こんにちは、画家になって8ヶ月のみやもです。
先日、4日間に渡る初めての個展を無事盛況で終えることができました。
実は、個展を開催する上で一つだけ決めていたことがあります。
それは「絶対に赤字にさせないこと」です。
ぼくにはクラウドファンディングでサポーターになってくださったみなさんや法人サポーターのイケダハヤトさん、ぼくの活動を陰ながらずっと見守ってくださってるみなさんがいます。
個展でせっかく作品を買っていただいたり、グッズを買っていただいたのに結局、赤字に終わったら、そんなみなさんに失礼で顔向けできないとおもったんです。
また、ギャラリーを借りる前に個展についての情報を事前に集めたんですが、知れば知るほど「個展は赤字で当たり前」という風潮でした。
そのことを知った時にぼくは「個展を単なる『作品発表会』にしてはダメだ!」と強くおもったんです。
ですから、個展を開催するからにはちゃんと売り上げて結果を示し、アート界のそんな風潮に風穴をあけたい気持ちもありました。
個展の売上は約40万円、20万円の黒字でした
それで、「個展を赤字にせず、結果を出すにはどうしたらいいか?」を日々考え、思ったことを実行した結果、以下のようなモノとなりました。
【4日間の個展の動員数】
のべ60名(閑静な住宅街で行ったので来たみなさんはほぼ自分の応援者です。遠くは石川県、栃木県などからはるばる東京に来てくださった方もいました)
【売上】
作品、Tシャツの売上:396000円
【支出】
ギャラリーレンタル費用(4日間分):109050円
個展準備費用(Tシャツ代、作品配送費、装飾品など):83293円
計:192343円
【残った金額】
203657円の黒字。
まず、この結果は絵も始めて間もない自分の個展に対してわざわざ足を運んでくださったみなさんの優しさのおかげです。
本当に感謝しきれません。ありがとうございます。
ちなみに、今回の個展の感想をギャラリーの方にお聞きしたのですが、「連日、終始賑やかで極めて稀な個展でした。作品やグッズもしっかり売れて素晴らしい。」と絶賛していただけました。
ただ、個展の成功を「みなさんのおかげ」だけで終わってしまうと、読んでる方も余りに味気ないとおもうので、自分なりに「これは大切だったんじゃないか」とおもえる4つのコトを書きたいとおもいます。
1.ネットで個展の宣伝をし続けたこと
サッカーの本田圭祐選手が「結果を出すには準備が全て」ということを言っていたんですが、ぼくもそれに強く同意します。
ぼく自身も「個展までにどれだけのコトをやり尽くせるか」だと思っていました。
なので、ブログで個展の宣伝を連日に渡ってし続けたのです。
ツイッターの固定表示は、個展の詳細が書いてあるブログに設定し、アカウント名を「画家 宮森はやと@個展6月8日〜」というのにして細かい部分でもアピールを行いました。
そういった事前の「前宣伝」をしっかり行ったことで、ぼくの個展に関して興味を示してくださった方も少なくないんじゃないかと感じています。
2.作品を買ってほしいとブログで発信したこと
8ヶ月間画家として活動してみて、絵はナカナカ売れないことをぼくは強く感じていました。
ですので、初めての個展では「最低3つの作品を買っていただきたい」と思って臨んでいました。
そして、そのために何が必要なのか?と考えた時、「絵を買ってほしい」という気持ちをちゃんと正直に発信することだと思い、実際にブログに綴ったのです。
関連記事:【個展まであと2日】気に入ったら作品を買っていただきたいです!気に入ったら。
結果、今回の個展では作品を5つも買っていただけて目標を超えることができました。
上記のブログだけがすべてでは全くありませんが、一つの重要な要因だと思っています。
「作品を買ってほしい」と伝えるのはとても大切なこと。
アーティスト業において正直者は報われやすいと感じました。
3.作品のストーリーや想いをジックリと語ったこと
今回多くのみなさんが言ってくださったことが「作者本人から作品のストーリーや想いを直接聴けて贅沢な時間だった」というモノです。
ぼくはよく美術館や個展に行きますが、作者本人から直接作品について語ってもらったことがほとんどありません。
自分自身の経験から「画家本人が作品について語ることは極めて稀なことだ」と思いましたし、せっかく来て下さる方にできるだけ感動していただきたかったので、自分のできる限り全力でお話しさせていただきました。
そのおかげで口が筋肉痛になりそうでしたが、来てくださったみなさんに喜んで頂けたようなのでありがたい気持ちです。
(個展の混み具合がすごかった時に作品について語れなかった方が一部います。ごめんなさい!)
