谷岡学長「伊調さんは選手?」会見への批判に反論 「全責任を負うことは致しかねる」
「レスリング・全日本選抜選手権」(17日、駒沢体育館)
日本レスリング協会副会長で至学館大の谷岡郁子学長(64)が報道陣の取材に応じ、レスリング女子で五輪4連覇の伊調馨(ALSOK)にパワーハラスメントを行ったことが認定された栄和人前強化本部長について、同大の監督を解任したことを発表した。大会終了後に会見した谷岡学長は「私たち至学館大学は栄和人監督を解任することを決断いたしました」と、明かした。
谷岡学長は世間からの批判を浴びた「そもそも伊調さんは選手なんですか?」などと話した自身のパワハラ問題勃発直後の会見について「本当に皆さんに思いがちゃんと伝わらず、誤解をさせてしまったことについては申し訳ないと思ってます。全国に皆さまにお詫びを申し上げたい」と、頭を下げた。
その上で「ただ、あの記者会見の私の文脈をつかまえていただければ、私は“5連覇を妨害するようなパワハラは絶対にあったはずがない”とはいいました。そして、“その他のパワハラについては分かりません”ということを申し上げました。すべてのパワハラが絶対になかったという話は一度も言っておりません。それがあたかもそうであったかのように一人歩きしてしまった。私の言い方もあったと思いますけど、やっぱり一部メディアの伝え方もあったと思う。それについて全責任を私が負うということは、致しかねる部分はあります」と、反論した。
当時の状況を「緊張もあった中で、選手も栄希和は本当に傷ついていましたし、選手、学生を守ることだけを優先順位にあげていた」と、説明。至学館大の学長と、学生の関係について「皆さんは東京の大きな大学をご存じだと、そこにおける学長と学生の人間関係をお考えになる中から、私の発言がご理解いただけなかったかもしれませんが、私と学生たちの関係は、本当に小さな小さな村の村長と村人の関係でございます。学生が『くにこ』、『くにこさん』、『くにちゃん』と呼ぶそういう関係でもあります。私は自分の学長としてのあり方、学生との関係が当然だと思っている中で、ご理解いただけると思ったんですけど」と説明した。
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