Life is bitter

日常生活で考えたことやデザイン・写真・インテリアをはじめとした役に立ちそうな知識をまとめて記しています。

DailyUIを100日間継続してよかった6個のこととアドバイス

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今年の2月からはじめたDailyUIですが、先日ついに100日目まで完走することができました
メールで送られてくるお題に対して毎日(平日のみ)UIを作り続けるという取り組みであるこのDailyUI、TwitterやDribbbleで様子を見ても100日目まで完走しきった人はなかなかいないので三日坊主である自分がここまでこれたのは感無量というものです。

ちなみに100日間の軌跡をまとめたものがこちら。

モーメントの方では1つ1つ見ることができます。

今回は100日間もUIを作り続けてよかったことをまとめてみて、このDailyUIにどんな価値があるのかを紹介できればと思います。まさに今現在Twitter上でDailyUIに挑戦している人もいるので、そういった人たちのモチベーションアップになればいいなと。

ちなみに#001〜050までの所感やあれこれは過去に記事にまとめてあるので興味があればご覧ください。

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DailyUIを継続してよかった6つのこと

1. 要件定義力が伸びる

DailyUIではメールで毎日「Sign Up」「Weather」「Landing Page」などざっくりとしたお題が送られてくるだけで、具体的な要件がありません。
つまりどんなコンセプトであるかやどんな機能を持っているのかを自分で決めてUIを作らなくてはならないわけです。

このプチ要件定義とでもいうものを100回繰り返すため、結果として要件定義力が少し伸びたかなと思っています。
(DailyUIではemptyやerrorなどのイレギュラーなstateは大概考えないのでそういったものを考える部分は伸びません。)

余談ではありますがそうしたイレギュラーなstateに関することはこちらの記事が参考になります。

2. インプットとアウトプットのバランスを保てる

私の場合、UIを実際に作りはじめる前に一旦そのお題に対してリサーチをするので必ずインプットがありました。
リサーチ後にUIを作る(アウトプット)という流れだったので自ずとバランスが取れており、UIデザインの学習フローとしては理想的な状態であったと思います。

逆にリサーチなしでアウトプットのみをするのは、ない頭をひねるようなものなので推奨されないのと純粋になかなかキツいかと。

3. UIデザインの引き出しが増える

一番よかったなと思えることはこのUIデザインの引き出しが増えることでした。
100個全て異なるお題だったので自分が得意なものもあれば苦手な(というか圧倒的にインプットがない)ものもあります。
本当に苦手なお題だと「うわ〜もうやめちゃいたい!!」と思ったりもしましたが、今となればそういった苦手なお題もこなすことでレベルアップできたのかなと思います。

4. デザインツールの習熟度が上がる

DailyUIを進めていく上でツールは基本的にSketchを利用し、インタラクションがあるものにはFramer、ただ動かしたいものにはAfter Effectsを利用しました。
Sketchは普段の業務でもちろん使うので別にいいのですが、FramerやAfter Effectsといった普段もりもりと使うわけではないがいざというときに使えるとうれしいツールの勉強ができたのはよかったです。

5. 自分のデザインの特徴・傾向・弱点をつかめる

100個もUIを作ると自分のデザインの特徴や傾向がつかめました。
振り返ってみると私はシンプルでクリーンなUIが好きでそれがアウトプットに反映されているなと自己分析しています。逆に弱点も判明して、力強い印象を与えるUIや密度のあるUIを作るのが苦手だなとわかりました。

自分のデザインの特徴や弱点を把握することは今後UIデザインのスキルをどう伸ばしていくかの指標になるためこれもよかったなと思います。

6. デザインの簡単な定量評価ができる

定量評価というと仰々しいのですが、Twitterに毎日アウトプットを投稿しているとありがたいことにいいねやリツイートをされます。このいいねやリツイートの数によって自分の作ったものがどれくらい見た人に刺さったのか計れるため、ちょっとした客観的な指標になりました。

体感的にやはり自分でも今日のUIはよくできたと思えるものだと反応も良かったです。

DailyUIを続ける上でのアドバイス

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Twitterでサーチしてみると最近DailyUIをはじめた人が多く見られるので、おせっかいながらこのDailyUIを100日間続ける上で大事だとおもったことをアドバイスしておきます。

1. 1回あたりにかける時間はせいぜい120分まで

DailyUIをやっていくにあたり私は1回あたりの時間を90分と決めていました(いつも実際にかかっていた時間は60分でした)。というのも時間があればいくらでも作り込むことができるし1日のうちに使える時間も限られていたからです。

そしてDailyUIにおいて一番大事だなと思っていることは、何よりも毎日継続すること。1回あたりにかける時間が90分以上だと日々のルーティンとしてはかなり重いものになってしまい、継続することに対してストレスを感じてしまいます。どんなに長くても120分くらいで切り上げることをおすすめします。

2. アプリの場合はガイドラインを読む

私はここを全然意識していなくて後悔したのですが、アウトプットのプラットフォームをアプリにする場合はiOS Human Interface GuidelineなりMaterial Designのガイドラインを都度しっかり読んでUIを作ればよかったなと思いました。

Tab Barsのルール、それぞれのFormにおけるセマンティクスの違いやviewの階層構造に対するスタンスなどしっかり意識しないとなかなかカオスなUIを作ってしまうことになりかねないので特にUIデザインの経験が浅い人ほどここは押さえていてほしいポイントです。

3. つらいお題は消化試合

毎日続けていると時には自分にとって苦手でつらいお題が出てくることでしょう。
せっかく作るのだからきれいなUIにするんだと意気込むのもいいですが、そういったお題の場合はなかなかアイデアも出てこないしきれいにまとまりません(経験談)。そしてつらいお題に当たったときにこそ挫折しやすいかなと思うので、その時は消化試合だと割り切ってあまり満足できないクオリティでも投稿してしまいましょう。

最後に

たかが100日間だろ余裕〜と思いがちなDailyUIですが継続することの大変さは実際にやってみてわかりますし、大変だからこそやり遂げたときに得られるレベルアップは大きいので皆さんもぜひ挑戦してみてください。