その日の羽田空港には数千人のファンが集まり、“初来日”を心待ちにしていました。視線の先にあったのは、「ヨン様」ことペ・ヨンジュンさん。彼が主演を務め、三角関係の切ないラブストーリーを描いた韓国のテレビドラマ「冬のソナタ」。2003年(平成15年)に日本で放映されるや、爆発的ヒットドラマとなりました。ヨン様のどこか影のある優しい笑顔に、日本の女性たちはすっかり夢中に。関連書籍やハングル語教材は売り切れ、ドラマのロケ地を巡る韓国ツアーが組まれ、「冬ソナ現象」と呼ばれる社会現象となったのです。この年は「韓流」ブームの元年といわれ、「韓流」は2003年の流行語にもなりました。

初来日のヨン様を一目見ようと、羽田空港に集まったファン 写真:共同通信社

初来日のヨン様を一目見ようと、羽田空港に集まったファン 写真:共同通信社

韓流ブームの波はエンタメからさまざまなジャンルへも

その後も数々の韓流ドラマが日本で公開され、「朝ドラ」や「大河ドラマ」とも並ぶばかりの勢いで定番番組になりました。ヨン様に続いて、ハリウッドでも活躍するイ・ビョンホンや日韓合作ドラマでの主演も務めたウォンビン、「グンちゃん」の愛称で人気を誇ったチャン・グンソクなど、数多くの韓流スターが登場し、日本のテレビに登場しました。

2010年(平成22年)には、異なる分野でも新たな韓流ブームが起こります。それが「K-POP」です。「KARA」や「少女時代」に代表される女性K-POPアーティストは、記憶に新しいところでしょう。「韓流」ブームにより、エンターテインメントだけではなく食文化や美容の面でも、韓国の文物が日本で話題になりました。「冬ソナ」公開から10年以上経った現在では、一つのジャンルとして定着しているものも多く見られます。最近では、日本で発明された”自撮り棒”が「セルカ棒」として韓国でブームになり、日本へ”逆輸入”された例もありましたね。

国交正常化50周年を迎え、新たな「韓流」も?

冬ソナのブームから10年あまりが過ぎ、ファンの心中にあった、そろそろ新たな「韓流」の波を…との思いが通じたのか、『冬のソナタ』の続編制作が今年の4月に発表されました。それから間もなく、もう一つニュースが。「韓流」一大ムーブメントの立役者であるヨン様が、今年の秋に結婚とのニュースが報じられました。「ヨン様?そう、そんな人もいたわね…」と、かつての恋人の結婚報告を聞くような心境のマダムも多いのではないでしょうか。

今年、2015年(平成27年)は日韓国交正常化50周年を迎える年。ちょうど昨日(6月22日)、それを記念する切手も発行されました。これから生まれる新たな「韓流」が、50周年の「架け橋」になってくれるのかもしれませんね。

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