DA PUMP待望の新曲「U.S.A.」が、ハロー!プロジェクトのファンの間で火がつき、大きな話題となった。
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ハロプロのヒット曲を手がけてきた、つんく♂さんを彷彿とさせる意味不明だが、クセになる歌詞。
そして、一般的な感覚では表現できないジャケットやMV。
これらハロプロと共通する点にDA PUMPの高いパフォーマンス力が混ざり合い、ポジティブに「ダサい」と評価された。
▲6月6日に行われたDA PUMP リリースイベントの様子。ハロヲタがネット上で考えたコール(合いの手のようなもの)で応援している
「U.S.A.」ヒットの大きなきっかけを作ったハロー!プロジェクトのファン、通称ハロヲタ。
ボーカルであり、リーダーを務めるISSAはなにを思うのだろうか?
BuzzFeed Japanの取材に答えた。
ハロヲタに元気づけられた
ーー「U.S.A.」の発表以来、多くのハロヲタがDA PUMPに夢中になりました。ハロヲタが応援している姿を見て、どう思いましたか?
ISSA:大人になると、どうしても子供心をなくしてしまうと思うんですよね。
でも、ハロヲタのみなさんが純粋に俺らのパフォーマンスを楽しんでくれている光景を見て、忘れちゃいけない子供心を思い出させてくれました。
▲6月2日に行われたリリースイベントの様子。ハロヲタの姿も見られた
ーー子供心とは?
ISSA:物事を純粋な気持ちで楽しむ心と、あきらめない心です。
やっぱり歳を重ねるたびに、「もういいかな……」ってあきらめてしまうことがあると思うんです。
ハロヲタのみなさんの一生懸命で真剣、そして純粋に楽しんでいる姿に、元気づけられました。
ーーあきらめてしまいそうなことがあったのでしょうか?
ISSA:自分はずっと、「歌い踊り続けていたい」という気持ちがあります。それでも歳をとると、今後、どうしてもできなくなることが増えると思うんですよ。
でも、あきらめない心を持っていれば、大概のことはできるじゃないですか。
ハロヲタのみなさんの姿を見て、改めてそういう気持ちを持つことは必要だと感じましたね。
みなさんには、「ありがとう」という気持ちです。
俺らもあの娘。たちも、真面目に真剣にやってる
ーーDA PUMPとモーニング娘。は、デビューが1997年、1998年と近いですよね。
ISSA:ほとんど同期ぐらいですね。歌番組とかでも交流はありましたし、モーニング娘。の初期の曲は、ふつうに聴いていました。
ーーDA PUMPとハロー!プロジェクト。どういった部分が共通していると思いますか?
ISSA:あの娘。たちも曲がキャッチーで面白かったり、歌詞がトンチキ(意味不明だがどこか魅力的)で面白かったりするんですけど、パフォーマンスは一生懸命、真面目に真剣にやってるんです。
俺らもオンマイク(ボーカルの声が大きく響く)でガンガン踊る、というスタイルでやってる。
ーーDA PUMPのリリイベに来ていたハロヲタの方も、「ダサいけど歌と踊りがすごい。それがいい」と言っていました。
ISSA:ありがとうございます。
「U.S.A.」が「ダサい」という評価は、好きに言っていただいて構いません。ただ、1つ言いたいのは、俺らはそれを真剣に真面目にふざけてるということ。
それは、あのジャケットにも現れています。
そういった姿勢が多分、(ハロプロと)似ているんじゃないかと。
これで大丈夫かな?
▲Twitter上で「ダサいジャケット」として話題になった
ーーやっぱり、このジャケットはふざけていたんですね。
ISSA:そうですね。DA PUMPはずっと、「自分らが楽しみながら真面目にふざける」という信念を大事にしてきました。
若い頃の俺らには「熱くて元気で明るい」というイメージが強いかもしれませんが、常に悪ふざけはよくしていましたよ。
ーー最初は「2018年最高レベルのダサさ」と、少しヒヤヒヤする形で話題になりましたが……。
ISSA:俺らも撮った後に見て、「これで大丈夫かな?」って思いました。
「U.S.A.」を聴いた時もそうですが、ぶっちゃけメンバーのみんなも「おい、これ大丈夫か?」って、思ってました(笑)。
ISSA:だけど、「ダサいことを真剣にやるからカッコいい」と感じてもらえれば、それでいいやって。真面目にふざけるのが、俺らの良さでもあるので。
だからこそ、今、こういうふう(改めてDA PUMPが評価されて)になっているということは、間違ってなかったんだって。
俺らのイメージ代わりになる、新たな1曲ができたと思いますね。
▲リリースイベントに来ていたハロヲタの方。現場では周りに配慮し、℃-uteのTシャツを隠してひっそりと応援していた
ーー最後にハロヲタの方へ、メッセージをお願いします。
ISSA:楽しんでいただいているなら、とてもうれしいです。
うちのファンの人たちと交流するいい機会にも、多分なっていますよね。
どんどんどんどん、DA PUMPを好きなハロヲタの方が増えていってほしいなって思います。