片山晋呉選手の問題は、いろんな思いと共に見ていました。

プロゴルフ。
当たり前ですが、お金はかかります。
女子プロは資金が豊富にあります。プロアマを中心にスポンサーがつくからです。
じゃあその実態って?

簡単に言えば接待ゴルフなんですよね。
女子プロと一緒に回ることに出来る「プロアマ戦」ってのがあって、そこで女子プロが接待。スポンサー企業の上役を上手に接待するわけです。
これと一緒の事をしなければ、とてもじゃあないけれどバブルの時代のような潤沢な資金を得られない。
そうして、男子プロゴルフもそっちにかじを切ったわけです。
しょうがありません。お金はかかります。

でも、そんな「接待ゴルフ」に嫌気がさしていたプロも少なくありませんでした。

片山晋呉選手もそのうちの一人だったと聞いています。
通常の時ならいいでしょうが、そもそも試合の前。接待するくらいなら自分の練習がしたい。
ですが、スポンサーはお金を出してくれています。スポンサーを主語にすれば、金を払ってやってるんだから感謝くらいしろ!と怒るのは当然のことです。自分たちの賞金がどこから出ているんだ、と。


これ、日本の構図そのものですよね。

僕のいたテレビの世界も同じ。スポンサーのお陰で食べていられるんです。ネットの悪口なんて全然気になりませんが、スポンサーが起こればすべてが吹っ飛びます。ニュースなんて当然忖度の嵐。
「テレビにお金を払ってるのは不利なニュースが起きた時に扱いを小さくしてもらうためだ」
と平然と言うスポンサーもいました。でもそれも真実です。

政治も同じ自民党政権がまさにこれ。

まずスポンサーありき。
自民党への献金って、完全にスポンサードと同じですよね。
金と人身を選挙で献上。票を献上。
その代わり、自分たちの思うままに政治を操る。資本主義者会の原理原則でしょうか。

民主党軍団は労組。
労組がスポンサー。なので結局2009年は何も変わらなかった。当たり前です。単純に利権政治の先が医師会や製薬会社・建築業界や農協から労組に変わっただけですから。



片山晋呉選手って、実は普通で当たり前のことしか言ってない気がするんですよね。選手なんだし、試合前くらい集中して練習したいよって。そんなの当たり前です。

本来は日本のゴルフ機構も営業職を置いたり、何らかのマネタイズの方法を模索して、プロたちに変な接待なんてしなくてもいいような方策を目指すべきだと思うのです。
片山選手の肩を持つわけじゃないけれど、僕は今回、真剣に勝負しようとしていた片山選手が処分されるのはちょっとだけ可哀想な気がします。



日本はこれからどう頑張っても収縮していきます。
年間40万人の人口が消えていっているんです。こんな国他にないです。そんな勢いで人口が減っていっている国で成長なんて普通じゃ難しいです。

となるとスポンサーもなかなかつかなくなります。
金はなくなっていきます。

僕が日本維新の会を支持しているのは、そんな将来を見据えて「小さな政府」を目指している点です。橋下氏の大阪府政より、徹底して「収入の中で経営しよう」と取り組んでいる唯一の政党です。
橋下氏は知事就任1年目で黒字化しましたが、そもそも入ってきている金額の中で取り組むのは一般家庭では誰でもしていることです。普通のことしか言ってませんよね。

日本のゴルフ協会も、金を使いすぎている部分はないでしょうか?
これから、どんどん金が増えるなんてことはありません。
接待ゴルフなんて、女子プロにはどう頑張っても勝てません。日本の経営者、男性ばかりなんだから。若い女の子になんて勝てませんって。

スポンサーをつければつけるほどに忖度は発生します。
プロはゴルフで素晴らしいプレーをすることが仕事です。出来れば集中できる環境の方が良いはずです。金満体質な部分はなかったでしょうか?削減できる部分はないでしょうか?政治とは違いビジネスなのでしょうがない部分はありますが、日本のトッププロがこういった処分をされるのは、なんだか悲しい思いがしました。日本の若手がこれで委縮してしまわないか心配です。