また、その喜んでいただいた結果がグッズの売れ行きにも影響したんじゃないかと感じています。
ぼくはお金を感情だとおもっているので、喜びの量が作品、グッズの売れ行きにもつながってくると信じていたのです。
実際、今回用意した30枚のアートTシャツは5000円とグッズとしてはかなり高級ですが大人気で無事完売となり、むしろ足らないほどでした。(高級な分、プロのデザイナーに依頼し、私服でも着れるようなかっこいいデザインにこだわりました。)
4.来てくださったみなさんに感謝の気持ちを伝えたこと
これが最も基本でぼくは一番大切なことだと思っています。
ぼくは絵の学校を出たわけでもなく、絵が得意だったわけでもなく、ただ「絵を仕事にしていこう」とおもって画家を始めただけの凡人です。
今まで100作以上作品を作ってきましたが、自分のことを絵がうまいなんておもったことはありません。
そんな何のキャリアもない自分の活動に応援の気持ちや興味を持ってわざわざ南青山の閑静な住宅街のギャラリーに来てくださったみなさんには本当に感謝しています。
そして、個展ではその気持ちをお一人一人にできるだけ伝えたつもりです。
ぼくは個展を終えた次の日に、個展に来てくださったみなさんと一緒に撮った写真を全てブログに掲載しましたが、これもせめてもの自分のできることだと思って行いました。(ぼくのミスで一緒に写真を撮れなかった方が一部います。ごめんなさい!)
関連記事:【ご報告】初めての個展を大盛況で終えることができました!
画家をはじめ、あらゆるアーティストは応援者がいないと成り立たない職業です。
ですから、アーティストは感謝の気持ちを常に持ち、それを相手に直接伝えることが物凄く大切だとおもいます。
そして、それが結果にも大きく関わってくるとおもうのです。
初めての個展を終えて。ビッグな画家になる。
ギャラリーを借りようとした時、「絵を始めて半年(当時)で個展をしようとするなんてありえない。」とギャラリーの方に言われました。
そんな自分の個展がしっかりと黒字で終われたことは本当にありがたいことです。
このブログを読んで「アーティストがお金のことを書くなんて下品だ」と思った方もいるかもしれません。
しかし、個展=赤字が当たり前の現代において自分のような例もあるのだということを社会に伝えたかったのです。
このブログがアーティストたちの刺激に少しでもなるとありがたいです。
今回の売上はみなさんの応援の気持ちだとおもっているので、引き続き地道にアート活動を続け、ビッグな画家になれるようにがんばって参ります。
そして、目標は「情熱大陸に出ること」です。
また、アート活動を通して、他人への差別がなくなり、人のチャレンジや価値観にも寛容な社会をぼくは実現したいです。
32歳のイイ大人なのにいつまでも子どものような自分ですが、どうか引き続き見守っていてください。
今回、個展の収支を公開するのは勇気のいることでした。
ぼくのことをこのブログで初めて知って「面白い!」とおもっていただけた方はぜひフォローいただけるととても嬉しいです。
→画家 宮森はやと (@Miyamo_H) | Twitter
改めてですが、個展に来てくださったみなさんありがとうございます。
来れなかった方も次の機会にぜひきてください。お話しましょう。
宮森はやとはこれからも走り続けます!
それでは今日はこのへんで。
わっしょい!