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【プロ野球】

東打ち崩し オリックス・西の勝ち 三重県出身 東西対決

2018年6月16日 紙面から

オリックス-DeNA 2回表、中川大を三ゴロ併殺打に仕留めガッツポーズを見せるオリックス・西(北村雅宏撮影)=京セラドーム大阪で

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◇オリックス7-3DeNA

 オリックスが今季初の4連勝。1回にロメロの適時三塁打、中島のソロなどで4点。6回に山足の適時打などで3点を加えて、突き放した。西は8イニング2失点、12奪三振の力投で4勝目。DeNAは東が自己ワーストの7失点と乱れた。

      ◇

 三重県出身同士の“東西対決”を見事に制した。オリックス先発・西がチームを今季初の4連勝に導く快投を演じ、交流戦首位・ヤクルトに1勝差。同じ三重県出身のDeNA新人左腕・東(あずま)との投げ合いで、格の違いを存分に見せつけた。

 1回を三者凡退に仕留めると波に乗った。6回は神里、山下、楠本を3者連続三振。8イニング8安打2失点で今季4勝目。球数が123球に達し完投こそ逃したが、無四球で毎回の12三振を奪った。それでも開幕投手を務めたローテの軸は納得していない。「4点も取ってもらったら、完投が普通。もっと打たせて取った方が楽だなと…。次は完投目指して頑張りたい」今季チーム初完投を逃したことを反省。と同時に自分のスタイルを見つめ直した。

 東との投げ合いに特別意識はなかった。この日のマッチアップを“東西対決”と注目されたことに西は涼しい顔で口を開いた。「朝知りました。(それでも)そういうことを考えないで」。ただ、試合が終われば同郷の後輩に愛着がわく。「面識はありませんが同じ三重。一緒に盛り上げていけたら。明日、あいさつに行こうかな」と爽やかに笑った。これでDeNA戦は自身6戦5勝。チームは2年連続の交流戦勝ち越しで今季最多の貯金4に。西がその右腕で快進撃を支える。 (折原良輔)

<三重県出身対決> オリックスの西は、2009年に菰野高からドラフト3位で入団。一方のDeNA・東は、愛工大名電高から立命大を経て18年ドラフト1位で入団したが、出身地は三重県。10年目の西が、プロの先輩として意地を見せた。

 

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